表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/142

懐かしい朝食

 私は次の日の朝、彼に昨日家族に話した事をメールで伝えた。電話をかけようとも思ったが、撮影中と知っていたのでやめた。

 私が朝食とお弁当の準備をしていると長男と次男が起きてきた。

『おはよう。ともは?』と聞いた。

『ギリギリまで起きて来ないよ!』と私が言うと、今度は次男が『相変わらずだな!高校になったんだから母言った方が良いよ!ったく!俺、起こしてくるわ!』と二階に行った。『母はさ〜。ともに甘くない?』と長男が言った。『甘いかな?別に遅刻して言われるの本人だし、母は母のやるべき事だけちゃんとしてれば良いんじゃない?と、やっと気づきました!』と私は笑った。

『おはよう。起こされた!』と三男坊が不機嫌そうに起きてきた。その後から次男がついてきて三男坊に言った。『おまえさ!もっと早く起きろ!もう中学生じゃないんだよ!弁当だって自分で作れ!』すると、『え〜!母の仕事じゃん!俺、料理出来ないし!』とドヤ顔で言ったのでそれを見ていた長男が『母!ともの弁当、白ご飯の上にししゃも一本乗っけたやつで良いよ!毎日。』長男と次男は笑った。実は昔、長男と喧嘩した次の日の弁当にそれを持たせた事があった。かなり生臭い匂いのとあまりに戦後のような弁当に笑われて恥ずかしかったようで今でも時々話になっていた。私の仕返し弁当は長男も次男も恐怖のようだ。

『わかった。そうするね!』と私は笑顔で返した。

 4人揃っての朝食は何年かぶりだった。するとヒョンさんから電話がきた。

『みきさん?おはよう。ご飯食べた?』

『今、皆で食べてるよ』と私は息子達を見ると、三男坊が“ヒョンさん?”と小声で聞いたので私は頷いた。すると3人は『せーの!アニョンハセヨ!』と声を揃えて言った。すると彼は嬉しそうに笑いながら私にスピーカーにしてほしいと言った。私がスピーカーにすると、『안녕하세요. 잘 부탁드립니다. 밥 먹었니?(おはようございます。よろしくお願いします。ご飯食べましたか?)』と言った。次男が『母、なんて言ったの?』と聞いたので通訳してあげた。すると三男坊が『食べてまーす!ヒョンさんは?』と日本語で聞いたが『食べましたよ。今は撮影してます。美味しく食べてね』と日本語で返した。次男が『母訳して!今度皆でご飯食べましょう!』と言ったので韓国語で伝える間もなく『ありがとう。楽しみにしてます。』と彼は日本語で答えた。そして3人が一斉に『バイバーイ』と言ったので私はスピーカーを解除して聞いた。

『日本語わかるんだね!』すると『少しね!勉強してる。みきも上手になったよ』と褒めてくれた。

『참! 다음 달에 휴가 낼 수 있을 것 같아. 미키는 휴가 낼 수 있어?(そうだ!来月休み取れそう。みきは休み取れる?)』と聞いてきたので私も答えた『쉴 수 있어.(休めるよ)』すると彼が『皆で韓国に来て!僕の休みわかったら連絡するね。』と嬉しそうに言った。『わかった。楽しみにしてるね!皆にも言っておくね』私が答えると彼の後ろで誰かが呼んでいるのが聞こえた。『미안해! 가야지!빨리 만나고 싶다.사랑해요! 또 연락할께요.(ごめんね!行かなくちゃ。早く会いたい。愛してるよ。また連絡するね)』と彼が言い終わると”チュッ“と音がして電話は切れた。私は動揺を隠しながら席に戻った。

『ヒョンさんなんだって?』と長男が聞いてきたので『来月皆で韓国に来ないかって。ヒョンさん、お休み少し取れるみたいよ。』と話した。

次男は『あ〜!行きたいな!だけど来月オーナーと食事とかあるし、連休は厳しいな!連絡はする』と残念そうだった。長男も『俺も行きたいけど、休みお盆の時だけだから厳しいかもね。休み合えば良いけど』とこちらも残念そうに答えた。すると『俺行ける!行きたい!』とまたドヤ顔で言ったもんだから兄達の反感を勝った。『おまえ、家の事何にもやんないんだから行かなくて良いよ!行くな!』と長男に言われ、『母、ともは自分でチケット買って行くそうだよ!それから、こいつ韓国に置き去りにしてきて良いから!』と次男に追い打ちをかけられていた。まっ、いつもの事なので当の本人はアッケラカンとしていた。“さすが三男坊だわ!マイペース!”と私は思い笑ってしまった。

 食事も終わり各自が身支度をしながら長男が『ねー!もう行くんでしょ?駅まで一緒に乗せてってくんない?』と次男に聞いた。『全然良いよ!後10分ぐらいで行くよ』と行った。そして三男坊も『俺も学校まで乗せてって!』と言った。次男は『やだ!』と即答したので皆で笑った。

 そしてお兄ちゃん達を玄関まで見送り『じゃね!ありがとう!気をつけてね』と私が彼等に言うと『全然良いよ!じゃね!行ってきます』と行ってしまった。

まだ時間がある三男坊はソファでくつろぎながら『あ~!静かになった。母?弁当普通だよね?』と尋ねたので、私は

『さーね?開けてみてのお楽しみ!』と笑顔で答えた。

そして三男坊も元気に『行ってきます』と出ていった。

 皆いなくなったリビングは少しだけ寂しさが残った。

私は『아까 말하는 걸 깜빡했어.나도 사랑해.(さっき言い忘れた。私も愛してるよ)』と彼にメールをして会社に向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ