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家族会議?

 息子が翻訳機を用意して会議が始まった。まず、早速今晩のニュースで流れるとの事で記者等の対応をどうするか?これは、事務所側が記者会見をする予定との事。それに伴い、自宅などに張り付く記者が増えて更にファンの人達も動くかもしれないので、ヒョンさんはどお動いていくか?私との関係を何と発表するか?その発表次第で私の身が安全に保たれるか?明日からのドラマの撮影を始められるか?などなど、問題は山積みらしかった。それから、事務所の社長さんが私に会ってご挨拶したいみたいな事も言われた。私達は順番に解決方法を話し合う事に決めた。まずよく考えると、ドラマの事や記者会見は私達が決める事ではないのでは?と私は思ったので、そのままマネージャーさんに伝えた。次に私との関係は、『とりあえず日本の友人でたまたま息子と旅行に来た事にしたらどうですか?ツッコまれたら、もともと星さんの友人で…って、星さんにもあらかじめ話しておけば良いんじゃないですか?そうすれば、別にこれ以上ファンの方達を刺激する事もないと思いますよ!』と、伝えてヒョンさんの顔を見た。彼はちょっと渋い顔をしていた。なので私は付け加えて『私は大丈夫ですよ。ヒョンさんも今回でかなり傷ついていると思いますし、ご家族もファンの方々もそうだと思いますから、私との事は皆が少し落ち着いてから言えば良いんじゃないですか?』と笑顔で言った。”ね!“と私は彼に目配せした。彼も渋々頷いた。私は『他に何かありますか〜?』と、まるで議長のようで自分を笑ってしまった。ただ、息子以外は皆本当に暗い表情を浮かべていた。”何か皆が明るくなる方法はないかな〜?“と頭で考えていたがイマイチ思い浮かばなかった。すると息子が言った。『マネージャーさん!花札出来ますか?』と突然言い出した。皆はじめは“こいつ何言ってんだ?”みたいな顔をしたが、真面目に聞いている息子を見てジオンさんが思わず吹き出して笑った。つられて全員吹き出して笑った。”ナイスだ!とも!“と私は心の中でGoodポーズをした。マネージャーさんは笑いながら『出来ますよ!昔は家族で良くやりましたよ』と言うと、“しめた”とばかりに『僕と勝負します?』と息子が言った。たぶん、お母様にボロクソに負けたのが悔しかったに違いない。私は『すいません。こんな時に。もしお時間大丈夫なら1回だけお手合わせ願えませんか?』と聞いてみた。マネージャーさんは『じゃあ、1回だけやりましょうか』と笑顔で言ってくれた。なぜか、家族会議の場が花札大会に変わった。『とも!お忙しいんだから1回勝負だからね!』と私は息子に言うとニャっと笑いながら頷いた。私は左手を吊っている状態なので見学をする事にした。1回勝負と言う事もあり皆かなり真剣で内心笑ってしまった。結果は明らかに息子の最下位で終わった。自信満々だったのは何処へやらと言った表情の息子は『ありがとうございました』と言って無言で花札を持って自分の部屋に入って行った。負けず嫌いは母譲りかもしれない。残った私達は再度話しを始めた。すると、マネージャーさんの携帯が鳴った。席を外し何やら真剣に話しをしているようだった。戻って来ると事務所からの連絡らしかった。『ヒョンさん。明日の顔合わせは延期になりました。』『えっ?大丈夫なの?』とヒョンさんは聞いた。『監督達が相談をしてくれたみたいです。日程は再度連絡して頂けるそうです。それから、みきさんは明日帰国予定ですか?もし宜しければ今晩社長が御食事でもと言われてるんですが』と言った。私は翻訳機で内容を聞いているとヒョンさんが『ちょっと待って!彼女は今日事件に巻き込まれたんだよ!こんなに大怪我までしてるし。それは断って。彼女の状態も考えてよ!』と、珍しく怒ったように言った。『そうですよね。すいません』とマネージャーさんは申し訳無さそうに言った。私は『すいません。私は大丈夫なんですが、今日はゆっくりさせて下さい』と笑顔で言った。”いえいえ!“とマネージャーさんは恐縮して私に『すいません』と言った。そして私達は少し話しをしてから“今日は家から出ない”との事でマネージャーさんは帰って行った。ジオンさんもとりあえず家に戻ってソジンさんと話しをすると帰って行った。夕食まで時間があったので、お母様も寝室で少し休んでもらうように言った。ヒョンさんと私はソファに移動して座った。何かどっと疲れがやって来た。私は彼の肩に頭を乗せて『ちょっと疲れたね』と言った。たぶん私の緊張の糸が切れたようだった。彼は私の頭を擦りながら『ごめんね』と謝った。私は『何で謝るのかな?ヒョンさんが悪い訳じゃないよ。』と、これだけ話すのが精一杯で私は気絶したかのように眠てしまった。どのくらい寝ちゃったのだろう。ゆっくり瞼を開けると、静かな寝息が私の頭の上から聞こえた。私はそのままの姿勢で暫く彼の寝息を聞いていた。”あ~、落ち着くな“と思っていると彼が起きたのを感じた。私が頭を上げると彼も頭を上げて私の顔を見た。『まだ、寝てても大丈夫だよ』と優しくて言ってくれた。私は『もう大丈夫。ありがとう』と彼の手を握った。彼は包帯の上からそっと手を置いて『痛いよね。守れなくてごめん』と謝った。『謝ってばかりだね!もうやめよう、謝るの。』と私はもっとちゃんと話したかったが韓国語が出てこなかった。彼は黙ったままうつ向いていた。だから英語で彼に言った。『もう大丈夫だから!それに、つい向かって行っちゃったのは私。だから、ヒョンさんが謝るなら私も謝らなくちゃ!心配かけてごめんね。これでおあいこ。ね!』と彼に笑顔で話した。彼は私を抱きしめて涙を流した。私は彼の背中を擦りながら、“その涙は何の涙?”と心で彼に問いながら彼が落着くまで背中を擦りつづけていた。

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