アラフィフの決心
LINEしてから3日後に星さんから連絡が入った
『ご無沙汰してます!お元気でしたか?ずっと仕事で韓国に行ったり日本中あちこち仕事で。みきさんに韓国のお菓子買ってあるんですけどなかなか連絡も出来ませんでした!すいません!』
『いえいえ、お忙しいのはわかってたんですけどちょっと聞きたくて。お時間大丈夫ですか?』
『大丈夫ですよ。どうしました?』相変わらず良い人だった。
『実は差出人はわからないけど、中身はヒョンさんかららしい手紙と航空券が入ってる封筒が届いて。◯◯会社の◯◯って書いてあるものなんですけどどなたか分かりますか?』と、尋ねてみた。
『され、ヒョンさんの事務所でヒョンさんの本名ですよ。やっぱり送ったんですね!実はこの前の韓国でヒョンさんと食事した時にみきさんと会いたいけど仕事で日本に行けそうにないからどうしたら良いかって聞かれたんですよ。それで私が呼んじゃえば!って言っちゃって!』
”本当にヒョンさんからだったんだ!“言葉が出なかった
『もしもし?みきさん大丈夫ですか?』
『あっ、大丈夫です。何かの間違えだと思ってて。この前のお礼とかですかね?』
『どうですかね?食事した時もずっとみきさんの家で過ごした事とか話してましたよ!心配してましたよ!忘れちゃうんじゃないかって。』笑いながら穏やかに言った。
“ありがたいけどな〜。でも何で私?”フッとため息が出てしまった
『みきさん。もしヒョンさんが本当にみきさんの事が好きだったらどう思いますか?』
『ないない!全く考えられない!だって50過ぎのおばちゃんよ!更年期も酷いし、体型も酷いし顔もバットで殴れたみたいだし。ないない!』私は慌てて言った。
『外見て必要ですか?確かに俳優さんだから外見は良いですよ。だけど性格最悪の人もたくさんいますよ!私は外見よりも中身重視ですよ。みきさんはどうですか?』
”確かにわかるけど!“
『わかるけど。もともとヒョンさんとは友達になれただけでも奇跡だと思ってて、本当にそれも信じてないって言うのが本心かな』私は正直に答えた。星さんは笑いながら言った。
『とりあえず、ご厚意にあまえて行ってみて下さいよ。私も言った責任があるんでご協力しますから!ね?』即答は出来なかったが、
『一緒に行きません?韓国行った事なし〜。』聞いてみた。
『わかりました、もし休めるようなら行きましょう。私が連絡係りになりますから大丈夫ですよ~』本当に星さんは優しい!
『ありがとうございます。まだ本当に行っていいのか混乱状態なんで楽しく行けるように努力します!お忙しいのにすいませんでした。』
『全然大丈夫です。またご連絡しますね!それから、私もみきさん大好きですよ~!じゃあ、失礼しま〜す』電話は切れた。なんだか泣きそうになったわ!
私は数日間考えていた。韓流スターのドラマを見ても相手役の女優さんが綺麗でつりあってるから見てても楽しいし素敵だし、たまに感情移入してしまったり!現実には自分には絶対にあり得ないと思っているから自分で楽しく妄想したりする。それがまた楽しかったりして!
そんな自分にドラマのような事がおきて、更に相手が本当にテレビの人なんて想像もつかない事は否めない。どうしても韓国行きの決心がつかないので、長男に相談してみた。
『行けば良いじゃん!ラッキーやん!スターだか俳優さんだか知らないけど、母の事が好きでいてくれて、それは友達としてだと思うし家で飲んだんでしょ?母が変なスケベ根性出してるだけじゃないの?歳考えてみん?この先いつ韓国行けるかわかんないんだから甘えたら?ともも、もう高校生なんだから一人でも全然大丈夫だし、心配なら俺来るし、じーじに来てもらっても良いんだから!頑張って来たんだからご褒美だよ。』長男は言ってくれた。
“そうだな!この先海外なんか行けないかもしれないし、死ねまでにやりたいリストにも韓国に旅行に行くって書いたわ!友人なんだよ!それがただ俳優さんやってるだけなんだよ!楽しんで来よう!決めた。行こう!”そう思っていると
『とりあえず、もう少しは韓国語勉強した方が良いんじゃない?あと、フラフープ10回は回せるように努力した方が良いんじゃない?腹出てるから!』そう言うと長男はなぜか大爆笑していた。
”あ〜!一言多いんだよ!小僧が“心で言った。
私はおもむろにフラフープを取って回してみた!
またまた残念な事に私のお腹には1回ともとどまってはくれなかった。
“こりゃ大変だ!”先が思いやられた。
”まさか母が52になってこんな事で悩むなんてあり得ないわ〜!アラフィフ ファイト!“
ポジティブに行くことに決心した日だった!




