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歪んだ愛  作者: 時計塔の翁
第一章 出会い。二人の視点
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彼氏くん視点1

Twitterで予告した更新時間を遅れてしまいすみませんでした。

 僕に彼女が出来た。

 高校一年生の時から気になっていた娘だ。

 彼女は僕と同じ演劇部、きれいだけど物静かな子なので裏方希望で入った少し変わった子だった。

 夏の地区大会の準備期間、、ちょうど僕も役者のオーディションに落ちて彼女とともに小道具を担当することになり、そこから彼女とはよく話すことになった。

 いつからかは忘れたけどしだいに僕は彼女にひかれていったんだ。

 何度か昔からの付き合いの親友に相談したけど、断られるのが怖くて告白できずに高校での一年間が過ぎてしまったんだ。

 でも二年生に上がった時、僕は彼女に呼び出されて告白された。

 僕は二つ返事でオッケーし、晴れて僕たちは付き合うことになったんだ。


 ◇◆◇◆


 僕に彼女ができて一日目

 恋愛をしたことがない僕に対し、彼女は呆れることなくリードしてくれる。

 彼女いわく、はじめは人のこない階段の踊り場でハグをするのが恋人だそうだ。

 全く知らなかった。自分の無知を恥じながら俺は彼女の体を腕で包みこむ。

 お互い顔が真っ赤だったが、嫌な気分ではなかった。

 あぁ、これがカップルか。

 僕は今とても幸せだ。


 ◇◆◇◆


 僕に彼女ができて数日

 毎日彼女と登下校をともにする。

 話の話題に親友の話を出すと彼女は以外にも興味を示した。


 僕の親友に彼女を紹介した。

 放課後にわざわざ残ってもらったのは少し申し訳なかった。


「……俺はお前の母親かよ。」


 っと呆れられながら突っ込まれたが、普段なら絶対に見せない顔でおめでとうと言ってくれた。

 あんな照れた顔されるとこちらまで照れてしまう。

 いい友を持ったなぁ。


 ◇◆◇◆


 僕に彼女ができて3ヶ月

 休日にお家デートというものに挑戦してみた。

 僕の家に彼女を招き入れた。

 幸いにも僕の両親は一年前から海外に転勤してあと3年は戻ってこないから都合が良かった。

 僕たちは遅くまでゲームをしたりDVDを見たりして楽しんだ。


 日が沈む頃、彼女が僕に一人は寂しくないのと僕に聞いてきた。

 僕は素直に夜は寂しいと彼女に告げた。

 今思うと彼女に甘えたかったのかもしれない。理解してもらいたかったのかもしれない。

 軽蔑されたかと内心言ってから後悔もした。

 けれど彼女は「私も同じだからわかるよ。」と言って僕の手を優しく握ってくれた。

 僕はたまらなくなり彼女の唇を奪った。

 彼女は嫌な顔一つせず受け入れてくれた。

 そこから僕たちは、今までで一番長く、特別な夜を共に過ごした。



 次の日親友が呆れた顔で絆創膏を2枚渡してきたときは流石に恥ずかしくて顔を見合わせちゃったけどね。

次回の更新は3/23(火)午後10時ごろになります。

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