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第三一話:妹犬の居る大学生活

第三一話:妹犬の居る大学生活



大学に通い始めて、早くも1ヶ月。

色々な講義を受け、将来の夢への足がかりにしようと考えている。

......が、実は、まだ確固としたものはない。

数点の候補はあるんだけどね。

とりあえず、その候補を絞る為にも、今は大学で勉強だ。



今日の講義が終わり、大学の庭に出ると広場に人が集まっていた。

カメラを構えた人と、何やら動物達がいる。

動物は、犬や猫の他にフェレットやら、最近ペットショップで買えるペットっぽい。

ちょっと気になるので見てみようか......

オレは彼等の方に向かった。


オレ:「すいませ〜ん...... 何やってるんですか?」

オレがそうカメラを持っている男に話し掛ける事にした。

 男:「あ? 見りゃ分かるだろ? 撮影だよ、撮影。」

オレ:「や、写真を撮ってるのは分かるんだけれども、それを聞いてるんじゃなく......

    サークルかなんかの活動なんですか?」

 男:「あぁ、そういう事ね。

    これは、オレ達写真サークルがペットサークルに頼んで、

    ペットを連れて来てもらって撮影会をさせてもらってるんだよ。」

オレ:「あぁ......なるほど......」

男は話をしながら、女性の連れているペットの写真を撮っていた。

今撮っていたのは猫。他にも色々居るっぽい。

オレはゴールデンレトリバーを連れた女性の方に向かった。

オレ:「こんにちわ〜、この子は何ていう名前なんですか?」

女性:「こんにちわ〜、この子の名前は『カリン』ちゃんって言うのよ〜」

オレ:「へぇ〜......メスなんですね〜......

    こんにちわ、カリンちゃん。」

オレはその犬の頭を撫でながら犬の目線に自分の目線を合わせるようにしゃがんだ。

すると、オレの顔を思いっきり舐めてきた。

女性:「あっ、こらっ! だめでしょ?」

オレ:「やっ、いいですよ。うちの犬もいつもだからね。」

女性:「あなたも犬を飼ってるんですか?」

オレ:「はい。雑種の雌犬ですけど、とっても可愛いオレの妹ですよ。」

女性:「そうですか〜...... 写真あります?」

オレ:「ありますよ。」

オレは、携帯のリルの写真をその女性に見せた。

女性:「かっ......可愛い〜ぃ!

    ねぇねぇ、見てよ、この子、可愛い〜!」

女性はオレの携帯を他のペット連れの女性に見せ始めた。

オレの携帯......持って行かれてしまった......

まぁ、リルが可愛いって言ってくれるのはとても嬉しいけどね。


......10分後、女性陣からやっと携帯が戻ってきた。

幾ら何でも時間掛かり過ぎ......

......というか、飼い主抜かしてあんなに盛り上がられるのは、結構寂しいぞ?

女性:「ごめんなさい、携帯ありがとうございました。

    そういえば、この子の名前聞いてなかったですね。

    教えてもらえますか?」

オレ:「はい。リルって言います。」

女性:「リルちゃん...... 可愛いですね〜......」

オレ:「はい、ホント可愛い妹ですよ。 甘えん坊で寂しがり屋さんです。」

女性:「そうですか〜......」

そこでもう一人、ミニチュアダックスフンドを連れた女性がやって、

オレに話しかけてきた。

女性:「ねぇねぇ、あなたもうちのサークルに入らない?」

オレ:「えっ? オレですか?」

女性:「あなたの飼ってるワンちゃんも凄く可愛いから会って見たいな〜......」

う〜ん......どうしたものか.......

......なんか女性ばっかりなんですが......

オレ:「男の人って、このサークルに居るんですか?」

女性:「う〜ん......いないかな?」

オレ:「......遠慮しておきます......」

女性:「えぇ〜! リルちゃんに会いたいな〜......」

や......女性の園に男一人で入りたくないぞ?

オレ:「んじゃぁ、とりあえず、今度リルを連れてきますよ。

    今度集まる場所とか時間を教えてもらえますか?」

女性:「やった〜! それじゃぁ......これにメール頂戴!

    メーリングリストに登録して集まる日付とか場所を連絡するから!」

女性は、そう言いながら、名詞をオレに渡した。

名詞には、ペットサークル「愛ラブシスター」と書かれていた。

......何ていうか...... 変なサークル名だなぁ......

まぁ......いいか......

オレ:「了解です。 それじゃまた......」

オレは彼女等に別れを告げて帰宅の途についた。

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