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第七六話:妹犬と写真展の写真(その2)


第七六話:妹犬と写真展の写真(その2)



横でオレとリルの写真を見ている女性2人は、オドオドしながらもオレに話しかけてきた。

A子「あの〜......もしかして......」

B子「この写真の方......ですか?」

......ん〜......嘘ついてもどうしようもないしなぁ......

オレ「はい、そうです......」

オレは抱きかかえているリルを見せながら答えた。

A子「あぁ〜! やっぱり〜!」

B子「この子可愛い〜! 触っても大丈夫ですか?」

オレ「はい、大丈夫ですよ。」

女性2人はリルの頭を撫でながら「可愛い〜!」とはしゃいだ。

B子「名前は何て言うんですか?」

オレ「リルですよ。」

A子「へぇ〜...... リルちゃんって言うんだ〜! 可愛いね〜!」

リルも撫でられて可愛いと言われて嬉しそうだ。

B子「この写真はどういう時だったんですか?」

オレ「や、ここの公園にリルを連れて遊びに来て、寝てたんですよ。

   その後、この写真を撮ったカメラマンさんに名刺を渡されて......

   多分、それでさよならを言った後だと思います。」

A子「そうなんだ〜......とってもいい写真ですね。」

B子「うんうん! 題名通り、兄妹みたいですね!」

オレ「オレとリルが兄妹に見えると嬉しいですよ。

   オレにとっては、リルは大切な可愛い妹ですからね。」

そう言いながら、オレは次の写真を見た。

次の写真もオレとリルの写真だった。

オレがリルを腕枕して木陰で寝ている姿。

題名はそのまま「昼寝」だった。

オレとリルの顔が、寝たままでアップで撮られていた。

......えっと......この写真はオレも貰ってないんですが......

A子「リルちゃんの表情可愛い〜!」

B子「あなたも素敵です!」

オレ「.......どうも......」

や......これはチョット恥ずかしいぞ......

更に次の写真を見ると、オレがリルの頭を撫でて、リルがオレの顔を舐めている写真だった。

A子「ホント......リルちゃんはお兄ちゃんが大好きなのね〜」

女性はリルの頭を撫でながらリルに話しかけた。

リルは、嬉しそうな顔をしてオレの顔を見て、そしてオレの顔を舐めた。

B子「あらあら〜、ホント大好きなんだ〜......」

オレはリルの頭を撫でながらリルの頭にキスをした。

A子「あなたもリルちゃんが大好きなんですね〜」

オレ「はい、リルは大切な妹ですからね。」

B子「そうなんだ〜......私もこんな可愛い妹が欲しいな〜って思います!」

オレ「ありがとうございます。」


そこで、後ろから声が掛かる。

 声「あぁ、藤崎さん、ようこそ!」

振り向くと、そこにはカメラマンの佐橋さんが立っていた。

オレ「あっ、こんにちわです。」

謙造「リルちゃんもこんにちわ。どうですか?私の写真は。」

オレ「そうですね......風景写真がとても気に入りました。」

謙造「ありがとうございます。

   私は元々は、風景写真が専門だったのですが、

   あなた方に出会って、こういった写真も人を和ませる事を知りました。

   お陰様で大盛況です。あなたとリルちゃんの写真も、皆さんとても

   気に入ってくれています。」

オレ「そうですか...... それは良かったです。」

謙造「あなたとリルちゃんは、ホントに兄と妹という感じで、強い繋がりを感じました。」

オレ「ありがとうございます。オレにとってもリルはとても大切な妹なんです。

   だから、あの写真の題名に兄妹と書かれていた事がとても嬉しいですよ。」

謙造「はい、あなた方を見ていて、私はホントに仲の良い兄妹に見えました。

   写真を見た方々も、そう感じてくれているみたいですよ。」

オレ「そうですか......オレも嬉しいです。

   リル、お兄ちゃんとリルは仲の良い兄妹に見えるってさ。」

そう言いながら、オレはリルの頭を撫でた。

リルは、オレにそういわれたのが嬉しかったのか、オレの顔を思いっきり舐めてきた。

謙造「ホントに、仲の良い兄妹ですね......見ていて和みます。」

オレ「そう言って頂けると嬉しいですよ。」


そして、再び他の写真を見ながら、佐橋さんと話し続けた。

謙造「ところで...... 私はあなたとリルちゃんの写真を1枚、コンクールに出品

   する予定なのですが、構わないでしょうか?」

オレ「はい、構わないですよ。

   あっ......でも、オレの友人がオレとリルの写真を撮ってたので、

   もしかしたら同じような写真が出品されるかもしれないです。」

謙造「あぁ、そうでしたか...... そのご友人の方の名前は何と?」

オレ「はい、佐伯勇次と言います。」

謙造「あぁ! 佐伯君ですか! 佐伯君は私の教え子でもあるんですよ!」

オレ「そうなんですか? それはビックリです。」

謙造「私もビックリですよ! 彼も今日の写真展には現れると思うんですが......」

そこで、佐橋さんに声が掛かる。

 声「先生! こんにちわ!」

謙造「あぁ、佐伯君! 丁度キミの話をしていた所ですよ!」

振り向くと、勇次が立っていた。

勇次「あれ?信也......なんでここに?」

オレ「や、この写真......」

そう言いながらオレは勇次に写真を指差した。

勇次「ぐは...... 信也とリルちゃんじゃないか......」

オレ「佐伯さんもこれのうちの1枚をに出すんだってさ。」

勇次「マジかよ!......先生が人物写真を撮るのも珍しいが、

   コンクールにも出品するとは......」

謙造「佐伯君、私は多分、あの一番大きな写真を出品する事になると思う。

   キミが彼とリルちゃんをどんな風に撮ったのか、楽しみにしていますよ?」

勇次は、佐橋さんの言葉を聞いて、少し緊張しながら、

勇次「はいっ! 先生に負けない写真を出品させていただきます!」

と元気に答えた。


そして、勇次はオレの方を見ながら、こう話した。

勇次「まさかお前が先生と知り合いだとは......」

オレ「や、オレも偶然だったんだよ。」

勇次「なるほどね〜......」

謙造「いやはや、偶然というのも面白いものですね。」

オレと佐橋さんと勇次は、笑いながらそう話した。

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