ソウル最後の夜に…
花札はダントツでお母様の勝利に終わった。息子は翻訳機を使いお母様に花札の極意を教わる始末だ。まあ、お母様も楽しそうに息子に花札を教えてくれた。本当のおばあちゃんと孫のように。しばらくして、解散をしたが、彼が外でもう少し飲まないかと言ったので、テラスで飲む事にした。夜は夜で夜景が綺麗でロマンチックな感じだった。私達は乾杯をした。一口飲んだところで彼が私を見て言った。『ねえ?아직도 뭔가 고민하고 있죠?(まだ、何か悩んでるんでしょう〜?)』と私を覗きこんだ、。私は『ん〜。잠깐만 기다려!(ちょっと待ってて!)』と私はす机の上にあった翻訳機を取ってきた。『いちようね!』と私は翻訳機を見せた。私は彼に『無いわけじゃない…かな』と告げた。彼は笑いながら『You're talking about me anyway, right?(どうせ僕の事でしょ?)』と言った。『After all, I think a lot about it.Because you're still young.Besides, I've been divorced!(やっぱり、いろいろ考えるよ。だって、あなたはまだまだ若いから。それに私は離婚経験者だしね!)』と正直に答えた。彼は『Why did you get divorced?(なぜ離婚したの?)』と聞いた。彼のストレートな質問に少し戸惑ったが『価値観の違いかな!』と日本語で答えた。『ごめんね!わからない』と彼は申し訳なさそうに言った。私は笑って『Our way of thinking was different.(私達の考え方が違ったの)』と答えた。『What thoughts?(どんな考え?)』と彼が尋ねた。”難しいな〜“と私は少し考えていた。実際に考え方は人それぞれで、他人が家族になるにはそれなりお互いの歩み寄りが必要だと思っている。だから余計に“どんな考え?”と聞かれても困った。ただ家族や特に子供達に対しての考え方が違っていた。私は子供達が小さくて覚えていないとしても、沢山の経験をさせてあげたくいろいろと連れて行ってあげたかった。でも彼は、覚えてないんだから別に何処も連れていかなくても良いと思っていた。だから彼等の小さい時の写真にはほとんど子供達だけの写真しかなかった。なぜなら私が一人で遊びに連れて行って、私が写真を撮っていたからだ。まあ、離婚の理由はまだまだあるけど、こう言った考え方のズレが大きくなったのが原因と言えばそうだと私は彼に話した。すると『ごめんね。思い出したくないよね!』と私の手を握った。私は笑顔で『괜찮아! 옛날이니까.(大丈夫よ。昔の事だから)』と答えた。彼は『Do you regret getting divorced?(離婚した事後悔してる?)』と恐る恐る聞いた。まあ、元旦那とは付き合ってた時から考えて約15年位一緒にいて波瀾万丈な夫婦生活ではあったが、私の英語が話せるようになったのも料理が出来るようになったのも、一番は子供達にあえた事も結婚していたから。だから、別に元旦那と結婚した事に後悔はなかった。かと言って元旦那の事は全く好きでもないし、生まれ変わったら絶対に会いたくないと思っていると、私は彼に伝えた。彼は少し安心したような顔で『I want to see you even if I am reborn.(僕は生まれ変わっても君に会いたい。)』と真面目に言ったので私はちょっと笑ってしまった。そして『I'll see you when I'm a little younger next time I'm reborn!(今度生まれ変わったら、もう少し若い時に逢いましょう!)』と伝えた。私達は思わず吹き出して笑った。二人でこうして飲んでいると、毎回話しが弾んで時間を忘れてしまうのと、気付くとワインを2本も空けていた。時計を見ると既に日付が変わっていた。『あ~あ!もう日本へ帰る日になっちゃった!』と私は淋しさを隠すように冗談めかしに言った。すると彼が私を抱きしめて『God, please stop the time!(神様、どうか時間を止めて下さい)』と呟いた。私は彼が無性に愛おしく感じて、彼を強く抱きしめて言った。『God, please make him big enough to fit in my pocket.(神様、どうか彼を私のポケットに入る大きさにして下さい。)』と笑いながら彼を見た。彼は笑顔で私にキスをした。『今日、一緒に寝ても良い?』と彼が聞いたので私は頷いた。すると何を考えてるのか、彼は私をお姫様抱っこして寝室に向かった。私は『重いでしょ!』と言うと『うん、ちょっと!』と言ってから『嘘、嘘!全然大丈夫!重くないよ』と笑って言った。彼はお姫様抱っこしたまま寝室のドアを開けて中に入りドアを閉めると、私をベッドの上に座らせた。そして私のTシャツを脱がすと自分も上半身裸になり私を抱きしめてキスをした。彼は優しく何度も私にキスをして、優しい言葉もかけてくれた。私達はそのまま自然と結ばれた。しばらくお互いの温もりを感じながら話しをして、私達はシャワールームに向かった。二人でシャワーを浴びている時に彼の身体を見ると自分の身体が毎回みそぼらしくて、恥ずかしくなってしまう。私が後ろ向きに髪の毛を洗っていると、急に彼が後ろから抱きついてきた。無防備な私は何も抵抗出来ずに彼のされるがままだった。髪をすすぎ終えて彼の手を掴もうとした時、逆に彼が私の両手を掴み私を壁に押しあてて、激しくキスをしてきた。私は『どうした?』と両手を掴まれた状態で彼に聞くと『我慢出来ない!みきがほしいの』と激しくキスをして身体を密着させてきた。彼は私の身体にキスをして又私達はバスルームでも一つになってしまった。彼はその後も私をまるでお姫様でも扱うように、髪を乾かしてくれたり、歯ブラシを用意してくれたりベッドに入るまでずっと優しくしてくれた。もちろんベッドに入ってからも、ずっと私を抱きしめてくれていた。そして私が眠るまで昔の話しをしてくれた。どんな子供だったとか初恋の話しとか…。彼の甘い声を聞いているうちに、私は静かに眠りに落ちた。
そして彼は私にそっとキスをして『また、すぐに会えるよ!ずっと愛してる。ありがとう、みき』と寝ている私に囁いてもう一度キスをした。それから彼もゆっくり瞳を閉じた。




