表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/142

優しい気持ち

 私達はシャワーを浴びて身支度を整えた。私が着替えている間に彼がコーヒーを入れてくれていた。

『고마워요.(ありがとう)』人に入れてもらうと美味しく感じる。ましてや大好きな人に入れてもらうなんて、格別すぎだ!

 私はまず三男坊にLINEをいれて、帰りに自分のお弁当でも買ってきてと伝えた。するとすぐに返信が来た『どっか行くの?』『ヒョンさんが来た。空港に送ってくるから遅くなる』するとすぐに電話が鳴った。

『うそっ!今日来て今日かえんの?ちょっとスピーカーにして!挨拶する』とその様子を笑顔で見ていた彼に携帯を指差して『とも。挨拶したいみたい』とスピーカーにしてみた

『ヒョンさん!アニョンハセヨ!다음에 캠프 가자!(今度、キャンプ行こうね)。』すると彼は『가자! 가자! 한국에도 놀러와!(行こう!行こう!韓国にも遊びにきてね!』と笑顔で言った。息子は『母!なんて言ったかあとで教えてね〜!じゃね!』と電話をきった。私は息子が少しでも韓国語を勉強したようで感動した。そして『いい子だね!韓国語じょうじゅだった』と彼も嬉しそうだった。”じょうず“は言えなかったけど。そして私に聞いた。『とも君の休みはいちゅ?』言い方が可愛くて笑ってしまった。『8月は全部休みだよ』と告げると私の携帯を指差した。“日本語も限界なのね!”と私は翻訳機の電源を入れた。

『みきが休み取れたら教えてほしい!僕は長くは休めないけどとも君と韓国に来てほしい。家族に紹介したい。』とワクワクしているようだった。私は『わかった。ともに聞いておくね。バイトもあるから。ありがとう。楽しみ!あっ!チケットは自分で取るから心配しないで良いからね!』彼は私にダメと言っても無駄だと思ったのか苦笑いをして頷いた。『ともは飛行機乗った事ないから怖くておしっこちびっちゃうかもね!あっ!パスポートも作らないとね』私達は吹き出して笑った。

 そろそろ時間になったので、私達は準備をした。私はお土産になるようなものを探したが、こんな家にあるわけもなかった。すると彼が出窓に飾ってあった家族写真を手にとって『これ、もらってもいい?』と聞いてきたので”どうぞ“とあげた。それは、息子三人と私とまさとたかちゃんでキャンプに行った時の皆が大爆笑してる写真だった。大爆笑の原因は私だったのだが。私が『何でこれ?』と聞くと『皆いい顔してる。見てると幸せになる。』と彼が笑顔で言った。私は『今度はヒョンさんも一緒に写真撮ろうね』と私が笑顔で言うと“うん!”と満面の笑顔で頷き私にハグしながら『ありがとう』と囁いた。それは写真立てごとだったので、私は自分のハンカチを出して丁寧に包んで渡した。彼はそれを大事そうにカバンに閉まった。私は『さあ!出発しますか!』とそっと彼の腰に手を当てて促した。

 玄関で私達はちょっと熱いキスをして玄関の扉を開けた。

私がドアの鍵を閉めて振り向くと何かが光った。彼が私の写真を撮ったのだ。その写真を見せてもらうと案の定微妙に閉じた目で最悪な写真だった。『削除削除!』と私が慌てて言うと、日本語わかりません!みたいな顔でごまかした。昔から写真は嫌いじゃ!自分の醜さが際立っていて見る度に落ち込む。それと真逆なのは彼だ。どんなに普通の瞬間を撮ってもいつでも素敵な写真になる!本当に神様は意地悪だと思う。

 私達は車に乗り込みエンジンをかけた時にいきなり彼が叫んだ。

『잠깐만!(ちょっと待って!)』私は思わず”お〜!“と可愛くもない声と共にビクッとなった。そんな私に彼が手招きをしたので何かと思い彼の方に身体を向けた。“チュ”と彼は私にキスをした。理由がわからない私はただポカンとしてしまった。そんな私を見て『귀엽다!(かわいい!)』とまた”チュ“とキスしてきた。まるでいたずらっ子のような笑顔だ。毎回思う。アラフォーには見えない!そして今度は私の頭を撫でて『出発〜!』と拳をあげた。“やれやれ!何かと思えば。でもかわいいから許す!”と私も笑いながら車を出発させた。

 今日の一発目に流れてきた曲は、大事MANブラザーズバンドの”それが大事“だった。私は彼がいるにも関わらず元気に歌った。

 私なりの彼が淋しく生らない為の演出だった!それにしても、最高なBGMに心の中で叫んだ。

“最高〜!”と。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ