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第九七話:妹犬と思い出作り(その4)

第九七話:妹犬と思い出作り(その4)



その日の夜、相沢さんからリルと一緒に眠りたいという提案があり、

リルは相沢さんと一緒に相沢さんの部屋に行ってしまった。

......オレはリルとの思い出作りに来たのに......

でもまぁ、相沢さんもリルに会ったのは久し振りだからなぁ......

運が良かったのか悪かったのか微妙な所だ。

オレは相沢さんとリルを見送って直ぐに、オレも部屋に行こうとしたのだが、

そこで浮島さんに、

美幸「信也様、少しお時間はよろしいでしょうか?」

と引きとめられた。


美幸「お茶が入りました。どうぞ、信也様。」

オレ「あっ......ありがとうございます。」

オレは浮島さんが用意してくれた紅茶を一口飲み、

浮島さんもオレの前の席に座って紅茶を一口飲んだ。

美幸「信也様はあれからどうしていたのですか?」

浮島さんは紅茶のカップをテーブルに置きながらオレにそう聞いてきた。

オレ「オレですか? オレは大学に行って、その後、希望の職種に着きましたよ。」

美幸「そうでしたか......私とお嬢様は、留学先の大学を終え、

   今年こちらに戻ってきました。」

オレ「そうでしたか......

   あっ、嬉しい知らせがありますよ?」

美幸「何ですか?」

オレ「とうとう、勇次と水沢さんが結婚しますよ。」

そこで浮島さんは嬉しそうに手を自分の顔の前で合わせ、

美幸「あら、それは素敵なお話ですね。

   明日、お嬢様にもお知らせいたしますね。」

と話した。

美幸「ちなみに...... 信也さんはどうなのですか?」

オレ「おっ......オレですか? 相変わらず特定の人は居ないですよ。」

そこで、オレが少し動揺している事に気付いたのか、浮島さんからすかさず突っ込みが入った。

美幸「あら......でも、色々な方に告白されているのでは?」

オレ「......黙秘権を行使いたします......」

オレが更に動揺してそんな事を言ったので、

美幸「信也様はホントに分かりやすいですね。」

と静かに笑った。


その後、浮島さんはオレの大学の時の話を聞いてきたり、オレに相沢さんの話をして、

1時間程過ごした。

正直、出発前の告白の続きを言われるか、少し気になっていたが、

浮島さんはもうオレに対しての恋心はないらしい。

どちらかと言うと、オレに対してお姉さん的な視線を感じた。

......それにしても、何故、相沢さんの話ばかりするんだろうなぁ......

まぁ、お互いが知っている相手の話題で盛り上がるのが普通ではあるかも知れないけど......



次の日、オレは早めに相沢さん達と別れ、午前中をリルと過ごす為に高原に出た。

勿論、相沢さんに

香織「着いていきます!」

と言われたが

オレ「......今日はリルと2人きりにしてください......」

と言ったので、渋々承知してくれた。

勿論、相沢さんから、

香織「でも、来週はまたリルちゃんと会わせてくださいね?」

という提言を受けて、オレが了承したのは言うまでもない......かな......



再び、午前中を高原でリルと2人きりで過ごす事にしたオレは、高原に向かって車を走らせた。

オレ「久し振りに相沢さんや浮島さんと会えて良かったな、リル。」

オレがそう言うと、リルも嬉しそうな顔を見せた。

ホント、連れてきて良かったと思う。

......まぁ、相沢さんと会った事でリルと2人きりの時間を過ごす事があまりできなかったが、

それでも、それまでの時間は楽しく過ごせたし、今日もこれからはリルと2人きりだ。

オレ「今日はまた高原でのんびり過ごそうな、リル。」

オレがリルにそう言うと、リルは嬉しそうな顔をオレに見せた。



オレ達と別れた相沢さんと浮島さんはこんな事を話していた。

美幸「お嬢様、信也様から嬉しい知らせがありました。」

香織「あら? 何かしら?」

美幸「勇次さんと玲子さんがご結婚なさるそうです。」

そこで、相沢さんは目を見開き、そのご嬉しそうにこう話した。

香織「あら、それは素敵なお知らせね!

   何かお祝いをしなくては......」

美幸「それと、信也様は今でもフリーなようです。

   ただ......ライバルは増えたようですが......」

浮島さんからの不意打ちに相沢さんは動揺して顔を赤くした。

香織「わっ......私は......別に.....」

そんな相沢さんを見ながら浮島さんは微笑み、

美幸「お嬢様、素直になるのが一番ですよ?」

と話した。

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