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大漁〜!

私達は急いでシャワーを浴びて手を繋いだまま眠りについた。

 次の日の朝、私はなぜか目覚ましが鳴る前に目が覚めた。そ〜っとベッドから起きてまず自分の身支度を整えてから彼を起こしに行くと、彼はすでにベッドの中で起きていた。『좋은 아침!(おはよう)』と声をかけると彼は私の方に手を出して『좋은 아침(おはよう)』と言った。私が手を握ると、グイッと引き寄せられて抱きしめられた。すると『眠い』と一言言った。私が『화이팅!(ファイト)』と言うと彼は私に『뽀뽀 주세요(チューして)』と甘えてきた。私はチュッと頬にキスをすると『한 번 더(もう一度)』とせがんだ。きりがなくなると思いもう一度頬にキスをしようとしたが彼はわざと唇にした。私は『はい、起きて』と彼の手を取り立ち上がると彼も眠そうにベッドから立ち上がった。私達は抱きしめあった後で軽くキスをして私は息子を起こしに上に上がった。リビングはまだ誰もいないようで、お水を一杯飲もうと台所に行った。するといきなり息子が顔を出したから飛び上がる程に驚いた。『ビックリした~!電気ぐらいつけなさいよ!あ〜。心臓が縮んだ。早いね!おはよう』と言うと息子は笑いながら『おはよう!ビビリすぎだろ!や〜、何か興奮して早く目が覚めた』と言った。そしてヒョンさんが顔を出した『おはよう!いっぱい釣るよ!とも!ちょっと手伝ってくれる?』と爽やかな笑顔で言った。”オッケー!“と彼らは出て行った。私はとりあえず、息子と私の着替えとタオルと日焼け止めを用意した。まだ外は暗く肌寒かった。少しして私も荷物を持って玄関に行った。そこには、二人の男性が立っていた。一人は私ぐらいの年齢の男性ともう一人はヒョンさんぐらいの年齢で色白の男性だった。私は『안녕하세요. 만나서 반갑습니다. 야마다 미키라고합니다.(おはようございます。はじめまして。山田みきと申します。)』と挨拶をしてから『일본인입니다. 별로 한국어는 할 수 없습니다. 미안해.(日本人です。あまり韓国語は話せません。ごめんなさい。)』と頭をさげた。すると年配の男性が笑顔で言った。『大丈夫ですよ!僕日本語わかりますから。キムです。よろしくお願いします。』と手を出したので握手をした。もう一人の男性も『만나서 반갑습니다. 최입니다. 오늘은 함께 해주세요.(はじめまして。チェです。今日はご一緒させて下さい。)』と笑顔で私と握手をした。その時ドアが空きヒョンさんと息子が入ってきた。私は息子に『キムさんとチェさん。今日一緒にお供して下さるって。挨拶して!』と言うと皆笑っていたので“ん?”と息子の顔を見ると『もうさっき挨拶したよ!』と笑った。

私達はキムさんの車で出発した。10分ぐらいで港に着いて私達は船に乗った。幸いな事に私も息子も乗り物には強かったので良かった。風はなく海は穏やかだった。船は結構大きく、トイレも休憩出来るような部屋まであった。キムさんが船長で運転をしてくれていた。私達はまずその部屋で釣具の準備を始めた。今回はルアーで釣ることになった。ヒョンさんとチェさんで私と息子の準備をしてくれた。ポイント近くで一度船が止まりキムさんが部屋に来た。そして、大きいクーラーBOXから朝食を準備してくれた。出てきたのはキンパ(海苔巻)やキムチ、トッポギ、ナムルなど立派な朝食だった。私達はまずは腹ごしらえとばかりに頂いた。キムさんもサッと食べるとまた船を動かしに行った。食べながらも翻訳機を使ったり英語を使ったりといろいろ楽しく話しをした。そこでわかったのだが、チェさんも俳優さんでヒョンさんをお兄さんと呼ぶぐらい仲良しとの事だった。初めて会った時に”どこかで会った事あるような〜?“と思っていた。彼も私の事はヒョンさんに聞いていて知っていたようだ。私は”きっと、何でこのおばさん?と思っただろうな〜”と考えていてちょっとヒョンさんに申し訳ない気持ちだった。私は皆が食べ終わったのを確認して、残りの食べ物をクーラBOXにしまったりと後片付けをした。気付いたチェさんが手伝おうとしたので『괜찮아요.(大丈夫ですよ)』と笑顔で言った。彼も笑顔で『감사합니다(ありがとうございます)』と言った。そのやり取りをヒョンさんが見ていて、何やらチェさんに耳打ちして二人で大笑いした。私は”何々?やな感じ〜!“とプイッと私はわざとそっぽを向いた。するとヒョンさんが慌てて『悪口言ってないからね〜』と言ってきたので私は『신경 쓰지마세요.(お構いなく)』と笑顔で返した。すると船のエンジンが止まった。ヒョンさんが『さあ!頑張ろう!』と言って帽子と手袋、目まで隠れるネックウォーマー、手袋と完全防備で息子と部屋を出て行った。チェさんも同じスタイルで完全防備!俳優さんは違うな〜!と思いながら私とチェさんも部屋を出た。ヒョンさん達は船の先頭、私とチェさんは船尾に別れた。キムさんは私の隣で投げ方などを教えてくれた後に息子の所に向かった。“さあ!誰が先に釣れるかな!”と私は何気に気合いが入っていた。負けず嫌いなもので。空も少しずつ明るくなってきていてその暗さと明るさの中途半端が綺麗だった。しばらく誰の竿も静かだったので、ちょっと船を移動させた。次の場所で私達の激しいバトルが始まるとは今の時点では誰も予想しなかった。まず1番目に竿がうなったのは、息子の竿だった。釣れたのは綺麗に透き通ったキスだった。それをスタートに続々と皆の竿が動き出し全員でキスを釣り上げた。調子に乗った私達はほぼ全員無言で釣りをしていた。しかし、また誰の竿も動かなくなってしばらくすると私の竿が大きくしなった!さっきとは全然違う感触!私は真剣にその見えない魚と格闘しているとチェさんが気付き応援に来てくれた。『미키 씨! 괜찮아? 천천히!(みきさん!大丈夫?ゆっくり!)』と糸先を見ていたので、手が限界になってきた私は『이제 무리일지도!(もう、無理かも!)』と泣きそうになりながら言った。すると彼は私の後ろから両手で竿を持って『형!이리로 와요!(兄さん!こっちに来て!)』と叫んだ。何?とヒョンさんがこちらに来ると私達を見て驚いた。私が『無理かも〜!ヒョンさん助けて!』と叫んだ。彼はチェさんと変わって私の後ろからリールを巻き始めた。私はもう竿を支えているしかなかった。キムさんがタモ(網)を構えて待っていた。だんだんと魚が見えてきた。かなり大きい。水面近くまで上がったところでキムさんがすくってくれて無事に引き上げた。ヒラマサのかなり大きいサイズだった。私達3人はハイタッチで喜んでいると先端の方で息子が呼んでいるのが聞こえてヒョンさんが慌てて戻った。すると何やら大きい声が聞こえたかと思うと笑い声が聞こえてきた。私とチェさんが行ってみると顔に墨を吐かれた息子が泣きそうな顔で立っていた。私達は思わず吹き出して笑ってしまった。でも、ちゃんとイカを釣り上げていた。その後も、皆それぞれ魚を釣り上げてた。毎回思うが釣りは釣れると楽しいもので皆笑顔だった。見たこともない魚もいた。大体20匹ぐらい釣り上げた所で皆休憩をした。キムさんがコーヒーを入れてくれて(息子はジュース)一息ついた。ヒョンさんが『たくさん釣れたね!とも?楽しんでる?』と聞いた。息子は『Yes!』とガッツポーズを見せた。私は”良かったね~!“と心の中で思い笑顔になってヒョンさんにも感謝した。『하지만 미키 씨가 제일!(でも、みきさんが一番ですね)』と、チェさんが笑顔で言ってくれたので私もガッツポーズをした。そして『최 씨, 아까는 감사했습니다.최 씨 없었으면 나 장대 버렸을 수도 있어.(チェさん、さっきはありがとうございました。チェさんがいなかったら私竿捨ててたかもしれない。)』と感謝をした。彼は笑顔で『뭔가 재미있었습니다!(何かおもしろかったですね!)』と笑顔で返した。そこにヒョンさんが割って入ってきて『처음, 껴안고 있는지 생각해 놀랐지만!(最初、抱き合ってるのかと思って驚いたけどね!)』と笑って言うと息子が『え〜!母何やってたの?俺が大変な時に』と言ってきた。私は『母の方が大変だったんだからね!竿が折れるかと思ったし、リール巻けないし!チェさんが気付いてくれなかったら竿捨ててかもしれないんだからね』と言ってやった。キムさんは笑いながら韓国語で通訳してくれた。休憩も終わり2時間ぐらい釣りをして引き上げる事にした。私と息子は朝が早かったのと緊張からで帰りは眠ってしまった。そして私は鯨を釣っている夢を見た。

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