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お酒って偉大だ!

 私にとっての夢のような時間は終わろうとしていた。初めて会った訳ではないが、お酒の助けもあり何故か昔から知っている知人のように楽しい時間を過ごしていた。ヒョンさんも最後の方はほとんど韓国語で私も日本語だったがなんとなく意思疎通していたように感じる。

 実を言うと駐車場で初めてきちんと会った時は、自分をドラマの主人公か何かと勘違いしラブストーリーを期待したが玄関の鏡で自分を見た瞬間にその思いは何処か彼方へ飛んで行っていた。

 たぶん、女子なら年齢関係なく一度は白馬に乗った王子様が迎えにくるとか、運命の赤い糸で結ばれてる人がいる的な思いはした事があるのではないか。

 ま〜、実際に目の前に凄いオーラのスターがいたらそんな思いは一瞬で消えてしまい、あっと言う間に現実に引き戻されてしまう。あまりにも容姿的にも違いすぎて!正にそれだ!

 食事が始まった時は、テレビの人が自分のうちにいて、更に目の前で一緒にお酒を飲んでいるなど誰が想像出来ます?ビビりますよ!

 だだお酒の力は偉大だ!しばらくしてほろ酔いぐらいになってくると、テレビに出てる人では無く顔も見慣れてきてたまにうちに飲みにくるママ友達と同じような感覚になっていた。

 『星さん飲めないのに、2人で飲んじゃってゴメンネ』私は本当に申し訳ない気持ちで言った。

 『全然気にしないで下さい!一緒に話してると楽しいし、実はヒョンさんがこんなに楽しい人だって知りませんでした』と星さんが笑顔で言った。”え〜。“と思い聞いてみた

『ヒョンさんて、もしかして大酒飲みなの?通訳しないでね!』と笑った後に何故か勝手に翻訳機が翻訳してしまった。

 『僕大酒飲みじゃないですよ!凄く楽しいから飲んじゃいました』

と、彼は私の翻訳機に向かい話した。私はすぐに翻訳機に

 『저도요 감사합니다(私もです ありがとうございます)』とつげ3人でハイタッチをした。あんなにワクワクドキドキしながらドラマやテレビを見ていた自分がその俳優さんとハイタッチをしてもドキドキする事はなかった!

 “お酒の力は偉大だ〜!”と心から思った。

 時計を見ると11時を少し回っていた。星さんが片付けを手伝ってくれた。ヒョンさんも手伝おうとしたが星さんがヒョンさんに韓国語で何か話した。片付けをしているといつの間にかヒョンさんはソファで息子と一緒にゲームをしていた!それを見ていた星さんが

 『ヒョンさん負けたら絶対にもう1回って言いますよ』と笑った。

案の定しばらくすると、もう1回のお願いを息子にしていた。

 『ほらね!』私達は顔を見合せ笑った。

 『なんでヒョンさんは結婚しないの?もしかしてジェンダーとか?』

真面目な顔で私が聞くと星さんは吹き出した

 『違うと思いますよ!聞いてみましょうか?』

 『やめてやめて!でも、あんなにハンサムで性格も凄く良いのに女性がほっとかないでしょ?だから何かあるのかな〜?って思って。彼女もいないの?いないんだったら立候補したら?星さん背高いし、可愛いし』私は本心で伝へた。

 『私、北海道に彼氏いるんですよ!中学の同級生で。』

 『だよね~!』

 程なくして片付けも終わり帰る時が来た。星さんが

『お邪魔しました。本当に楽しくて癒やされました。また来ても良いですか?』と言われたので

『いつでもどうぞ!東京のお母さんだと思って遊びにきてね。今度は一緒に飲みましょ!』私はほしいと言われたたけのこご飯も渡した。

 するとヒョンさんが急に私の手を取って話しだした。韓国語はわからなかったがこのように言ってくれていたそうだ

 『みきさん!今日は本当に楽しかったです。ご飯も本当に美味しく頂きました。日本に友達が出来てうれしいです。必ずまた来ます。私の事を覚えていて下さい。』だった。唯一わかった韓国語は”みきさん“ ”友達“ “日本” “美味しく”のみだった!

私も星さんにお願いしてヒョンさんに伝へてもらった

 『私達は友達なので是非また来て下さい。韓国語をもっと頑張って勉強しますね。カムサハムニダ』

 彼はテレビとはちょっと違う屈託のない笑顔で会釈をしてくれた。

 そして、私と息子は彼らが見えなくてなるまで手を降って送り出した。

 家に入ると息子が私に聞いた

 『かっきの人達はなにやってる人?』“え〜!韓国のスターとマネージャーさんだよ!今頃?”

驚いた私はつい

『星さんとヒョンさん』

『ふ~ん。そうなんだ』

彼はそれ以上何も聞くこともなく

『2階いくね。おやすみ』と何も無かったかのように行ってしまった。

 私は夢のような時間を思い出し今頃になって思った


”写真撮ってサインもらうの忘れた!“

時間よ戻れと祈った

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