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いつもの夕食

 私はリビングに案内しなが急に思い出した。少しは韓国語を勉強していた事を!

 『안녕하세요!(アニョンハセヨ!)』私は突然振り向き突然言ってしまった。

 『안녕하세요』二人は少し驚いたが笑って言った。私はただただ自分の行動を恥じた。

 二人共お腹がすいているとの事だったので、すぐに夕食にする事にした。二人のご飯と味噌汁をよそって席についた。

 

(これからは、◯◯さんではなくて“ヒョンさん”と書かせて頂く事にします)


 ちょっと緊張している私を見て星さんが口火を切った

 『ごちそうですね~!大変だったんじゃないですか?』

 『いいえ!いつもの定番メニューですいません。ヒョンさんが来るとわかっていたら韓国料理でも作ったんですが。作った事ないですけど』

と、笑ってみせた。星さんが通訳するとヒョンさんは

 『全然うれしいです。僕が日本に来ると皆気を使って韓国料理の店やお寿司などばかりなので、日本の家庭料理を食べて見たかったです』

と。もちろん韓国語で!

 『いただきましょうか』

 『お酒飲まれますか?』と聞くと

 『私は車なので、”ヒョンさん飲まれます?“』と、星さんが韓国語で聞いた。彼は“はい!”と、日本語で答えた。私は金麦と次男がいただき物と置いていった黒霧とこの前長男が置いていった赤ワインと何日か前にママ友と飲んだ日本酒の残りを出した。

 『すいません!うちには韓国の焼酎とかなくて〜』彼は黒霧を指差して

 『これは何ですか?』と聞いた。星さんが説明してくれて黒霧に決まった。ロックで良いとの事だったので作って渡した。

 『星さんごめん!私も金麦飲んで良いですか?唯一の楽しみの一つで!』星さんは笑いながら頷いた。    私達は食べ始めた。社交辞令だとは思うが”美味しい美味しい“と食べてくれていた。その間も会話をするが通訳しながらの星さんを見ていて気の毒になった私は、現代の尊い品物、携帯の翻訳機能を使う事を提案し翻訳機で会話をする事にした。

“我ながら良い提案だ!”などと思いながら、いろいろな話をした。

 星さんの事やヒョンさんの事。私の事。韓国の事やお仕事の事も。

 そこで初めて知ったが、星さんは32歳。お父様が日本人でお母様が韓国人のハーフで日本生まれの日本育ちらしい。ヒョンさんは年齢は42歳。私が調べた年齢と違っていたが流石俳優さんと言わんばかりのルックスだった。けれど、全くと言っていい程気さくで少し照れ屋な男性だった。

 私も楽しさにまぎれて、3本目の金麦が開いていた。そんな時、三男坊が帰ってきた。

 『こんばんわ。』と、三男坊は挨拶をしてから何も気にすることなく手を洗い自分のご飯と味噌汁をよそい食卓の空いた席に座り普通にご飯を食べ始めた。

 『すいません。普通で!三男のともひろです。高1です。』

 『似てますね〜!』と星さんが言うと彼も頷いていた。すると息子が

 『全然似てないですよ!俺天然じゃないんで』と笑ってみせた。

 『お母さん天然?』と星さん。

 『マジやばいですよ!本人はミジンも思ってないみたいですけど!ねっ?』と笑いながら私の方を見た

 『違いますよ!普通ですから』

相変わらず”ムカつくわ“と息子を睨みつけると、星さんが今までの会話をヒョンさんに説明していた

 何がおかしかったのか笑いのツボに入ったかのように笑っていた

 “まっ!皆楽しく食事出来てるから良しかな”などと思いながら楽しい食事の時間は過ぎていった

 会話ももちろん翻訳機と星さん頼みではあったが、私も出来る限りの単語を並べ韓国語で話した。彼も簡単な日本語で答えてくれた。私が韓国語、彼が日本語。それを見た息子が


『逆じゃね?』と、ポツリと呟き

私達は大笑いした

いつもの我夕わが家の夕食のように

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