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フォーリンズレポート  作者: 柴太郎
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episode00 始まりの終わり 1

episode00 始まりの終わり 上


時は2100年を過ぎた頃、人類が誕生し、二足歩行を始めてから早20万年と少しが経過した。


生物、特に人類の歴史とは戦いの歴史であり、ここ数百年の間にも人類は銃火器から始まり、果ては核に至るまで様々な兵器を用いて「平和のため」という都合の良い建前のもと、戦争を繰り返した。


その結果、人類は自ら作り出した「国家」という素晴らしき概念を愚かにも自らの手で破壊した。


そして、時は2150年を過ぎた頃、自らの「国家」を維持できなくなった人類は人種や宗教に左右されずイデオロギーを同じくする同志たちをまとめあげ各々が「フロント」という巨大かつ新しい国家的概念を作り上げた。


フロントは太平洋を各々の非支配領域かつ世界の中心として据え、その太平洋以外を四分割し、それぞれの境界線を「フロントライン」と名づけ、人類が外敵との地球防衛戦以外で再び争わないことを誓う「フロントライン憲章」を締結することで薄っぺらい束の間の平和を実現していた。


しかし、たかが憲章一つで争いをやめるほど利口でないのが人類である。彼らはフロントラインにおいて「フロントライン間交流会」という建前で貿易における優劣や物質をめぐって小競り合いを続けていた。


そんなことが続くある日、人類史全体に影響を及ぼす大事件が起きた。


非支配領域である太平洋に超巨大隕石が落下したのだ。


不思議なことにその隕石は大気圏突入時にはほとんど燃え尽きることなく、太平洋上に落下し、フロント群に多大な影響を及ぼした。


落下の影響により異常気象や地震、津波など様々な二次的自然災害に見舞われた人類だが、幾たびもの戦争を通して強大な防御手段を有していた彼らはこの二次的自然災害を最小限に抑えることに成功していた。


しかし、この大事件の真の厄災はここからだった。


その超巨大隕石のほとんどの構成割合を占めるある物質が技術を進歩させ続けてきた人類の知能を持ってしてもその時点では正体解明が不可なものだった。


わかっていることはそのクリスタルのような物質は身体が触れると光を放ちその人に合わせた色に変わり、その光と色が薄れて消えるまで超常的な現象をその人の意思に合わせ発揮させることができることだった。


そしてこの物質は「外から飛来したもの」という意味を込めて「フォーリン」と名付けられた。


この物質の飛来により、人類は次の大きな争いへと足を踏み入れることとなる。





ここから作者の余談です。

こんにちは、柴太郎です。普段は学生をやっています。最近はあまりにも暇すぎるため頭の中で考えたイタい妄想を落書きがてら「小説家になろう」様へ書き殴りしたいと思います。さて、本作の「フォーリンズレポート」ですが、最近ロボット系の作品にハマっていることもあり、こちらもロボットsf系にしたいと思います。皆さんの貴重な時間を頂きますが、どうぞ読んでいただければ幸いです。

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