自分の書くものに凄まじいこだわりがあった音楽、自分の書くものに大してこだわりのない小説
別の日記でも書いたんですけど、書きたいものを書きたいように書くってことはゴーストライターの第一部だったり箱庭の魔法使いのエピソードゼロとかだったりで全部やっちゃったので、これから書くお話たちは売れることを前提に書きたいんですけど、わたしは商売というものに関して素人とかじゃなくてな〜んにも知らないので売れる小説というのがどんなものかよくわからずなかなか次回作の筆が進まない。
(あと今から書こうかなと思ってるのがハローザグッバイを含めた連作短篇なのでとりあえずはネット小説大賞の結果を待って書こうと思っている)
あんまり自分の書くお話だったりキャラクターだったりにこだわりがなくて、志郎はこういう子なんです!とか秀明はこういう高校生で時生はこういう中学生なんです!とかっていうのが特にない。というか前述の通りそれはもうアップロードしたものたちで書き上げちゃったので、改変というか性格設定がプラスマイナスされてもそれで売れるなら何よりって感じです。
ストーリーに関しても、例えばゴーストライター2は一応大筋の骨組みは考えてあるんですけど、それもまあ、少なくとも第一部と矛盾が生じない範囲であれば完全に書き換えちゃってもいいかな〜って感じです。てゆーか別に必要があるのであれば超超めんどくさいけど第一部自体を書き換えちゃうのもアリだし。
もともと30年間音楽をやってて、40歳で色々あってできなくなっちゃって、じゃあまあちっちゃい頃の夢だった小説家でも目指してみるかと思って軽い気持ちで始めた小説書き。やってみたらなかなか楽しいは楽しくやってるんですけど無報酬っていうのはやっぱ張り合いないですね現実問題実際問題。なのでやっぱりどなたかおコメントをぜひとも何卒。
ところがこれが長々〜とやってた音楽だと考え方というか価値観がまるまる正反対で、売れるとか売れないとかじゃなくて自分の真の音楽の追求がしたいの一点張りで、およそ生活をするってことをぜ〜んぜん考えていませんでした。どうせ売れるしとか考えてたし、まあ〜要するにザ・ニートとしてのわたしの理念がそのまま現れていたのであろう。
しかし生活は続いていく。
この前YouTubeでルナチーのメイキング動画を観てたらたむたむさんがルナシーのRYUICHIさんの歌唱指導を受けてたんですけど、
RYUICHIの指導が受けられるなんて羨ましいなぁ…と今のぼくは思うんですけど、前までのぼくだったらどうだっただろうと考える。
たぶん指導を素直に聞かず「いやこれがぼくの音楽なんです‼︎」ぐらいのこと言ってたかもしんないなぁと。
そういう(あるいは若さゆえの)反骨精神による成功もあるんでしょうし、素直に聞き入れることによる成長もあるんでしょうけど、そういうことよりも「自分の音楽」というものに徹底的なこだわりがあったのよね。
でもなぁ。それじゃしつこいようだけどやっぱり生活はできないよなぁ。
もしわたしが天才だったらそのコースで成長も成功もできたんでしょうけど、結局現在やめてしまったわけで、やめられてしまったわけで、だからつまり天才などではなかったわけで、結果論ではあるもののまあもしミュージシャンになれてたとしても潰れてたんだろうなーと思います。
これが小説の方だと強いというか弱いというか、面白いものが書きたいより売れるものが書きたいという我ながらなんとも俗人的なものの考え方でいるわたしなんですが、しかし小説を書くことでお金を稼いで生活をしてゆくってことを考えるとその方が少なくとも健康的なんだろうなーと思います。
CD (いまどきは…というのはさておき)もそうですけど、本を一冊出すっていうのは、大勢の人たちが関わって大きなお金が動くことなわけで、やっぱりやりたいことをやりたいようにやるのは無理なのよね。やっぱりやりたくないこともやらなきゃいけないわけで。
それが趣味と仕事との違いである。好きなことを仕事にするなってそういう意味だと思いますよ。例えばある男性キャラはある女性キャラと結ばれるはずだったけど別のキャラと結ばされることになったみたいな。
音楽は結局、根本的なところで“プロ”じゃなかったってことですね。だから夢が叶わなかった、つまり、その職業に就職できなかった、ということなのでしょう。
小説家だって、今は比較的得意なことで特技を活かしてお金が稼げるって幸せそうだなぁと夢見心地ですけど、実際になってみたらこの仕事思ったよりあんまり楽しくねぇなってなるかもしれないし、そしたら別にまた就職すればいいやっていうラフな気持ちで夢見てるというか計画してるんですけど、カクヨムでも小説家になろうでも血反吐吐いて文字を連ねているような百戦錬磨の夢追い人たちからすればお前何小説ナメてんの?って感じなのでしょうねぇ……。
ただま、わたしもずっと引きこもりだったとはいえいたずらに41歳になったわけではないので、現実とはひたすらリアルにできているものであるというごくごく普通の認識には至れているわけで。やっぱ面白いものを書くより売れるものを書いてちゃんと稼がないと出版社の利益にならないしね。「自分の小説」の追求を許してくれるほど今の日本企業ってたぶん余裕ないと思うし。
まあ〜そんなこんなで、わたしは割り切りができているのでそんなわたしを小説家にしていただける方いらっしゃったらぜひともわたしにお声がけを。というわけで自己PRを兼ねた宣伝日記でした。ではまた次回の日記で。