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ばけもの子供の物語

詩 ばけもの子供の物語 偽物

作者: 仲仁へび



ーーあなたとそれは入れ替わる


ーーこの世界の理は今を以て書き換えられる


「おいしそうなごはんだ」


「にんげん、たべたい」


 信じている

 信じている

 信じ続ける

 そう決めたから絶対に疑わない


 信じているよ

 信じているよ

 今でも信じ続けているよ

 これからだって変わらないよ


 何があってもずっと

 どんな事があっても


 呪いのような言葉が

 頭の中にこだましていても


 過去に見たものを信じ続けている

 認識ごと裏返ったのだとしても


 今見ているものが真実などではないと

 そう言い続ける


 信じている

 信じている

 信じ続けている

 そうしていれば

 それが真実


 これは愛ではなく

 信頼でもなく

 ただの呪いだと

 人々は言うけれど


 これが僕の答えだから


「いただきます」


ーーそれは呪い


ーー世界に残した悲劇の爪痕


ーー記憶を蝕んで、人を分かつ魔の言葉




「ストーリー」


ーー目の前で、子供の姿をした化け物が大きな口を開けて、にっこりと笑った。


 やあ、遅かったね。

 あの子は最後まで君が潔白だと信じていたよ。

 君の姿をした俺が、この大口をあけて頭から飲み込むまでね。



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