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場違い?

 あの夢のような出来事から1ヶ月程過ぎていた。星さんとはLINEを交換していたのでLINEでのやりとりはたまにしていた。そんなある日彼女からLINEが入った

 ”6月12日空いてますか?ヒョンさんが日本でファンミーティングをやる事になって招待したいと連絡ありました“

 ん?ファンミーティング?何のミーティング?コンサートとは違うの?

 ちなみに、20代の頃はコンサートに行った事はあった。サザン、ユーミンの苗場プリ。あ~懐かしいわ!

アラフィフならわかるだろう!夏はサザン、冬はユーミンだった。

 ミーティングは会社でしかした事がなかった。ファンミーティングの言葉は聞いた事はあったが内容については全くわかっていなかった。

 “ヒョンさんのスタッフで参加してほしいって事かな?そのミーティング?ゴメンネ!意味がわからなくって!”

 ”違いますよ!ファンの集いみたいなものです。お客様として招待したいみたいですよ!笑“

あ~!歌手じゃないからコンサートではないって事か!

 “OKです!いきますよ”

 ”ありがとうございます。また詳細は連絡します。“

そんなやり取りをした。

 そのファンミーティングまでは1ヶ月ほど日にちはあった。

2週間程過ぎたぐらいに詳しい概要が来た。

 “え〜!横浜アリーナ!すごっ!超有名じゃない!スターじゃない!え?誕生日!まずいな!”

 私は改めてその人物がうちで一緒にご飯を食べた事が嘘のように思えた。それと、誕生日に手ぶらはまずい!何をあげようか〜?頭痛の種が出来てしまった。

 下手な物はあげられないが、金銭的にも高価な物は厳しい!何日か悩み続けた。前に息子達からもらった私へのプレゼントを思い出してみた。

”月の土地の権利書、トイレのプラモデル、沖田総司モデルの模造刀、ワンピースの全巻(中古)、掃除機“

ん〜。どれもなかなか個性的過ぎて参考にならない!40代プレゼントランキングなるものなる物をみて見たが、マッサージ器が多かったが海外で使えるか疑問がある。

 全く思いつかないまま時間だけが過ぎてしまった。3人の息子達に聞いてみるとほぼ全員一緒で

 “何でも良いんじゃん。プレゼントなんか山のようにもらうならその内の一つでしょ?そんなに気にする事じゃないんじゃないの!”

 確かに!そうだよね~!使えるもので…ハンカチとかなら当たり障り無いか!それと、予算内で花束とバースデーカードで良いや!決まったら早い。デパートで何枚かハンカチとハンドタオルを買ってバースデーカードもちゃんと書いた。後は当日の朝に花束を買えば完璧。

 当日の現地に向かう途中で花束を買ったが思いのほか花が高くて予算オーバーした。花束も小さめだった。星さんと”新横浜の駅“で待ち合わせをしていた。

 駅に到着するとたくさんの女性でごった返していた。そんな女性達に圧倒されあたふたしていると、星さんが見つけてくれた。

 『良かった!星さんに会えなかったらどうしようかと思いました!それにしても凄い人ですね。人気者だったんですね』と驚いていると

 『そうですよ!年齢の割にはまだまだ人気があるんですよ!早く行きましょう!ヒョンさん待ってますから』と、ペロッと舌を出して笑った。アリーナの入口には既にたくさんの人達が並んでいた。私はSTAFFと書かれたストラップをもらい別の入口から入れてもらった。地下道のような通路を抜けるとたくさんのお祝いの花が並んでいた。星さんがドアをノックして入るとそこにはヒョンさんが座っていた。

 ヒョンさんは私の顔を見るやいなや、笑顔でハグされた。私も驚いたが周りも驚いていた。

 『良かったです。来てくれて。ありがとうごじゃいます!』日本語が上手くなっていた。

 『アニョンハセヨ!ハッピーバースデー』とプレゼントと花束を渡した。周りにあるたくさんの花束やプレゼントの山をみると、あまりの花束の小ささに恥しくなった。

 『本当に!嬉しいです。ありがとうごじゃいます』彼はあの時と同じような屈託のない笑顔でまたハグしてきた。私は恥しくなったがそれより彼が話す“ありがとうございます”が、何度言っても”ありがとうごじゃいます“になっている事がおかしくて可愛らしいと思った。出番が近づいてきたようなので、私は星さんに案内されて席についた。

 私達は前列の恥の席に座った。後ろを振り向くといろいろなグッズを持った女性達がほぼ満席状態で座っていた。

 年齢も様々でもちろん若い方も多かったが私と同じぐらいのアラフォー、アラフィフぐらいの方が多く感じた。何よりコンサートとは違う何かわからない熱気がフツフツと伝わるのを感じた!ちょっと怖くなった。

 横をみると星さんがサラッとした顔で座っていた。

『なんか凄すぎて怖いです!私もキラキラがついたうちわ持って来た方が良かったですかね?』と聞くと

『バチバチ光るうちわの方が良いですね!目立つから!』と笑って答えた。

 私は再確認した!いくら韓流にハマっているアラフィフおばちゃんでもここまで情熱的なファンではない事に今更ながら気が付いた。

”私には場違いだった〜“

始まる前ではあるが何だか既にこの初体験はお腹いっぱいになっていた。


程なくして会場が暗くなり、彼が登場した

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