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異世界でも口八丁  作者: 僕
1/1

第1話

初投稿自己満足ですが、ぜひ感想ください^^

―――――――――ぇ、、


頭の中で何かがいっぱいだ。


――――――てぇ、、


意識がハッキリとしない。


―――iてぇ、、


誰かが叫んでいる。


―痛ぇ、、


この声は…


「痛ええええええ!!」


その声が自分の声だと気づいた時には、ただ『痛み』の事しか頭の中になかった。

意識が強制的に覚醒させられる。

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。

次にわからなくなる。これは痛いのか、暑いのか、寒いのか、辛いのか、楽なのか、優しいのか、厳しいのか、痛いとは何なのか、わからない

そして怖い…ただひたすらに怖い、今すぐこの感情がなくなって欲しいという願いと、どうしたら早く楽になれるかという焦燥、そしてどういう状態なのかという困惑

意識が戻った方がつらかった、意識があることがこんなにつらいことなら意識なんてなくなればいい…

その時だった


ゴッ!!

ぼやけた視界の中に星が瞬き、それと同時に鈍痛が響いた。

幸いなのは頭の中の痛みより痛くないことだろう。


鈍痛のおかげでか、周りがハッキリと見えはじめた

夜だ、夜なのに明るい。ピカピカと点滅している光、そしてたくさんの建物が()()()()()

世界の方向がおかしくなったのか自分から見た右側から建物が生えて()()()いるようだ。

おかしい。地面が横にあるようだ。


そんなことを思っていたら目の前が一瞬真っ暗になった。

その瞬間、2度目の鈍痛がはしった。

やはり痛かった。

顔の横に固い地面がある、どうやら自分は今倒れているらしい。

「―――!!!?――――!!!」

誰かが叫んでいる。


それを誰かと確認する体力はもう残っていなかった。ハッキリとしはじめた視界も黒とも白ともいえない色でぼやけてきた。

だんだん暗くなり暗くなり暗くなって落ちていく。気づけばあれほど頭の中を埋めつくしていた痛みもなくなり、ゆっくりと落ちていくような感覚だけが残った。


刹那、目を閉じていてもわかる程の眩い光が目を覆い、体が頭から引っ張られる感覚が走った。

体の中を何かが通り抜ける感覚や、たくさんの衝撃に意識が混乱している。

次第に光は弱くなっていき、意識が戻ってきた。

そして、

「チィーニちゃ〜ん、ご飯ですよぉ〜」


また頭がまた混乱しはじめた。

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