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第十四話:妹犬、兄のクラスメイトの評判になる(2)

やぁ......

今日はバイク屋でバイク談義に夢中になり過ぎて帰るのが遅くなり、

結果的に、更新するの完全に忘れてました......

今まで毎日更新してたのに、1日空いてしまいました......

第十四話:妹犬、兄のクラスメイトの評判になる(2)



みんなの反応を見た後、オレは少し憂鬱になって表情が素に戻る。

美紀:「あっ......元に戻っちゃった......

    あのままの方が、信也君は絶対にいいのになぁ......」

玲子:「そうだよ〜 もっと愛想良くしないと......」

オレ:「......前にも言ったが、オレは自分のにやけた顔が好きじゃないんだよ......」

勇次:「そんなに気にする必要ないじゃん?

    相沢さんはどう思うよ?」

香織:「えっ? ......私.....ですか?」

勇次にいきなり話しかけられた香織は、少し躊躇しながらも、先ほどの信也の表情

を思い出しながら、

香織:「そうですわね......さっきの表情の方が、人気は出そうな気がしますわね......」

勇次:「だよなぁ〜......

    コイツは元がいいんだから、もっと愛想良くするべきだよな〜......」

半分ニヤケ顔で勇次はオレの肩をポンポンと叩く。

オレ:「......」

素のままのオレは、みんなの声を聞きながらも、どう反応していいか分からない。

オレはこういう時、何て言えばいいか分からんよ......


美紀:「ほらほら、そういう顔してるから、みんなに怖がられるんだよ。」

玲子:「だよね〜...... その表情だけでみんな怖がっちゃうんだから、

    もう少し表情とかが普通になれば、性格は至って普通なんだし、

    誰からも怖がられなくなると思うのよ、私も。」

勇次:「だよなぁ...... 素でオレより怖がられている事実を、

    お前はもう少し真摯に受け止めた方がいいぞ?」

オレ:「......そう言われてもなぁ......

    こればっかりは、オレの性格的な問題だから、そう簡単には変えられんよ......」


そんなオレ達の話を聞いていた香織は、ふと疑問に思った。

性格は普通? この方は不良ではなくて?

どういう事かしら......

香織がふと考え込んでいると、そんな姿を見た美紀が香織に声をかけた。

美紀:「相沢さん、いきなり考え込んじゃってどうしたの?」

香織:「えっ? いえ......その.......

    藤崎さんが性格は普通と.......」

玲子:「やっぱり、相沢さんも信也の事を不良だと思ってた口?」

香織:「......違うんですの?」

オレは香織達の言葉を聞きながら、頭を抱えた。

......オレって、何か悪い事したっけ.......

成績だって普通だし、特に悪い事なんかした事ないんだけどなぁ.......

勇次:「悩んでる悩んでる! 丁度いい機会だ! お前はもっと悩め!」

そう言いながら、勇次は「ハッハッハ!」と笑った。

......オレにどうしろと? オレに笑顔を振りまけと?

無理! 絶対に無理! オレにはそんな精神的余裕はないっ!

オレ:「悪い...... 周りがどう思おうと、オレはオレだし、

    勝手にオレを不良だと思って近づかないならそれでいいさ。

    分かってるヤツが居ればオレは構わんよ。」

オレの言葉を聞きながら、美紀と玲子は、

美紀:「......勿体ないなぁ......」

玲子:「だよねぇ......絶対人気出ると思うんだけどなぁ......」

と呟いた。

玲子:「でも、美紀にはその方が都合いいんじゃない?」

美紀:「そうね〜......ライバル少なくて済むし......」

勇次:「......何気に度胸あるな......美紀......

    おい、信也、美紀の言葉への感想は?」

オレ:「......? 何が?」

オレの言葉を聞いた玲子は玲子の頭を抱きしめて、

玲子:「......美紀ちゃん! 可哀想っ!」

美紀:「うわ〜ん! 玲子ちゃ〜ん! 信也君全然分かってくれてないよ〜!」

玲子:「よしよし......」

と頭を撫でた。


香織はその間の会話は聞いておらず、「それよりも......」と、

信也の携帯を持ってリルの写真を見ていた。

可愛いっ! 可愛い過ぎますわっ!

リルちゃん.......私も会ってみたいですわ......

......と、信也の携帯を抱きしめながらモジモジする香織だった.......

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