深い絆
夕食の後片付けを済ました時に、彼が私をソファに連れて来て座らせて電気を消した。
ソファから見るソウルの街はとても綺麗だった。私は『綺麗ね!』と彼に言った。『綺麗だね。僕はこの景色が好きでここに住んでいるんだ!』と笑顔で言った。確かに、毎日こんな景色が見れるのは素敵だし癒やされる。彼は息子の机の上にあった翻訳機の電源を入れた。そして静かに真剣に話しを始めた。『ねぇみき。実は次の映画の話しが来てるんだけどちょっと迷ってるんだ。』私は『え〜!凄いね。でも何で悩んでるの?』と聞いた。彼はしばらく考えて言った。『実はその撮影は海外で3ヶ月は帰って来れないんだ。それだけじゃなくて…かなり激しいベッドシーンがあるんだ』と、うつむいたまま言った。そういえば、彼の作品にはキスシーンはあるが激しいベッドシーンなどは見た事がなかった。私はちょっと考えて笑顔で言った。『お仕事でしょ?私に気を使う事はないよ!自分がやりたい作品ならどんどんチャレンジした方が良いよ』と言った。彼は驚いて『みきは良いの?海外に3ヶ月も行ったっきりで、ましてや仕事とは言えベッドシーンだよ!嫌じゃないの?』と聞いてきた。私は言った。『俳優さんの彼女ならいちいちそんな事気にしてたら身が持たないでしょ?それに、私達は元々国際カップルなんだから仕事で別の国に行っても同じじゃない?それに、激しいベッドシーンやったからって浮気してる訳じゃないし、ちょっとヤキモチはやくかもしれないけど私達の仲がおかしくなる事はないじゃない?もちろん、ヒョンさんが心変りしたらわからないけどね』と笑顔で返した。彼はたぶん今までの彼女には”嫌だ!“とか言われていたんだろうな!と感じた。それで彼はチャンスだったかもしれないオファーも優しさ優先で断って来たのかもしれないと思った。私は彼の演技も凄く好きだったから彼のチャンスを邪魔したくなかった。年の功なのかな?『僕を信じてくれるの?』と当たり前の事を言ってきたので、『あたり前田のクラッカー!』と言った。彼は『それ何?』と真面目にきいてきた。“あ~!このギャグわかるわけないか〜!”と思ったので『ごめんね!何でもない。ずっと信じてるよ!』と笑顔で答えた。そして聞いた『激しいベッドシーンてどんな感じなの?』すると『全裸になるかも』とサラッと言った。『え〜!全裸って!…もしかしてアダルトビデオじゃないよね?』と言った後に恥ずかしくなった。彼は『違う違う!ちゃんとした映画だよ。大人の恋の話。ちゃんと画面で映らないように前とかに付けてるよ。』と笑った。私は”そうだよね~!“と恥ずかし過ぎて彼の顔を見る事が出来なかった。私が黙って下を向いていると『やっぱり辞めようか?』と私を抱きしめた。私は『違うの!自分でヒョンさんに聞いた事が恥ずかしくなっちゃっただけ』と彼の胸の中で言った。彼は私の顔を覗き込んで『大丈夫!僕はみきしか興味ないから』と笑顔で言った。私は軽く彼に“チュッ”とキスをして『ありがとう』と伝えた。彼もお返しのキスをくれて『ありがとう。やってみるね!』と言った。『素敵な作品作ってね!楽しみにしてるね』と伝えた。
すると彼は私の手を引いて彼の寝室に連れてきた。とてもオシャレでシックな部屋だった。彼はドアを閉めるなり私を抱きしめて激しくキスをした。そして私のTシャツを脱がせて自分も脱ぎなんだかいつもと違う感じで私を求めてきた。私達はそのままベットになだれ込むように、激しく愛し合った。お互いに酔っていたのもあるかもしれなかった。でも彼は優しかったが何かが違っているのを感じた。ずっと私を抱きしめたまま何かを考えているように見えた。私が離れようとすると行かせないかのようにしていた。私は彼に聞いた。『どうした?大丈夫?』と。彼はしばらく黙っていたが決心したように言った。『みき!僕から絶対に離れないで。何があっても僕だけの側にいて。本当に信じていて』と。私は、”は〜!実際に映画が出来てあまりの衝撃に嫌いになるとでもおもってるんだな〜!不安なんだな!“と直感で感じた。私は彼に絶対に大丈夫な事をどお伝えようか悩んだ。上手い言葉が見つからなかった。私は彼の腕を無理やり外して彼の上に馬乗りになって彼の両手を抑えて言った『私は大丈夫!愛してるから。ただ、私を信じなかったり浮気して帰ってきたら殺す!』と笑いながら冗談で言った。彼は不安そうな顔から笑顔になり、私を抱き寄せると逆の体勢にして言った『僕も愛してる!おかしくなりそうなくらい愛してる!だから心配しないで!もし、みきが浮気したら殺す』と言った。私達は思わず吹き出して笑ってしまった。彼は私の手をとってちょっとエッチな体勢で座らせると強く抱きよせて言った。『やっぱり僕のみきだ!あ~!愛してるじゃ足りないぐらい愛してる』と優しく、でもちょっと激しいキスをしてきた。いつもの彼に戻っていた。私達はそのままシャワーを浴びてそこでもまた結ばれた。
彼は朝までここで寝ようと言ったが、明日の朝が早いので自分は別の寝室で休む事にした。彼になかなか離してもらえなかったが、しばらくすると安心したのか彼は寝てしまった。私は少しの間彼の寝顔を見ていた。ハンサムで優しい寝顔だった。私は小さい声で”信じてるから安心してね!愛してるよ“と囁いてそっと自分の寝室に向かった。彼は私が出て行ったドアの音を聞いて目を開けて“ありがとう。愛してる”と呟き、また深い眠りに落ちた。




