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家族会議

 私は次の日の朝に家族に一斉招集をかけた。長男と三男坊はともかく次男はなかなか帰って来る事が出来ないのはわかっていたがとりあえず、家族LINEを流した。

その夜、まず長男から連絡きた。『どうした?もしかして、仕事首になったとか?』と笑っていた。私は『首になってないよ!ちょっと折り入って話があるんだ。母には大した事何だけど、何だよ!って言われるかもしれない話』と伝えた。『じゃあ、電話で良いんじゃないの?まっ、夕飯食べれるから良いけどね。全員集まれるの?』と笑った。『まだ全員で集まれるかわからないけど、連絡来てこっちに来れる日がわかったらまた連絡するわ』と私が伝えて電話をきった。すると次男からも着信が入っていたので私は直ぐにかけ直した。『お〜!LINE見たよ。どうした?仕事首になったて生活費やばいとか?』と次男も笑った。“兄弟で同じ事言ってんじゃないよ〜!”と苦笑しながら言った。『首にもなってないし、生活費も大丈夫ですよ!別件で全員に話したい事が出来て。こっち来れる日ある?』と聞いた。彼は『来週の火曜なら大丈夫だよ。晩飯家で食べるんでしょ?』と聞いたので『家で食べるよ。ちょっと飲まないと話せないかも!泊まれるの?』と聞いた。『泊まれるよ。早めに帰らないとだけどね!でも、飲まなきゃ話せない事なんて相当ヤバい話しじゃないの〜!えっ!もしかして癌になったとかじゃないよね?』とかなり焦って聞いていた。『至って健康です!更年期だけ!』『健康じゃねーし!』と笑って電話を切った。私はとりあえず、長男に来週の火曜に決定した事をLINEした。

 しばらくして、バイトから三男坊が帰って来た。『ただいま!あのLINE何?家族会議すんの?会議するような事あったっけ?あ〜!腹減った。夕飯何?』最後は必ずのお決まり文句!成長しないわ。

『まっ!とりあえず全員集合だからご飯食べながら家族会議ね!今日はオムハヤシかな!ご飯残ってるし。あとはあるもので!』と私が言うと彼はそそくさと風呂に入った。

 家族会議の日になった。私は冷凍庫に忘れ去られていたすき焼き用の黒毛和牛ですき焼きにする事にきめていた。まあ、次男のふるさと納税なんですが!

 私は仕事から帰って来て、直ぐに夕飯の準備にとりかかった。夕飯を作りながらも子供達に何て言おうか考えていた。こんなに悩んだのは私が離婚すると決めた時に子供達に何と話そうか悩んだ時以来だ。今回は私にとっては嬉しい報告なのだがこの歳になって、”彼氏が出来ました。韓国の俳優さんです。もう向こうの家族にも会いました“なんて言ったらどんな反応をするのかちょっと想像もつかなかった。こんな報告恥ずかしいのと反応が恐ろしいのとで、溜め息しか出なかった。ただ、これが私の長所でも短所でもあるのだが、考える事が面倒になってきて夕飯の仕度が終わる頃には“まっ、良いか!何とかなるな!”に変わっていた。すると三男坊が帰ってきた。『ただいま!今日、ゆうは…』と言いかけて急に笑顔になって『もしかして、すき焼き?ラッキー!二人共いつ来るの〜!待ってるの?』と、早く食べちゃおうよ、と言わんばかりの顔で言った。『待ってるから、先に風呂入っちゃえば!母も今日は飲むから先に風呂入りたいし!』と彼を促したら『毎日飲んでるやん!』といらん事を言って風呂場に向かった。”本当!一言多いやつ“と私は彼の後ろ姿にエアー飛び蹴りをくらわせた。

三男坊の後に風呂に入っていると、兄ちゃん達が来ていた。

 私は早速すき焼きの準備をして家族会議と言う夕食会が始まった。全員が揃っての夕食は久しぶりだった。はじめは次男の現状や長男の彼女が何で出来ないかなど、我が家の普通の食卓だった。すると突然次男が私に振った。『そういえば、母の話しって何?』と。私は心で“きたー!”と思いながらゆっくり話しだした。『実はねお恥ずかしながら、彼氏のような人が出来ました!』と言うとしばらく沈黙になった。そして長男がポツリと言った。『だから?』その言葉に私はあっけにとられてしまった。するとその顔をみていた子供達は一斉に笑った。私は何で笑うのか良くわからずに聞いた。『何で笑った?』と真顔で聞いた。次男が笑いながら『別に良いんじゃない!母が楽しくやってるなら俺等別に何にも言わないよ。それに、これで孤独死の心配がなくなるから俺等も安心だし。』と3人で頷いた。そして長男が聞いた。『どんな人?母が52だから60近い人?やばいな!老老介護じゃん!』とまた3人は大爆笑した。私はコップに半分ほど入っていた金麦を一気に飲み干して言った。『違うよ!42歳。』すると次男が『は〜?その人大丈夫?変わってる人?』と聞いてきたので『全然変わってない。韓国の俳優さん』と答えた。それを聴いた長男と次男はまるでコントのようにそれぞれ飲んでいたお酒を吹き出して大爆笑した。『母さ〜!とうとう妄想が妄想を呼んだの?ヤバイよ!』と長男が言うと、今度は次男が『母わかった!あまりに韓流にはまり過ぎて自分より若い人は皆韓流スターに見えちゃってんじゃない!ヤバイよ!それ。』と又3人で大爆笑していた。私は”そうだよな〜!真面目に言ったってこうなるわな!“と思いながらもちょっとムカついたので、ヒョンさんと一緒に撮った写真を見せた。『え〜!ヒョンさんじゃん!』と三男坊が言った。

 3人はその写真を凝視して、

『ウソだろ〜!』と同時に言った。

私はちょっといい気分になった。

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