素敵な朝
私は外が明るくなっているのを感じて目が覚めた。携帯で時間を見るとまだ6時少し前だった。私はまだ夜中にトイレに起きる事は無いが、いくら休みの日でも決まった時間に目が覚めてしまう。私は二度寝する時間でもないと思いしばらく横で彼の寝顔を見ていた。寝顔も格好良かった。穏やかで優しい寝顔。ずっと見てられるし自然と笑顔になる。まるで自分の子供の寝顔をみてるかのようだった。”あ~!このまま1日中横で寝顔を見ていたいわ〜!“と思っていると、彼が私の刺さるような視線に気付いたのか目を閉じたまま笑顔で『공주님.좋은 아침(お姫様。おはよう)』とつぶやいた。私は慌てて目をつむり寝たふりをした。彼は私にそっとキスをした。私は『おはよう。ごめんね!起こしちゃった?』と答えた。『ん~ん。みきが見つめている気がしただけ。それが嬉しくて言ってみた。』と笑顔で言った。『あたり!寝顔も素敵で見とれちゃった』と笑顔でかえした。すると彼が私をグィっと引き寄せてギュッと抱きしめたて言った。『今日何する?』と聞いてきた。私は一緒なら何でも良かったので『おまかせします』と伝えた。すると彼は突然私の上に乗って来て『じゃあ!』と言うなり激しくキスをしてきた。“ちょっと待って!皆起きるよ”と思う間もなく私達は朝から結ばれてしまった。私は幸せだったが恥ずかしさもあった。しかし彼はずっと優しかった。
私は先に身支度を整えて部屋を出ようとした時に彼が裸で後ろからハグをした。私は『朝ご飯の仕度するね!』と彼に軽くキスをして部屋をでた。彼もすぐにバスタオルを巻いて自分の部屋に戻った。
私が台所に行くともうお母様が朝食の準備を始めていた。私は食卓に置きっぱなしの息子の翻訳機をカウンターに置いてから挨拶をした。『안녕하세요。늦어서 죄송합니다.도와드릴게요.(おはようございます。遅くなってすみません。手伝います)』と台所に入った。『안녕. 괜찮아!(おはよう.大丈夫よ!)』とお母様は笑顔で言った。私はとりあえずテーブルを拭いて昨日のキムチやナムルなどを冷蔵庫から出して机に並べた。お母様が『今日はどこに行く予定なの?』と聞いたので『息子はジオンさんと出かける約束をしたみたいなのですが、私は特に決めてないんですよ。お母様、どこか行きたい所ありませんか?お母様の行きたい所に行きましょう』と私は答えた。お母様は笑いながら『みきさんは優しいのね。私は大丈夫よ。ヒョンと二人で行ってきて』と言った。私はフッと家族写真に目が止まった。そこには、家族で笑う写真があった。失礼かもしれないと思ったが私は尋ねた。『お母様。お父様のお墓参りは行かれましたか?』。すると『行ってはいるけど、ここ最近は行けてないかしら。膝が痛くてね。お父さんに怒られちゃうわね!』と笑った。私は『今日お墓参りに行きませんか?私も一緒で良いかわからないのですが。』と言うと、『お母さん、行こうよ』と彼が後ろに立っていた。私も頷いて『行きましょう』と言うとお母様も頷いた。
私は息子を起こし行った。息子は眠そうに部屋から出てくると私達に『おはよう』と行ってシャワーを浴びに行った。そこへジオンさんが入って来た。『おはよう!ちょっと早かったかな?ともは?』と探していたので『おはよう。ごめんね!今シャワー浴びてる』と私が言った。
『ジオン、ご飯食べた?』とお母様が聞いた。『まだ。食べてって良い?みんなまだ?』と周りを見回して言った。『これからだから、ちょうど良かったわ』とお母様が笑顔で言った。『お兄さん達は今日どこに行く予定?』とヒョンさんに聞いた。彼は『お父さんの墓参りに行くよ。お母さんも一緒に』と私を見た。私は『私なんかが行って良いのかわからないけど…』とジオンさんに言った。彼女は『みきさん行ってくれるの?お父さん喜ぶよ!』と笑顔で言った。すると息子が浴室から出てきた。『おはようございます。あれ?ジオンさん!俺時間間違えちゃった?すぐに支度します!すいません』と慌てて部屋に入って行った。ジオンさんは笑って『何も言う前に行っちゃった!とも、可愛いね』と私に言った。『全然可愛いくない!生意気なだけよ!』と私は真面目な顔で言った。突然”ガタン“と、けたたましい音が息子の部屋から聞こえてきてヒョンさんが慌てて見に行ってくれた。しばらくすると大笑いしながら彼が戻ってきた。ジオンさんが『どうした?』と聞くと彼は笑いながら『とも君、焦って転んだみたい。良くわからないけどベットに足掛けて逆さまになってたよ!大丈夫だって!』と言った。息子が部屋から出て来たので私が状況を聞いた。こう言う事だった。“急いでいたのでベットの向こうにあるカバンを短縮してベットを回らず行こうとしたら、布団が足に絡みついてそのまま頭から落ちたらしかった”。正に“急がば回れ”とはこの事だ。お母様が心配して頭を確認してくれていた。大丈夫との事だった。本当に人騒がせな息子だ!
それから私達は食事を始めた。今日の朝食はお粥だった。昨日の事を考えてくれたんだと思う。でもただのお粥ではなくてササミを細かくしたものも入っていてそれだけでも本当に美味しかった。トッピング用でキムチなど8種類ぐらいの具材があり自分で好きに食べる形式みたいだった。息子もたいそう気に入ったようで、3杯もおかわりした。それを嬉しそうにお母様は見ていた。
それから、ジオンさんと息子は食べ終わると先に外出して行った。
私は『慌ただしい息子で本当にすいません』と二人に謝罪した。
二人は首を横に振って『あれぐらい元気じゃないとね』とお母様が彼に言った。彼も『そうだよ!男の子はあれぐらい元気で良く食べなくちゃ。』と2人は笑って言った。
”元気と大食いだけが取り柄です“と言いそうになったがやめた。
私達も朝食の後片付けをすませて、お墓参りに出発した。




