さすがにファーストペンギンではないにしろ
ゲイであることをカミングアウトしようとしているわたし。精神の障害者であることをカミングアウトしようとしているわたし。
“しようとしている”というのは結局インターネット上だけのカミングアウトなんてたかが知れてるって話なんですが。
まあもし将来的にプロの小説家になれたとしたらそのダブルマイノリティであることをカミングアウトしようとしているわたし。
いやね、やっぱり何かと生きづらい世の中だからめんどくさいこといっぱい言われるんだろーなーとかは思うんですけど、
ただエターナルトライアングルというお話を書くに当たってこれはカミングアウトしないわけにはいかないがだろうがよと思うんですよね〜まあはっきりセクシュアリティを明かさない謎の作家になるっていうのもアリなんですけどわたしどうもお喋り屋さんなものでそれはちょいかまってちゃんのおれには難解だなと。
今の時代の世の中だとまあそこそこ受け入れてもらえそうな気がするんですが、まあそれはそのときのことはそのときになってみないとって感じですかね。
でもあれだよね、たぶん、言外にというか、「ゲイだから面白い小説が書けるのだ」みたいに言われたらなんかイヤよね。プラスの偏見というか、つまり偏見は偏見なわけで、世の中特殊能力を持ってないゲイの方が圧倒的大多数なわけだからその圧倒的大多数の人たちがぼくのせいで生きづらくなったらどうしようみたいなことは日々考える。狸の皮算用の話ではありますけど、まあわたしは反差別の人間なので自分が世に出ることによって逆に悪影響が出るということはやはり素人の時点から考えなければなるまい。対策も余裕があるしね。
米津玄師さんとかセカオワの深瀬さんとかも発達障害や精神の病気ということで、だから素敵な音楽が作れるのだという論調がたまーにありますけどやっぱりそういう領域の人たちで特に特殊能力を持ってない人たちの割合の方が圧倒的に多いわけでね。
この日記でほ〜んのちょっぴりでも「プラスの偏見」みたいなことが伝わるとぼくが嬉しい気持ちになります。
例えばわたしなんかは急性一過性精神病性障害なんて診断名が主についてるわけですけど、これはなんというか、原因がはっきりわかっている軽度の統合失調症、ということらしく(ぼくの場合は)。だから予後だったり飲んでる薬も統失の薬を使ってるんですが、
要するにドーパミンがドバドバ出てるわけですよ。一方でセロトニン量が少ないわけですが。だからアーティスティックな方向に作用つまり昇華することができるっちゃできるわけで、そんなこんなで30年間音楽やってたり今小説家を夢見て何十万文字も日々書けてるわけですが。
でもねぇ、やっぱりそういう趣味上の展開にならない人の方が多いわけだから、普通に生きてる普通の精神の人に害なのよねそういう論調って。結果があるからには原因があるはずだっていうのもわかるんですけどそこに病気を求めるのはやっぱりやめてほしいと思う。
病気はあくまで病気で、障害はあくまで障害なんですよね。それは決してメリットでもなければプラスでもないわけで。
今の就労支援だったりかつて障害者雇用で勤めた会社なんかで、ぼくが精神の障害者であることによる企業のメリットなんか全然ないのよね。一応週に20時間以上働けば会社に助成金が入るそうなんですけどそれにしても現場のメリットはない。体調不良で休みがちだし……。
一応わたし客観的には作業能力自体は有能だったり、あとキャラクターとして真面目で明るい感じではあるそうなんですけど、ただそれって病気によるものじゃなくてぼく自身の個人的な性格や人間性なわけでね。そこによるメリットっていうのはあるかもだしあったかもだけど障害者であることによるメリットなんかないんですよね綺麗事は言わない。
もっともその障害者をどううまく働かせるかっていうのが上司や社長のするべきことではあるのですけど、つまりわたしには関係のないことなんですよねそれって。結局どんなに頑張ってくれてもわたしがダメなわけで。
などとなんだから暗い日記ですが。
いやあのね、ぼくゲイであることを隠しながら生活することは子どもの頃からの習慣なので手慣れたものなんですけど精神の病気であることを隠すという習慣のない人生だったんですよ。これはひとえにわたしが周囲に恵まれてたんだと思います。病院の話をしたらふーんそうなんだだったり、あるいはわかろうとしてくれる人が周りにいっぱいいたんですよね。だから隠すものって思わなかったんですね。
ところが数年前、よく行ってた温泉で気のいいあんちゃんが話しかけてくれてちょっとお喋りに花が咲いたんですけど病気の話をしたら一気に距離置かれちゃって。たぶんぼくの感覚というか立場としてはそのとき生まれて初めて精神障害者であることによる差別を受けたんですが、だからそれ以降できるだけ秘密にしていようと思い始めたんですけどこれがどうも難しい。なにしろ習慣化していなかったので。地域活動支援センターの福祉士さんが、例えば初めて会った人に自分は糖尿病でなんて話はあんまりしない、なんて話をしてくれたんですけど、それはそうだと思いつつわたしは運良くなのか周囲に恵まれていたもので今から演技するのはやや難しい。
というわけで小説家になって有名人になって世界的にカミングアウトしよう!というのが一番収まりがよさそうだ、ふむ。じゃあ一緒にゲイも言っちゃおう!ダブルマイノリティの小説家として活動していきたいというのがまあわたしにとって一番よりよいまとまり方なのであろうたぶん、ということで。
人の役に立ちたいなーという気持ちがずっとあるんですよね。結構ガチでマジで。
でもわたし反差別ではあるんですけど活動家的なことは避けようかなーと思ってます。わたしリベラルな人と思われそうですけど別に自分ではリベラルなつもりもなくて、ただぼくは単純に道具主義者でありたいのね、便利なものは使えばいいと思ってるだけで。だから右翼でも左翼でもネトウヨでもパヨクでも便利なものは使えばいいと思っているので特別ゲイ・アクティヴィスト的な主義主張はないし思想もないし。ほんと鬼哭アルカロイドで書いたように西洋の価値観が絶対とは思ってないですしね。まあ論理は最終的には唯一の方向に収束していくわけですが。要するにわたしの詩のようなものシリーズにそんなようなこと書いたものがあるわけですが。
……そんな感じで台風で欠勤という結果になった今日、朝から水割りを飲みながらちょっとわたしのプロフィール的なものを真面目にかつ深刻っぽく書いて将来の夢に想いを馳せし今日、
皆さま外出の際はくれぐれもお気をつけを。ではまたお会いいたしましょう〜。