第三四話:妹犬とサークル活動
第三四話:妹犬とサークル活動
とりあえずこのサークルに入る事はもう決めたし、
リルがこのサークルに入って、オレは保護者という状態なら、
メンバーで男がオレだけってのも気にはならない。
そんじゃ、このサークルの活動内容をちゃんと聞かないとな......
オレ:「で、このサークルの活動内容ってのはどういう感じなんですか?」
オレは代表の浅生さんに向かって聞いてみた。
浅生さんは、ニッ!と笑って、活動内容を説明し始めた。
弥生:「えっとね、私達のサークルの活動内容は、主に妹達の交流を通して、
私達も交流を深めていきましょう......という感じかな。
で、今日は妹達は自由に遊ばせて、私達はお茶会......
という感じなんだけれども......」
そこで浅生さんは周りを気にし始めた。
オレ:「?」
浅生さんは何かを探している感じだ。
沙耶:「あっ、やっと来たよ〜......」
皆川さんの見ている方向を見ると、一人の女性がコリー犬
を連れてこちらに歩いて来ている。
コリー犬かぁ......最近だとかなり珍しいな......
......とか考えていると、その女性がオレ達の居る場所に到着し、
女性:「ごきげんよう、皆様...... あら、新人さん?」
みんながその女性に「おはようございます、理香さん」と返事をしている。
オレ;「初めまして、藤崎 信也です。妹の名前はリルといいます。
よろしくお願いしますね。」
理香:「あら、これはご丁寧に。
私は法泉 理香と申します。
妹の名前はシェリーと申しますわ。」
弥生:「理香さん、信也君はは今日から私達のサークルのメンバーなので、
よろしくお願いしますね。」
理香:「そうですの? 男性が入るなんて珍しいですわね。」
佳苗:「うん、信也君ってば、最初からリルちゃんの事を妹って普通に言ってたから、
私達のメンバーになる素養は充分なのよ!」
理香:「そうですか......」
法泉さんはオレを見てリルを見た。
理香:「かっ、可愛いですわっ! 何て可愛いのかしら......」
リルを見た所で法泉さんは頬を染めて喜んだ。
やっぱり、リルは誰が見ても可愛いよな...... 自慢の妹だよ、ホント。
奈菜:「自己紹介が終わったなら、そろそろ向かいませんか?」
弥生:「そうですね。理香さん、いいかしら?」
理香:「えぇ、勿論ですわ。 皆さんも妹達も楽しみましょう。」
オレ:「えっと......何処に行くんですか?」
由紀:「これから......理香さんの家に......向かいます......」
詩織:「りっ.....理香さんの家は凄いのですっ!
妹達を庭に放して、私達ものんびり楽しめるのですっ!」
オレ:「なるほど......」
理香:「それでは向かいましょう......」
そこから5分程歩いた場所に法泉さんの家はあった。
......ってか、デカ過ぎだろ......
東京都内にこんなデカイ家があるなんて、幾らなんでも想像できんぞ?
理香:「みなさん、遠慮ならさずに入ってくださいな。」
家の門をくぐると、家が100m以上離れているであろう場所に大きくあり、
更に、芝生の生えた、家の面積の2倍はあるであろう広い庭があった。
......金持ちって、居る場所には居るんだなぁ......
......相沢さんも金持ちだったけれども、相沢さんの別荘しか知らないからなぁ......
やっぱり、同じくらい広い場所に住んでるのかなぁ......
そんな事を考えながら庭を進むみんなの後ろを着いて歩いた。
すると、庭の片隅にテーブルとイス、パラソルのある場所が見えた。
オレ達はあの場所でお茶を飲むという訳ね......
弥生:「さぁ、妹達を放して思いっきり遊ばせてあげましょ〜!」
浅生さんがそう言うと、みんながリードを外して妹達を遊ばせ始めた。
オレ:「リル、リルもみんなと遊んでおいで。」
オレはそう言い、リルの頭を撫でながらリードを外した。
すると、リルは嬉しそうにみんなの元に走って行った。
オレ:「......やっぱり、友達ができるのが嬉しいのは人も動物
も一緒なんですね......」
弥生:「そうね〜...... 私達がこうしてサークルを作ったのも、
実際の所、それが大きな理由でもあるのよ。」
沙耶:「そうそう! だって、うちじゃ一人ぼっちで私達の帰りを待ってる妹
が可哀想じゃない!」
佳苗:「うんうん! こうして仲のいい友達ができるて、元気に遊びまわってる姿
を見られるのは、姉としてとても嬉しいものなのよ〜!」
由紀:「楽しんでいる妹達を見ながら、私達ものんびり寛げる。
こんなに幸せなひとときは、他にはない。」
奈菜:「そうなのです。いつもいつも可愛くて私を和ませてくれる妹にも、
楽しい時間を与えてあげられる事も、私達のこの上ない喜びなのです。」
詩織;「わっ......私達がこうして出会えた事も、きっと、妹達のお陰なのです!
だから、私達も親睦を深めるのですっ!」
理香:「そういう事ですわ。 だから、信也さんも楽しんでいってくださいな。」
オレ:「はい、ありがとうございます。」
そう言いながら、みんなが座った後に、空いている席にオレも座った。