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第二八話:妹犬と旅行2日目

第二七話:妹犬と旅行2日目



オレとリルが散歩から戻ってくると、時間は6:30頃になっており、

朝食の準備は中半という感じだった。

オレ:「浮島さん、ただいまです。」

美幸:「信也様、お帰りなさいませ。

    朝食は7:00からとなりますので、もう少々お待ちください。」

オレ:「あっ、了解です。

    それじゃぁ、オレとリルは部屋に戻って......」

と、オレが言おうとした所で、相沢さんがやってきた。

香織:「信也さん、おはようございます。

    リルちゃん、おはよう〜。」

オレ:「あっ、相沢さん、おはよう。」

香織:「信也さん、もう散歩には行かれたんですの?」

オレ:「あぁ、もう行ってきて、今帰ってきた所ですよ。」

香織:「あら......そうでしたの......」

相沢さんは少し残念そうに呟きながら、リルの頭を撫でた。

オレ:「相沢さんはホントにリルの事が好きなんですね〜......」

ホント、兄としてとても嬉しい事だ。

香織:「えぇ!それはもう!

    私の妹にしたい位ですわっ!」

相沢さんは立ち上がりながら笑顔でそう話した。

オレ:「んじゃぁ、まだ食事前みたいですから、

    リルを連れて遊びに行ってもらっていいですか?」

香織:「いいんですのっ?!」

オレ:「えぇ、いいですよ。リルの事、よろしくお願いしますね。

    でも、あげませんよ?」

香織:「まぁ......妹にする事は諦めますが......」

オレ:「そうしてください。

    でも、相沢さんも、水沢さんも、狭山さんも、浮島さんも、

    みんなリルのお姉ちゃんですよ。」

香織:「はいっ!」

相沢さんは、笑顔でリルを連れて外に出て行った。


さて......オレはどうするかな......

......と考えていると、浮島さんがオレに話しかけてきた。

美幸:「信也さま......

    信也さまはどうして、お嬢様や皆様や私の事を、

    ずっと苗字で呼んでいるのですか?

    そろそろ、名前で呼んでいただけると嬉しいのですが......」

オレ:「......すいません。これはオレのけじめみたいなもので、

    女性に対する礼儀でこうしているんだと思っていただけると嬉しいですよ。」

美幸:「そうですか......

    それでは、信也さまが女性を名前で呼ぶのはどんな場合なのでしょうか?」

オレ:「そうですね......

    恋人とかイトコとか家族なら......でしょうか......」

美幸:「そっ......それではっ!

    わっ......わた.....わた......」

......と、そこで狭山さんと水沢さんと勇次がリビングに入ってきた。

美紀:「信也く〜ん! おっはよ〜!」

玲子:「おっはよ〜!」

勇次:「う〜っス......」

オレ:「狭山さん、水沢さん、勇次、おはよう。」

浮島さんは少し頬を膨らませて、恨めしそうに狭山さんを見た。

美幸:「折角いい所でしたのに......」

美紀:「抜け駆けは許さないんだからねっ!」

玲子:「朝から元気だね〜、2人とも......」

勇次:「めげないねぇ......」

と、オレの方に歩いてきて、少しニヤニヤしながら、勇次がオレに話しかけてきた。

勇次:「......で、信也よぉ、実際の所、美紀と美幸さんとなら、

    どっちがタイプなんだ?」

オレ:「ん? そうだなぁ......」

とオレと勇次が話しているのが聞こえたのか、狭山さんと浮島さん

がオレをじっと見つめてきた。

水沢さんは、勇次の横でニヤニヤしている......

狭山さんと浮島さんかぁ......

......

オレ:「2人には2人それぞれの魅力があると思うから、

    オレ自身はどちらを選ぶ事も出来ないと思うよ。

    まぁ、それ以前に、2人のうちのどちらかがオレを好きになる

    なんてあり得ないけれどもさ」

美紀:「......(気付いてないんだ、やっぱり......)」

美幸:「......(気付いていなかったのですね、やっぱり......)」

勇次:「.......やっぱりお前はそういう事を考えてたか......」

玲子:「唐変木と言う言葉は信也の為にあるような気がしてきたわ......」

狭山さんと浮島さんは恨めしそうな顔を、勇次と相沢さんは呆れた顔

をオレに向けていた。


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