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受け継がれるバトン  作者: 伊達サキ
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詮索はそれくらいにして、何にせよ今は目の前のカルテに取り組むことが先決だ。去年も一度経験済みなので仕事は結構サクサク進み

「イ」の箱の番がきた。「飯島美保」自分のカルテも今は居心地良さそうにそこにあった。暗くていつ出口が見つかるかも分からなかったトンネルからやっと陽のあたる場所に這い出て来れたね。そんな風に語りかけられているような気がして、命のリレーとカルテの日にちを追ってその時々に思いを馳せた。改めて、どんなに沢山の人達の助けを受けて今日こんにちの自分がここにあることに感謝した。少し休憩して「ウ」のカルテに仕掛った。この中には

以前から気になっているカルテがあった。「上田ハル」その意味不明過ぎるカルテ。治療するでもなく薬を貰っているだけでもなく、謎めいた再封印された紹介状だけがが添付されていたそれは勤務先などから推測するに、あの痛キャラのハルのはずなのだろうが、どうもイメージが違いすぎてその2つを=(イコール)で結びつけるのは難しかった。個人情報にはなるが今年こそこの謎を解いてみよう作業を進めていったが、妙な事に、目的のカルテが見つからないのだ。まるで初めから無かったかのように忽然と姿を消してしまっていた。どこかに紛れ込んていないか何度も繰り返して探したがやはり無い!!こんなに患者さんを大切にする小山医院だからまさか、紛失したとは考ええられないし…それ以上に、破棄したとはもっと考えにくい。そうなると、後は先生が故意に抜き取ったかもしくはカルテの返還請求がなされたのか…。


考えられる全ての疑問が果てしない「?(クエスチョンマーク)」で羅列された。可能性としての最有力はやはり、最後者だろうか。とすると、あの中には一体どんな事が記されていたのか、何故、小山医院指定だったのだろうか。そして何故、イマなのか。あの時もっと詳しく調べていれば本当に例のカルテの正体があの「ハル」


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