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第七九話:妹犬達と3人の姉と兄

第七九話:妹犬達と3人の姉と兄



その週末、リルと写真コンクールを見に会場近くの待ち合わせ場所まで来ていた。

......ってか、リルを連れて行っていいんだろうか......

......まぁ、届いた招待状には「リルちゃんとご一緒に」と書いてたし、

いいんだとは思うが......


勇次からの電話の後、佐橋さんから招待状が届いたのだ。

コンクールの招待状としてチケットが同封されており、前に述べた通り、

リルも正式な招待となっていたのだ。


で、待ち合わせの場所にはまだオレとリルしか居なかった。

まぁ、20分くらい早く着いてしまったので、リルとのんびり待っていようか......

オレは近くのベンチに座り、リルを抱きかかえてのんびりしていた。

オレ「リル、今日はお兄ちゃんとリルの写真がまたみんなに見てもらえるんだってさ。

   リルとお兄ちゃんがホントの兄妹みたいだってまた言われたら嬉しいな。」

そう言いながら、オレはリルの頭を撫でた。

そこで、女性の声がオレの名前を呼んだ。

美紀「あっ、信也君〜!」

オレが声の方を見ると、狭山さんが手を振りながらオレの方に駆け寄ってくる姿が見えた。

オレ「あっ、狭山さん、おはよう。」

リルを抱えたままで、オレはベンチから立ち上がり、狭山さんに挨拶をした。

美紀「信也君、おはようっ! リルちゃんもおはよう〜!

   リルちゃんは相変わらず可愛いね〜」

狭山さんはニコニコしながらリルの頭を撫で、リルは嬉しそうな顔を狭山さんに向けた。

美紀「信也君、他の人達はまだ?」

オレ「うん、まだだよ。勇次と水沢さんも狭山さんと一緒じゃなかったんかい?」

美紀「えっと......勇次君と玲子は今日は会場の中に先に入ってるみたいだよ?」

オレ「あっ......そうか、勇次は今日は主役みたいなものだもんな。コンクール出展だし。」

美紀「うん。そうみたい。だから、私が勇次君と玲子から言われて、引率する事になってるの。」

オレ「なるほどね......

   んじゃぁ、あとは法泉さんと佳山さんか......」

そんな会話をしていると、再び声が掛かる。

理香「あら、信也さん、おはようございます〜」

由紀「信也さん......おはよう......ございます......」

オレと狭山さんが声の方を見ると、法泉さんと佳山さんがこちらに歩いてきていた。

オレ「法泉さん、佳山さん、おはようございます。

   シェリーちゃん、マユミちゃん、おはよう。」

オレはシェリーちゃんとマユミちゃんの頭を撫でながら挨拶した。

理香「おはようございます〜

   美紀さん、リルちゃん、おはようございます〜」

由紀「おはよう......ございます......

   美紀さん、リルちゃん......おはよう......ございます......」

美紀「理香さん、由紀さん、おはようございます!

   シェリーちゃん、マユミちゃん、おはようっ!」

法泉さんと佳山さんもリルの頭を撫でながら、リルに挨拶した。

オレ「法泉さんと佳山さんの所にも、シェリーちゃんとマユミちゃんへの招待状

   が来たんですか?」

理香「えぇ〜、シェリーと是非と〜」

由紀「私の所にも......マユミと是非......と......」

オレ「そうでしたか。リルだけじゃなくてチョット安心しました。」

一通りの挨拶が済んだ所で、狭山さんがみんなに向けて声をかけた。

美紀「じゃぁ、みんな揃った事だし、会場に行きましょう〜!」

オレ「そうだね。行きましょうか。」

美紀「あっ、リルちゃんのリードは私に持たせてね〜」

オレ「うん、よろしく。」

美紀「リルちゃん、行こっか〜」

そうして、オレ達はリルを連れて歩き出した。


美紀「リルちゃんはやっぱり可愛いな〜......

   私もこんな妹が欲しいな〜......」

理香「本当に〜 リルちゃんは可愛いですわね〜」

由紀「私達も......リルちゃん......ラブ......」

オレ「そんな事を言ったら、シェリーちゃんとマユミちゃんがいじけますよ?」

理香「勿論、シェリーは私の大切な妹ですわ〜」

由紀「マユミは......大切な.....妹......

   それでも......リルちゃんも......可愛い......」

法泉さんと佳山さんは、そう言いながら、狭山さんの横に並んで、リルの方を見ていた。

美紀「信也君は勿論、リルちゃんのお兄ちゃんだけど、

   私達だってリルちゃんのお姉ちゃんだもん、ね〜」

理香「そうですわ〜 私もリルちゃんのお姉さんですわ〜」

由紀「そして......信也さんは......シェリーちゃんと......マユミの......

   お兄ちゃん......です......」

オレ「......そうですね......オレはシェリーちゃんとマユミちゃんのお兄ちゃん

   でもありますね。

   前の佐橋さんの個展でオレとリルの写真が兄妹と見てもらえたから、

   勇次の写真も、オレ達が兄姉妹に見えたらうれしいですね。」


そこで、女性陣3人がオレの方を見る。

美紀「それは......信也君にとって、私達も妹って事?」

狭山さんは少し悲しそうな顔をしてオレの方を見た。

オレ「......やっ......そういう意味ではなく......」

理香「信也さん〜 私達は恋人でありたいですわ〜」

法泉さんはオレの右腕に自分の手を回しながらそう言ってきた。

由紀「信也さん......私も......恋人......」

それを見た佳山さんもオレの左腕に自分の手を回した。

美紀「あ〜っ! ずるい〜!」

狭山さんはリルのリードを持ちながら抱きつける場所がなくて悔しがる。

そこで、リルがいつものように「ヴゥ......」と唸り、それを見た法泉さんと佳山さん

がオレから離れた。

美紀「ナイスリルちゃん!

   ......信也君? 私達は恋人なんだからね?」

オレ「......その言い方はオレが3人とも恋人にしているようで気まずいんだけど......」

理香「あらぁ〜 でも、それなら丸く収まりますわ〜」

由紀「私も......それなら.....納得......」

オレ「それは道徳的にどうかと......」


そんな会話をしながら、オレ達は写真コンクールの会場に向かった。

リルは、みんなが楽しそうだったので嬉しそうに歩いていた。

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