第四六話:妹犬達とサークル活動(Part2)
第四六話:妹犬達とサークル活動(Part2)
そしてその週末、お茶会の日となった。
今回のお茶会の場所は法泉さんの家ではないらしく、集合場所も違っていた。
何とかオレは迷う事なく到着する事はできたのだが、既に他のメンバーが全員揃っていた。
オレ:「みなさん、おはようございます......
もしかして、オレ......時間を間違えました?」
理香:「いえ、そんな事はありませんわよ?」
弥生:「そっ......そうそう! みんなチョット早めに着いちゃっただけなのよ!」
何気に浅生さんの反応がおかしいが気にしない事にして、
オレ:「そうですか......」
と返事をした。
リルは、1週間振りにみんなと会えた事が嬉しいのか、サークルメンバーの妹犬達に
嬉しそうに挨拶をしていた。
由紀:「それでは......向かい......ます......」
弥生:「そうね。 みんな、私達に着いて来てね。」
そう言って浅生さんは佳山さんの隣に立ち、手を上げてみんなを自分に注目させた。
オレ達がそこから5分程歩くと、目的の場所に到着した......のだが......
......ここは......法泉さんの家に並ぶ位に......デカくないか?
由紀:「みなさん......信也さんも......遠慮なさらず......入って......」
......もしかして......佳山さんの家?
オレ:「あの......もしかして......ここは......」
とオレが佳山さんに聞くと、
由紀:「......私の......家......」
と答えた。
ガーン......マジですか?!
達郎さんの話では、オレの事は家族に知られてるっぽいし......
少々うろたえていると、向こうから男の人がカメラを抱えて歩いてきた。
達郎:「やぁ、みんな! それに、信也君も。」
オレ:「あっ、おはようございます、この間はどうも。」
歩いてきたのは達郎さんだった。
オレは少々安堵しながらも、居心地の悪さを拭い去れない。
何故ならば......
沙耶:「......何で達郎さんが信也君を知ってるの〜?!」
詩織:「もっ......もしかしてっ......」
佳苗:「抜け駆け?!」
弥生:「......どういう事?!」
理香:「あら〜、由紀さん? これはどういう事なのかしら〜......」
奈菜:「是非、理由を聞かせてください。」
由紀:「......私も......知らない......」
などという会話が女性陣の中で行われていた為、女性陣の視線がオレと達郎さん
に向かって突き刺さっていた為だ。
達郎:「まぁ、話は後にして、みんなは庭の方へどうぞ。
僕は写真を撮る準備をするから、みんな寛いでいてくれ。」
と言い残し、達郎さんは家の中に入っていった。
オレがその言葉に従い、庭の方を向くと、後ろから浅生さんに
弥生:「ちょ〜っと待った......」
と肩を掴まれて止められた。
オレがみんなの方を向くと、佳山さんは何気に戸惑いながらも頬を赤らめ、
その他の皆は、何気に視線が痛い......
......佳山さんはあまり表情に出さないから、何気にレアだな......結構可愛いかも......
浅生さん、皆川さん、安西さん、森中さんはあからさまにムッとしている。
白泉さんと法泉さんは......いつもと変わらずにニコニコとしているんだけれども、
何故か怖いんですが......物凄く......
詩織:「しっ......信也さんっ!」
沙耶:「どうして達郎さんの事知ってるの?!」
オレ:「はぁ......えっと......
前回、法泉さん達と昼休みに昼食を摂った後に一悶着あって......
それを達郎さんが見てて、講義が終わって教室から出てきた時に声
を掛けられたんですよ。」
佳苗:「......なるほど......それでですか......」
みんな納得したらしく、ムッとしていた4人も、ニコニコ顔なのに怖かった2人も
普通の状態に戻ってくれた。
何気に助かった......と思うのはオレだけだろうか......
そこで、頬を赤らめて少し戸惑いの目を向けて佳山さんが
由紀:「もしかして......兄に......聞きました......?」
と、オレに聞いてきた。
多分......あの事だろうな......
オレ:「......多分......」
オレの返答を聞いた所で、佳山さんは更に顔を真っ赤にして、先に庭の方に走り去った。
......そんなに恥ずかしいなら、両親や兄に言わなければいいだろうに......
......ん〜......何か忘れてる気がするんだが......
そこで再び視線がチクチクとオレに刺さる。
浅生:「ん〜......信也く〜ん?」
奈菜:「これはどういう事でしょうか?」
理香:「きっちり説明していただけるかしら〜?」
......怖いです......特に、3年生トリオの皆さん......
オレ:「えっ......え〜っと......
達郎さんに、佳山さんが告白の件を家族全員に言っている......と......」
その返答を聞いた途端に、白泉さんと法泉さんが佳山さんの方を走り去った方を見て、
奈菜:「なるほど、そういう事だったのですね。」
理香:「それでは〜......皆さん、向かいましょうか〜」
白泉さんと法泉さんがいつも通りの口調で話していたが、何気に怒気が視線の向こう
に向けられている。
......何と言うか......佳山さん......大丈夫かなぁ......