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同じ気持ち

 3人は片付け終わりシャワーを浴びてソファでくつろいでいた。私は久しぶりのワインでほろ酔い気分だった。ヒョンさんと息子は相変わらず翻訳機で何やら話していた。

『ヒョンさん疲れてるんだからそろそろ遠慮しなさいよ〜!』と私が言うと、『母がしゃべりたいだけでしょ!』と笑いながら言うと、ヒョンさんに『カムサハムニダ!ヒョンさん今度釣り行こうね!』と携帯の翻訳機をまるで水戸黄門の印籠のように、なぜかドヤ顔で言った。彼は、『가자!가자!(行こう!行こう!)』とGOODポーズを見せた。

『母、明日気にしないで良いからね!もう高校生なんで〜!ヒョンさん!また来てね!おやすみ!』

そして私とヒョンさんは『おやすみ〜』と彼が部屋から出るまで見送った。

 私は2人分の温かい緑茶を入れてソファに座った。そして翻訳機を用意して彼に言った。

『미안해! 피곤하지?(ごめんね!疲れたでしょ?)』私が言うと彼は首を横に振って、

『전혀 괜찮아!(全然大丈夫!)재미있었습니다!(面白かった)』と笑顔で言ってくれた。このぐらいの韓国語はわかった。そして彼は翻訳機に言った。

『ともくんはいい子だね!みきが良いお母さんなのがよくわかったよ。さっき言ってたよ。感謝してるって。良かったね』と笑顔で言った。

『そんな事一度も言ってくれた事ないよ!ただ、お兄ちゃん達がいなくなってからも良く話はするけどね。生意気だけどね。』と笑った。

『お兄ちゃん達はたまには家に帰って来るの?』

『長男は近いから良く帰ってきて夕飯食べに来るよ。次男は一応スポーツ選手だから年に1,2回帰って来るぐらい。電話は良くかかってくるけどね!』彼が驚いて聞いた。

『スポーツ選手だったんだ!すごいね!』彼は興味津々でいろいろ聞いてきたので、私はちゃんと答えた。

『今度応援に行ってみたいな!』彼は目を輝かせた。

『もし、日程が合ったら皆で応援に行こうね』私は笑顔で言った。すると彼がポツリと言った。

『僕はまだみきの事何にも知らない!だから、もっともっといろいろな事教えてくれる?』私は『良いよ。私はヒョンさんのファンだから少しは知ってるよ!好きな飲み物はコーヒー。ね!』私がドヤ顔をしたので彼は吹き出した。そして、

『私の好きな食べ物はたこ焼き。好きな花はヒマワリ。好きな飲み物は金麦。好きな人はヒョンさん。』私は笑った。翻訳機もたこ焼きはたこ焼きで金麦は良くわからない翻訳をしたので私は冷蔵庫から金麦を出して、たこ焼きの写真を見せた。

『たこ焼き食べながら金麦飲めたら最高〜!』と金麦を高々と上げて言うと『귀엽다(かわいい)』と彼が言ったので急に恥ずかしくなってしまった。

 その後もお互いの仕事の事や逢えなかった時の事などいろいろ話しをした。ごく普通に。

間もなくして、畳の部屋に彼の寝床を作ってあげてた。彼は、

『一緒に寝ないの?』と、不思議そうな顔をして私の手を掴んでいた。私は『一緒に寝たいけど、私とヒョンさんが一緒にいたらともが変におもうでしょ?』と言うと、『ともくんにはみきの事が好きだって話したよ』と、普通に言ったので私は驚いて“え〜〜!”と、叫んでしまった。

『とも何だって?』と彼に慌てて聞くと、またまた普通に『へ〜、そうなんだ。でも、あんなおばちゃんやめた方が良いと思うよ。豚に真珠。美女と野獣の逆バージョン。』と言って笑ってたらしい。私は心の中で、”あのクソガキが〜!“と、飛び蹴りをくらわせたい気持ちだった。そんな私を見て『ね!ただ一緒に寝たいだけだから。何もしないって約束するから』と、だだっ子のように言った。私は少し考えて、“まー、明日早起きだし、しばらく会えなくなるから横で寝るくらいなら大丈夫か!”と思い、『わかった。約束ね。』と小指を差し出すと”約束!“と指切りをした。

 私はもう一枚布団をひいて一緒に布団に入った。すぐに彼は私の布団に潜り込んできてギュッと抱きしめた。なぜか安心する感覚があった。

彼は私を抱きしめたまま言った。

『明日帰らなくちゃだめ?』。私は『だめ!』と答えた。すると私を強く抱きしめて『ずっとこうしてたい。사랑해!(愛してる!)』とちょっと激しいキスをしてきた。“私も同じだよ!”と心で答えた。彼の手が私のパジャマの中に入ってきた。私は手を掴もうとしたが上手くホールドお互い様されていて手が動かせなかった。私はゆっくり身体を動かして手を動かそうとした時、彼が私の上になるように転がされ両手を掴まれてしまった。彼は私を微笑みながら見つめると『미안해. 약속을 잡을께(ごめんね。約束やぶるね)』と、激しくキスをして私のパジャマのボタンをはずした。私達は離ればなれを惜しむように優しく時に激しくお互いを求めた。そして自然に結ばれた。

 しばらく二人は抱きしめあったまま黙っていた。この静かな時間が心地よくさえ思えた。彼の優しさ、温かさ、愛する気持ちで心から幸せだった。私はそっと言った。

『나를 좋아해줘서 고마워.(私を好きになってくれてありがとう)』と、彼に軽くキスをした。彼も私にキスを返して『나도 같은 마음이야(僕も同じ気持ちだよ)』と、ギュッと抱きしめた。それから、私達はお互いに幸せを噛み締めながら眠りにおちた。

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