表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/12

七話

目をつぶり。

耳をふさぎ。

鼻をつまみ。

口を閉じる。


全身の筋肉が弛緩し、体がバターの様になる。

体の形が無くなり、新しい繊維にしっとりと染みこんでいく。


目を開かなくとも、空間を漂う魂を感じることができる。

耳を欹てなくても、遠くの足音が聞こえる。

鼻を効かさずとも、吉兆が予知できる。

口を開かなくても、心が満たされる。


鼻先に3つの魂が漂う。

手を伸ばさず、反射で魂を鷲掴みにする。


「ファンタム」耳元で囁かれる。

眼前に雪を被る山脈が現れる、まさに青天の霹靂。

空中を移動している。高速で。


オペレーターの声の声が聞こえる。

『目的のデネブ帝国、補給基地まであと10km、山脈を盾にして進め。』


耳をつんざく破裂音がバリバリと空気を振動させる。

「ファンタムエンゲージ。」

『200km先の内陸からの魔導砲射撃だ、撃墜されたらハエ以下だ。検討を祈る。』

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ