甘い夜
私はキャリーケースから着替えを出し、急いでシャワーを浴びに行った。毎回思うが本当にオシャレな作りになっていてまるでホテルだ!掃除もきちんとされていて、きっとお母様が掃除をしてると思うと前回帰る前に掃除しなかった事を後悔した。今回は絶対に掃除をして帰る事を決めてシャワーを浴びた。すると外で何か物音が聞こえたので、息子が何か取りに来たのかと思い声をかけた。『どうした?母のカバン、ベットの横にあるよ〜!』と言ったが返事がなかった。“まっ、いいか!”と思いシャワーを浴びているとシャワー室のドアが開いた。私は慌てて『母、シャワー入ってるよ!』と声をかけると顔を出したのはヒョンさんだった。私はよけいに慌てた。『どうした?』と後ろ向きに聞くと彼が裸で私を後ろからハグをした。私が驚いていると『一緒に入ろう!』とギュッと抱きしめてきた。“え?超恥ずかしいんですけど!電気明るいし!泡だらけだし!”と私は固まった。彼は泡だらけの私の髪を洗い始めた。そして私を正面にむけると私の髪で遊び始めた。鏡に写った私はまるでドラゴンボールの孫悟空が覚醒したような頭になっていた。私も昔は息子達をお風呂に入れた時に良くやった。まさか私がやられるとは思ってもみなかったので、鏡をみてあまりの変な頭に吹き出してしまった。彼もつられて吹き出した。私は彼の頭にもシャンプーをつけ洗ってあげた後に髪の毛をウルトラマンタロウの形にしてみた。二人で鏡の前に並びあまりの変さに笑った。いい大人が何やってんだよ!とそれもまた笑えた。私は恥ずかしさもありすぐに後ろを向き頭からシャワーを浴びた。彼は『恥ずかしい?』と笑いながら聞いてきた。『とっても恥ずかしい!』と私が言うと彼はまた後ろから抱きしめ、そして私の首筋にキスをして『僕はみきの全てが大好きだよ』と囁いて私を正面から抱きしめてキスをした。彼は俳優さんなので42歳には見えないぐらい鍛えられた身体をしていた。『ねえ、みき。今日一緒に寝ても良い?一緒にいたいな』と甘えた声で聞いてきた。私は『息子が入ってきたらまずいよ』と言うと、『ともね!イヤホンして寝てたよ』と笑って言った。”確認済み〜!“と驚いたが私も一緒にいたい気持ちがあったので『わかった。一緒に寝よう』と笑顔で答えた。『잘됐다.(良かった)』と彼は私にキスをすると急いでシャワーを浴びた。
私が先に身体を拭いていると彼が後ろから私をバスタオルでくるむように抱きしめ『このまま』と囁いて私をそのままベットに連れて行った。
私達はそのままベットに入り優しくキスをした。『みき』と私の名前を呼んだので私は『ん?』と答えた。すると彼は笑顔のまま『ずっと会えない時、名前呼んでも何も返ってこなかった。淋しかった。みき』『はい』『みき』『はい。ヒョンさん』と何だか幸せだった。彼は私をグッと抱き寄せるとおでこにキスをした。彼は『사랑해 (愛してる)』と優しくいった。『나도(私も)』と私も彼をギュッと抱きしめた。本当に幸せな事をお互いが感じとっていた。そして彼は私の身体に優しいキスをした。私達は会えなかった淋しさを埋めるようにお互いを優しさで包み込むように結ばれた。
本当に私もそうだが彼も幸せそうだった。だけどこんなに自分を愛してくれる事がどこか不思議に思ってしまうのと、不安になる事がある。彼の事をどんどん愛してしまってる自分がいて、それが今までにないぐらい愛してしまっている事。ただ若い時と違うのは、彼を本当に愛していても我を忘れる事はなかった。全てを捨ててまで彼のもとに…ではなく彼の事も全ての人も、もちろん自分の事も全て含めて愛する事が出来ていた。たぶん、伊達に歳を重ねてきたわけじゃないかな。
私は不意に彼をギュッと抱きしめて『ありがとうね』とつぶやいた。
彼は不思議そうに『何が?』と答えた。『何でもない』と私は笑いながら言った。“私を愛してくれてありがとう!出会って声をかけてくれてありがとう!”と心の中でつぶやいた。
すると『みき。僕と…』と彼は言って途中で言葉を切った。私は『ん?僕と何?』と聞くと彼は『なんでもな〜い!愛してるだけ!』と笑って私にキスをした。凄く気になったが彼が言いたくないならあえてそれ以上は聞かなかった。私達はお互いの気持ちを確かめ合うように優しいキスを重ねてまた結ばれた。全てが自然に流れていった。
そして私達は抱き合ったまま眠りに落ちていった。




