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幼馴染

 家に戻るとジオンさんが来ていた。『お姉さん!傷はどお?』と心配そうに聞いてきた。『全然大丈夫よ!ありがとう。』と笑顔で答えた。すると彼女は立ち上がってヒョンさんの前に立った。彼女は韓国語で『ねえ!兄さん!テレビ見たけど、どういうつもりよ!お姉さんにプロポーズしたんだよね?意味がわかんないんだけど!』ともの凄い勢いで詰め寄った。私はだいたいの内容を理解出来たので、彼女の隣に行って『違うのよ。彼は何も知らないの。だから怒らないで』と彼女に言った。彼女は『兄さん本当?あの女が勝手に言ってるだけなの?』と聞いた。ヒョンさんは『そうだよ。みきにはちゃんと話してあるし、今朝マネージャーにも伝えたよ』と穏やかに言った。それを聞いていたお母様も、どこかホッとしているのがのわかった。そして彼女は私に『お姉さん!ネットもテレビも兄さんの彼女とかで大変な事になってるけど、大丈夫?』と私に日本語で聞いた。私は『大丈夫よ!逆に私達をカモフラージュしてくれて助かるじゃない!彼女が恋人になってくれてれば、私と一緒に外歩いても彼女だって思われないし。あ~!何もなくても思われないか!』と笑って言った。ジオンさんは今言った事を韓国語に翻訳してお母様とヒョンさんに話した。『呆れた!お姉さんて本当に良い人ね!私だったら許せないな〜』と彼女は驚き半分、呆れ半分と言った顔をして言った。そして彼女はヒョンさんに『兄さん!お姉さんの事泣かせるような事したら、私もお母さんも絶対に許さないから!ね!お母さん?』とお母様を見た。お母様も大きく頷いた。彼は『そんな事はわかってるよ!僕だってしたくない!』とキッパリ言った。すると、息子が『あのー。お腹が空いたんですが、何か食べて良いですか?』と恐る恐る日本語で言った。彼女は『あ!ごめんね、とも!何食べたい?』と笑顔で言った。『今なら虫以外なら何でも食べれる!』と息子が言ったので、私は“は?虫以外って意味わからん”と息子を見て笑った。彼女は『ピザなんかどお?』と全員の顔を見ながら聞いた。いの一番に息子が『賛成〜!』と手を上げて反対する人もおらず、呆気なくピザに決まった。彼女が宅配の注文をしてくれてる最中に私は部屋から財布を取って来た。『これは私に払わせてね!』と彼女に言った。『いらないよ!もう支払い終わったし』と笑顔で言った。するとヒョンさんが『みきはどうして、すぐに支払おうとするの?』と韓国語で聞いてきた。『おごってもらってばかりじゃ申し訳ないから!』と日本語で答えた。ジオンさんがそれを訳してくれた。そして『お姉さん!お金いらないよ!後で兄さんから徴収するから』と笑顔で言った。ヒョンさんはまだ納得がいかないようだったが、私は『ありがとう!ご馳走になります』と、頭を下げて言った。私は寝室に置き忘れてきた携帯を取りに行き何気なく携帯を見ると、幼馴染から電話が入っていた。もしかして?とLINEを確認してみると、何人かの人からLINEが入っていた。私はとりあえず幼馴染に折り返してみると、すぐに繋がった。『もしもし?ごめんね!電話くれた?』と聞くと、彼女は『ちょっとニュース見たんだけど!大丈夫なの?怪我したって?』と慌てる様子で聞いてきた。『大丈夫だけど、何で私だってわかったの?もしかして、名前出てたとか?』と聞いた。すると彼女は『テレビは年齢だけだけど、SNSで動画が載ってるよ!モザイクなしもあったから!ビックリした~!それでユウキに電話したら、怪我したけど大丈夫みたいって言ってたから!みきおらしいけど、一歩間違ったら殺される所だったんだよ!』と少し怒りながら言った。彼女は私の小学1年からの友人で年に数回は食事や飲みに行っている幼馴染だ。『しょうが無いじゃん!とっさの事であまり覚えてないんだよね〜!気付いたら馬乗りになってた、みたいな〜』と笑った。彼女は『笑い事じゃないよ!もう歳なんだから!怪我って?』と聞いてきたので『あ~、左腕をカッターで切られて6針縫ったのと、ちょっとした打撲よ!全然大した事ないよ』と答えた。『は〜?全然大した事なくないじゃんよ!それでいつ帰れるの?』と彼女が言ったので『たぶん明日には帰れるかも!今、領事館と警察に行って被害届とか、もろもろ手続きは終わったから。ただ、ヒョンさんの事務所の社長さんと会わなきゃいけないかもしれない。』と言った。彼女は『ねえ?本当に付き合ってたの?ニュースでは友人って書いてあったけど…』と不安そうに聞いたので『ん〜。帰ってから言おうと思ったんだけど、プロポーズされた』とちょっと小声で言った。すると『えー!嘘でしょ?本当に?彼幾つだっけ?』とかなり驚いていて『42歳。本当にプロポーズされた』と言った。『本当に?それで受けたの?』と聞いたので『うん』と言った。彼女はちょっと呆れたように『うん、じゃないよ!さんざん結婚で大変な思いして、苦労して子供達育ててきて、お母さんの介護しながらトモもやっと高校生になって。彼にプロポーズされてこれだよ!わかる?何で毎回苦労しようとするの?もう人の為に頑張ってきたんだから、今度は自分の為に人生過ごしても良いんじゃない?それに、俳優なんて信じられないよ!騙されてるんじゃないの?みきおはすぐに人の事信じちゃうから!』と弾丸のように言った。私は『心配してくれてありがとうね!でも、彼は本当に良い人だよ。人として好きになったし。ご家族や周りの人も皆良い人で。幸せだよ!』とゆっくり話した。彼女は少し黙っていたが『とりあえず、大丈夫なのはわかった。ただ、もう一度彼と話してみて。それと本当に結婚してみきおがこれから幸せになれるのか考えてみて!帰ってきたら連絡ちょうだい。ご飯行こう。まだ仕事中だから戻るね!気をつけて帰ってくるんだよ!じゃあね!』と彼女は電話を切った。私は彼女の心配する気持ちが痛いぐらいわかって、申し訳ない気持ちと嬉しい気持ちと複雑だった。”幸せか〜“と思っているとヒョンさんが心配そうに私の隣にきて顔を覗かせた。『だれ?大丈夫』と心配そうに聞いた。私は『大丈夫よ。友達』と韓国語で言った。『みきの事心配して?』と微笑みながら言った。“うん”と私は頷いてそれ以上何も言わなかった。彼は『ピザ来たよ。食べよう』と私の手を取って笑顔で言った。私も『食べよう、食べよう!お腹すいた!』とわたし達は皆の所に戻った。

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