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突然の仕事って!

 突然、玄関のチャイムが鳴った。”この嵐の雨の中誰でしょう“とキムさんがモニターを見に行った。知り合いのようで、すぐにその方は入ってきた。私は急いで涙を拭い玄関の方を見ていると、ヒョンさんのマネージャーさんだった。

彼は『お久しぶりです。お元気でしたか?』と日本語で挨拶をした。『おはようございます。お久しぶりです。元気ですよ。日本語お上手ですね』と笑顔で挨拶をした。彼は『少し勉強してます。星さんはお元気ですか?』と聞いてきたので『彼女も元気だと思います。最近会えてないんですけどね!忙しい方だから』と答えたがちょっとわからなかったようなので『건강하다고 생각합니다.최근에는 만날 수 없지만요!그녀는 바쁘니까.(元気だと思います。最近は会えませんが! 彼女は忙しいから。)』と答えた。『한국어 많이 늘었네요!(韓国語上手になりましたね!)』と少し驚いていた。私はまだまだと首を振った。彼は急に思い出したようにキムさんにヒョンさんの居場所を聞いて、急いで下に降りて行った。私は翻訳機を手に持ってキムさんに聞いた。『彼はソウルにいると思ってました。お仕事ですかね?』と尋ねると『昨日こちらに来たみたいですよ。電話がありました。お仕事かもしれないですね。』と答えた。『でも、私達の為にこんなにお休みさせてしまって本当に申し訳ないです』と話すと『彼はずっと忙しかったから良いんですよ!みきさんは気にしないで楽しんで!』と笑顔で言った。すると3人が上に上がってきた。ヒョンさんが私の前に来て『미안해. 취재가 들어간 것 같아서 좀 가야 할 것 같아.(ごめんね。取材が入ったみたいでちょっと行かなくちゃいけなくなっちゃった。)』と申し訳なさそうに言った。私は『신경 쓰지 마!우리는 괜찮아!(気にしないで!私達は大丈夫よ)』と笑顔で答えた。彼は少し私の顔をジッと見つめていたが思いついたようにマネージャーさんに言った。『그녀들도 같이 가면 안 돼?(彼女達も一緒に行っちゃだめ?)』と聞いた。私は慌てて『우리는 괜찮아!(私達は大丈夫よ)』と答えた。マネージャーさんはちょっと待って下さいと伝へ、何処かに連絡をしていた。すると、そこにチェさんが降りてきた。彼はマネージャーさんに手で挨拶をしてこちらに来て『형,일?(兄さん、仕事?)』と聞いた。ヒョンさんは頷いた。マネージャーさんが電話の受話器を持ったままこちらに来てチェさんに聞いた。『앞으로 같이 취재를 해도 될까요?(これから一緒に取材しても良いですか?)』と。『나도?(俺も?)』と驚いていたが渋々頷いた。ちなみに彼等は同じ事務所で以前に二人は一緒に映画を撮影した事もあり、それ以来プライベートでも仲が良かった。そしてチェさんは私の手を取って、手の中にあった翻訳機に話しかけた。『みきさん聞いてくれる?』と私を見つめたので私は頷いた。『こうやっていつも俺のプライベートは無くなっていくんだよ!悲しいと思わない?』と私に訴えてきたので、私は『降りてきたタイミングが悪かったかもね!』と笑ってみせると彼はちょっと口を膨らませて『慰めてくれないの?』と言った。その時息子がチェさんの後ろに寄ってきて『よしよし!』と笑顔で頭をナデナデした。チェさんは振り向き『慰めてくれるのは、ともだけかよ〜!ありがとう、とも』と息子にハグをした。私達は思わず笑ってしまった。マネージャーさんが戻ってきて私達にOKサインを出した。『良かった!』とヒョンさんが笑顔で言ったが、チェさんの頭の上に“⁇マーク”が見えた。その後に彼等はマネージャーさんと何やら話をして慌てて身支度をしに言った。『20分後に出ますね』とマネージャーさんは言ってまたどこかに連絡をしに席をはずした。私は息子に『一緒に行っても良いみたいだから急いで着替えてきて。20分後に出るらしいから!』と伝えて私も慌てて身支度に下に降りてて行った。

すると彼が髪を整えていた。私も急いで着替えを済ませて彼の隣で化粧を始めた。鏡越しに彼を見ると笑顔でジッと私を見ていた。『恥ずかしいから見ないで!』と手を止めずに伝えると『そのままで良いよ』と言った。『절대 안 돼!(絶対ダメ)』と速答した。彼は笑いながら私を後ろからハグをして首筋にキスをして『先に行ってるね』と囁やき上に上がって行った。”あぶない!あぶない!あの顔で言われたらそうしちゃう所だったわ!“と一回深呼吸をして鏡をみると、眉毛の左右の長さが明らかに変だった。“はい!動揺してました!”と私は急いで眉毛をなおし上に上がった。リビングの隅でマネージャーさんとヒョンさんとチェさんは何やら話しをしていた。さすがに二人で並んで立っていると、まるで映画の1シーンのように決まっていた。”あ~!かっこよすぎ!“などと思いながらボーっと見ていた。“母!母!”と何回目かの母で息子が呼んでいるのに気付いた。『あ!ごめん。何?』と息子を見ると彼は『立ったまま寝てんのかと思った!俺さ、ちゃんとした洋服ないわ!』と見るとダボダボの中途半端な白のズボンにフードの付いた黒い半袖を来ていた。『良いんじゃない?それで。母も同じ様なもんだし。』と言った。するとインターホンが鳴った。『行きましょう』とマネージャーさんが玄関に向かった。外はものすごい雨で風もさっきよりかなり強くなっていた。私達は走って順番に車に乗り込んだ。車はミニバンタイプの7〜8人乗りだった。韓国にもこんな車あるんだな〜!などと思いながら静かに座っていた。私とヒョンさんは一番後の席でチェさんと息子は真ん中の席に座った。チェさんは息子の携帯の何かに興味があるようで、一生懸命に息子が説明をしていた。私がその光景を笑顔で見ているとヒョンさんがそっと手を繋いだ。そして『良かった。一緒に行けて』と笑顔で言った。『ごめんね!お邪魔じゃない?』と聞くと笑顔で首を振った。私は『ありがとう』と笑顔で答えた。30分程して綺麗なホテルの前に停まった。ここで取材との事だった。車を降りるとすぐに”きゃ~“と人だかりが出来た。確かにこの2人が立っているだけでオーラが違っていた。私と息子が動く事が出来ずにあたふたしていると、チェさんは息子を、ヒョンさんは私をかばうようにホテルの中に入って行った。まるで私達がアイドルで彼等がSPかのようだった。ホテルの中に入るとホテルの方が対応してくれて私達はロビーの端のソファに座った。しかし、彼等に向けられている携帯や視線は半端ないものがあった。息子は翻訳機で『二人共大変だね!外に出ると毎回こんなになっちゃうの?鼻もほじれないね!』と言ったので、思わず全員で吹き出して大笑いした。そしてチェさんが『さすがに鼻はほじんないな!でも、応援してくれる人がいるのは幸せだよね。ともも応援してくれる?』と聞いたので、息子は『はい!ずっとお供致します!』と笑顔でハートマークを作った。マネージャーさんが小走りにやってきて取材の為の部屋に行く事になった。私と息子はここで待っていると思っていたので、2人に手を振ると『같이 갈게!(一緒にいくよ!)』てチェさんがともの手を取って立ち上がらせた。ヒョンさんも私の両肩を掴んで立ち上がらせた。私と息子が顔を見合わせていると『가자!(行こう)』とそれぞれに腕を組んだ。そして彼等は後ろを振り向きカメラに向かって笑顔で手を振った。笑っちゃったのが何を血迷ったか息子まで振り向いて手を振っていた。それを見た彼等も笑顔と言うより笑ってしまっていた。私達はエレベーターに向かった。エレベーターに入るとチェさんが笑いながら『とも!これから大変かもよ!SNSであの子誰?とかなっちゃって有名人になったら、うちの事務所においで!』と言った。息子は真面目な顔で『そうなったらよろしくお願いします!先輩!…母、将来俺、韓国アイドルかも!』と言ったので『ばーか!』と一言で返した。そして翻訳機が遅れて『바보야!(ばーか!)』と言ったので皆また笑ってしまった。エレベーターを降りて私達はスイートルームの一室に入って行った。

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