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慌ただしいリビング!

 リビングはひっそり静まり返っていた。ヒョンさんは携帯の電源を入れた。すると、途切れる事なくメールの音が鳴りだした。”やっぱりテレビの力は凄いな〜“などと他人事のように慌てて音量を調節している彼を見ていた。突然インターホンが鳴ったので私達はビクリとなったが彼がモニターを見て一階のドアを解錠した。『誰?』と私が聞くと『チェだった』と彼は言った。暫くしてドアを叩く音がして彼は玄関に向かいドアを開けた。『大丈夫?驚いたよ!みきさんは大丈夫なの?』とドアを開いたと同時ぐらいに慌てて聞いた。『僕は大丈夫だけど、みきに怪我をさせちゃったよ。中にいるよ。』と悲しげに言っているのが聞こえた。すると、チェさんが速歩でやってきて私が挨拶をする前に抱きしめてきた。私はチェさんの後ろに立っているヒョンさんに”どうしたの?“と目で訴えて『チェさん、こんばんは。』と言うと『みきさん!大丈夫?心配したよ』と私に言った。私はとりあえず彼の腕から上手く脱出すると、笑顔で『全然大丈夫よ!心配かけてごめんなさい』と謝った。ヒョンさんが私の隣に来て『彼女の傷は左腕を6針縫ったのと擦り傷と打撲で。』と私の腕を擦りながら言った。チェさんは眉間にシワをよせて『兄さんは何をしてたんだよ!彼女がこんなに大怪我して。ありえないよ!』と怒った。私はすぐに『彼と別にいたのよ!それに、私が自ら向かって行ったのよ!だから、彼は全然悪くないの』と頑張って韓国語で伝えた。私はすぐに携帯の翻訳機を起動させた。そしてチェさんに言った。『襲ってきた女性はヒョンさんのお母様とジオンさんに向かって行ったのよ。カッターを持って。だから、とっさにその女性を止めに入ったらたまたま私の腕をかすめただけなの。あのストーカーって言ってた人よ。でも良かった。2人が無事だったからね!』と笑って言った。チェさんは『笑い事じゃないよ!下手するともっと大変な事になってたかもしれないんだから!本当に大丈夫なの?』とチェさんが聞いたので『本当に本当に大丈夫よ』と笑顔で言って、『とりあえず、コーヒーいれるから座って。ね!』と私は二人をソファに座らせてコーヒーをいれた。私はこの暗い状況を打破したかった。コーヒーを出して私は聞いた。『チェさんはお仕事中だったんじゃないの?わざわざ来てくれてありがとうね』と私は言った。ヒョンさんも『ごめんね。ありがとな』と言った。チェさんはコーヒーを飲んで少し落ち着いたようだった。私は『夕食を一緒にどお?』と聞くと『いや、まだ仕事残っててすぐに戻らなくちゃ』とチェさんは言った。そして『みきさんはいつ帰国?』と聞かれたので明日の予定の事を伝えて帰国はそれが全て終わってから帰国する事を伝えた。その後少し皆でたわいない話しをしてチェさんは帰って行った。ヒョンさんと私はソファに座り直した。そして彼に聞いた『チェさんが急にハグしてきてビックリした。そんなに心配してくれたのかな?』と。すると彼は『チェはみきが好きなんだよ』とうつ向いて言った。私はわざと彼の顔を覗き込んで『ヤキモチ妬いてるの?』と聞いた。彼は『別に!』とあっちを向いた。“かわいい〜!”と私は彼を思わずハグしてしまった。『心配しないで。ヤキモチ妬いてくれてありがとう』と呟いた。そして私は彼の目を見て『何を言われても、絶対に責任は感じないで。あなたは何も悪くない!わかった?』と改めて言った。彼は私を抱きしめて『わかった。ありがとう。あ~!君が愛おしい。食べちゃいたい!』ともっと強く抱きしめた。すると、ガチャっとドアが開く音がしと私達は慌てて離れた。やってきたのは息子だった。『ねえ?今誰か来てた?』と言った。ヒョンさんが『チェが心配してきてくれたよ』と言うと、『え〜!呼んでくれれば良かったのに!花札もう一回教えてもらいたかったわ〜!』と残念そうに言った。私は”何度教えてもらっても勝てないものは、勝てないよ!“と喉まで出かかったが飲み込んだ。息子がソファに座りテレビを付けると、ちょうどニュースであの事件が流れていた。それもそこにいたと思われる誰かが携帯で撮った映像が流れた。そこには、モザイクの私も映っていた。二人はジッとその映像を見ていた。それはまるで、ドラマの1シーンのようだった。“ちょっと恥ずかしいな!良く見ると男にしか見えないよ!”と私はそんな事を思っていると、息子が『母!マジで強すぎるよ!男の人に見えるよ』と笑いながら言った。私は『いや!強い女の人にしか見えませんけど!』とムカつきを抑えながら言った。するとヒョンさんが『こんなに、大変だったんだね!守ってくれて本当にありがとう』と言った。すぐに息子が『母をガードマンで雇ってよ!いい仕事するよ!』とまるで営業マンのように言ったので皆で笑った。ヒョンさんは『これからは、僕が守る番だな!』と言いながら私達を見た。『母は大丈夫だよ!女の皮を被ったマウンテンゴリラだから!』と息子が言い放った。私は『は?せめて女の皮を被った男だったらわかるけど、マウンテンゴリラの意味がわかんない!』と息子に言うと『男の人だとちょっとカッコいい感じだから、あえてマウンテンゴリラにしたんだよ!見た目もゴリラやん!』と思いっきり笑った。”あー!超ムカつく“と私はソファに置いてあったクッションを思いっきり投げた。ヒョンさんはそんな親子喧嘩?を楽しそうに見ていた。そして『二人は仲が良いね!見ていて楽しい!僕ももっと日本語勉強して仲間に入れてもらおう!』と笑顔で言った。すると息子が『腹減った!夕飯何?』と、韓国に来ても言う事は一緒だった。私は『何にしようか?』と二人に聞くと息子は私の腕を見て言った。『Uber Eatsで良いんじゃない?』と。

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