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第四九話:妹犬達の写真撮影会(その3)

第四九話:妹犬達の写真撮影会(その3)



ひとしきり妹犬達と遊び終えたオレは、みんなの居る場所に戻り、椅子に座った。

オレ:「やぁ......なんか前回よりも大変だった気がするよ......」

由紀:「信也さん......お疲れ様......」

と、佳山さんはオレにタオルを渡してくれた。

オレ:「あっ、どうもです。結構汗をかいたんで助かります。」

オレはタオルを受け取り、頭や顔を拭いた。

理香:「信也さん、お疲れ様でした。

    妹達もだいぶ遊び疲れたみたいですわね。」

奈菜:「そうですね。なんか、チョットぐったりな子もいるみたいです。」

弥生:「私達や達郎さんと遊んでいても、信也君みたいな遊び方はしないから、

    みんな疲れちゃったかも......」

オレ:「そうですね......」

と、オレはリルの方を見た。

リルは、他の妹犬達と一緒に水を飲んだりおやつのジャーキーを食べていた。

オレ;「でもまぁ、まだまだ元気みたいですね......おやつを食べてるし......」

沙耶:「それはそうかもだけど、でも、いつもならみんなで食べたりとかよりも、

    疲れた子だけがこっちに来るのが殆どだったから、やっぱり疲れてはいる

    んだと思うよ〜?」

詩織:「そっ......そうですっ! いっ......つもはあんな風に、

    すっ.....座り込んでのんびりなんてしないですっ!」

オレ:「......なるほど......」

まぁ、あれだけ遊んだんだから、疲れない訳もないかな。


と、そこで達郎さんから声が掛かる。

達郎:「それじゃぁ、そろそろ妹犬達の写真を撮りたいんだけど、

    妹犬とお姉さんを一緒に撮らせてくれるかな?。」

佳苗:「は〜いっ! それじゃぁ、私とナナから〜!」

安西さんはそう言うと、ナナちゃんを連れて達郎さんの方に向かう。

オレはそのままそこで紅茶を飲みながら達郎さん達の方を見ていたが、

他の人達は達郎さん達の方に妹犬達と向かって行った。

リルは......みんな向かっていったので一緒になって達郎さんの方に歩いていった。

達郎:「は〜い! こっち見て〜! ......う〜ん! 可愛いね〜!」

という達郎さんの声が聞こえる。


10分位したところで、達郎さんからオレへのお呼びが掛かる。

達郎:「信也君〜! 信也君もリルちゃんと写真を撮らせてくれないかな〜?!」

オレ:「やっ......オレはいいですよ〜!」

そう言うと、佳山さんと法泉さんがオレの方に歩いてきた。

由紀:「信也さん...... 一緒に......」

理香:「リルちゃんの可愛い所は、やっぱり信也さんと一緒でないと〜」

そう言いながらオレの手を2人で取り引っ張ったので、オレは席から立たされて

達郎さん達の方に一緒に歩いていく事になった。

オレは芝生の上に胡坐をかいて座り、

オレ:「リル〜 おいで〜」

とリルを呼んだ。

リルはオレに呼ばれると、嬉しそうにオレの膝の上に座り、オレの顔を舐め始めた。

達郎:「う〜ん、いきなりシャッターチャンスだね〜」

そう言いながら、達郎さんはオレとリルを撮る。

オレは、リルを達郎さんの方に向けて、

オレ:「リル、達郎さんの方を見て、可愛い顔して〜」

と言った。

沙耶:「きゃ〜っ! 可愛い〜!」

達郎:「ホントに可愛い顔するね〜」

オレ:「でしょ〜? 狙ってるんじゃないかって感じですよね〜」

そう言いながら、オレはリルの頭を撫でたり、リルの頭にキスしたりした。

達郎:「おっ、その表情もいいね〜」

理香:「やっぱり、リルちゃんは信也さんの傍が一番可愛いですわね〜」

弥生:「ほ〜んと、妬けちゃうわねぇ〜......」

詩織:「しっ.....信也さんもっ! すっ......素敵な笑顔ですっ!」

奈菜:「やっぱり、信也さんもリルちゃんラブなのですね。」

佳苗:「信也君とリルちゃんは相思相愛かぁ〜......ん〜......」

由紀:「リルちゃんは......一番の......強敵......」

達郎:「信也君〜! みんなリルちゃんに妬いてるぞ〜!」

達郎さんの声を聞いて、みんなの方を見る。

みんな、蕩けた顔をしながらも、チョット悩んでいるような顔をしていた。

オレ:「やぁ.....リルと張られても......何と言えばいいのか......」

達郎:「はっはっは〜! まぁ、みんなリルちゃんみたいな事をしたりされたいってことだよ。

    みんなの顔を見てみな? 顔が真っ赤だからね〜」

達郎さんはみんなの方を見ながらそんな事を言ってきた。

オレもその声でみんなを見てみると、確かに真っ赤だ。

オレ:「......コメントに困りますのでスルーという事で......」

理香:「あらぁ......つれないですわ〜......」

そう言いながら、法泉さんはオレの方に歩いてくる。

そして、オレの右横に座り、オレの膝の上にいるリルを抱きしめたまま、

オレの頬にキスをし......ようとした所でリルが「ヴゥ......」と唸り、法泉さんを威嚇する。

理香:「リルちゃん......やっぱり可愛いですわ〜」

そう言いながら、法泉さんはリルを抱きしめる。

そんな姿を見たシェリーちゃんも、リルに嫉妬したのか、法泉さん前に来て法泉さん

の前にお座りして「クゥ〜ン......」と泣いた。

理香:「あらぁ......シェリーもリルちゃんに嫉妬したの〜?

    やっぱり私の妹は可愛いですわ〜」

そう言いながら、法泉さんはリルから手を離して、シェリーを膝の上に置いて抱きしめた。

そして、オレの肩に寄り掛かりながら、達郎さんの方を見た。

達郎:「う〜ん、中々にいい構図だね〜」

そう言いながら、達郎さんはオレ達を撮る。

そこで、他の女性陣からも

女性陣:「「「「「「次は私達も!」」」」」」

......という訳で、オレとリルは女性陣全員とその妹犬達との写真を撮ることになった。

その時、オレの横に並んだ女性陣は、それぞれにオレにアプローチしてきたが、

悉くリルに「ヴゥ〜......」と威嚇されて失敗に終わった事は言うまでも無い.....かな。

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