第七十話:妹犬達の写真撮影(その1)
第七十話:妹犬達の写真撮影(その1)
......という訳で、写真撮影が始まる。
まずは法泉さんとシェリーちゃん。
勇次:「もうチョットくっ付いて〜!
......そうそう、シェリーちゃん可愛いね〜」
勇次がプロとして写真を撮っているのを見るのは初めてだが、
中々に堂に入っている。
......ちゃんとプロしてるんだなぁ......
オレがそんな感じで勇次の写真を撮る姿を見ていると、
法泉さんがオレの方を見て、一つ提案してきた。
理香:「あの〜 できたらでいいのですが〜
信也さんも一緒の写真を撮っていただけないでしょうか〜」
勇次:「ん? あぁ、それもいいね〜......
信也〜! 頼む〜!」
勇次は法泉さんの提案を受け入れ、オレに声をかけてきた。
オレ:「ん〜っ 了解〜!
リルも一緒の方がいいかな?」
勇次:「とりあえず、まずはお前だけ入ってくれ〜!
何枚か撮ったらリルちゃんも入れて撮ろうか〜!」
オレ:「了解〜!」
オレは隣にいた狭山さんにリルのリードを渡した。
オレ:「狭山さん、リルの事よろしく。」
美紀:「うん。その代わり、信也君とリルちゃんの写真の時には私も入れてね!」
オレ:「それは勇次がOK出したらかな?」
美紀:「む〜っ!」
玲子:「美紀、むくれないのっ! 私が勇次に言うから安心していいよ!」
水沢さんは狭山さんにウィンクしながらそう言った。
美紀:「玲子、話が分かる〜! よろしくねっ!」
......という訳で、オレは法泉さんとシェリーちゃんの居る場所に向かった。
理香:「信也さん〜 シェリーを挟むように私と並んでくださいな〜」
オレ:「了解ですよ。」
オレは法泉さんの指示通り、シェリーちゃんを挟んで法泉さんと並んだ。
勇次:「それじゃぁ、撮りますよ〜!
......信也〜! もう少しシェリーちゃんの横に近づいてくれ〜!」
勇次はオレや法泉さんに指示をしながら写真を撮り始めた。
理香:「こんな感じのもどうでしょう〜」
法泉さんは、シェリーちゃんを横にさせてオレの膝にシェリーちゃんの頭を置かせると、
オレの腕に抱きついてシェリーちゃんを撫でた。
勇次:「おっ、いいね〜! 信也ももう少し法泉さんにくっ付け〜!」
由紀:「理香さん...... ずるい...... です......」
美紀:「ん〜! 絶対に私もしてもらう〜!」
そんなオレ達の姿を見て、佳山さんと狭山さんがムッとしながら呟く。
リルも横で「ヴゥ......」と唸りながらオレ達を見ていた。
勇次:「法泉さん、ありがとうございました〜!」
理香:「いえいえ〜 私にも出来上がった写真はくださいませ〜」
勇次:「勿論ですよ〜!
......それじゃぁ、次は佳山さん、お願いします〜!」
由紀:「はい......
信也さん......後で......私とも......お願い......します......」
オレ:「了解ですよ。」
そうして、勇次は佳山さんとマユミちゃんの写真を撮り始めた。
勇次:「ん〜! いいね〜! マユミちゃん可愛いよ〜!
......佳山さん、マユミちゃんの頭を撫でてみて〜!」
そうして写真をある程度撮った後、佳山さん達と一緒に写真に写り始めた。
由紀:「信也さん......」
オレ:「はい?」
佳山さんがオレの事を呼んだので佳山さんの方を見る。
......と、佳山さんはオレの片手を取り、自分のわき腹辺りに回して、
佳山さんを抱きしめる形となった。
そして、そのまま佳山さんはオレの身体に抱きついてきた。
勇次:「おぉ〜! いい感じだね〜!
信也〜マユミちゃんも一緒に抱きしめてくれ〜!」
オレ:「......拒否権は?」
勇次:「ある訳無いだろ〜!」
......という訳で、オレは佳山さんとマユミちゃんを一緒に抱きしめる形
で写真に収まった。
理香:「流石は由紀さんですわ〜」
美紀:「ずるいずるいずるいずるい......」
法泉さんと狭山さんからは黒いオーラが発せられていた。
リルは、最初は「ヴゥ......」と唸っていたが、「クゥンクゥン......」と泣き始めていた。
玲子:「リルちゃん〜......そんな悲しい声で泣かないで〜っ
次はリルちゃんと信也君の写真だから、もう少し我慢しててね〜......」
リルは、水沢さんに撫でられながらも、足をバタバタさせたり立ったり座ったり、
オレの方に走って行こうとしたりと、落ち着かない様子だった。