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シオン  作者: 東海林 コウ
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梨(2)

「すごい。」


思わず口から出た言葉に、彼女は頬を緩めた。


「最初はお花だけだったんだけどねえ、なんか、マサくんの方がハマっちゃって。」


「梨もね、可愛い花が咲くんだよね。」

「梨って花があるの?!」

「そう、白くて可愛いやつ。今度見せてあげる。」


「今度」があることに嬉しくなる。「マサくん」は話している間もずっと梨をシャクシャクと食べていた。


初めて来たとは思えない居心地の良さを感じた瞬間に睡魔が襲って来た。いやいや流石にダメだろう、という葛藤も虚しくテーブルに突っ伏する。


「あれ、」

「寝ちゃった?おーい!」

「……そういえばこの子の名前知らないな。」


そんな二人の会話がふわっと溶けていく。

明日しっかり謝ろう、そして自己紹介しよう。だから許して、と私は意識を失った。




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