案内人
設定とは魂であり、人の心の数だけ無数にある。
設定は常に更新され、日々の刺激で変化する。
今まで信じていたものが信じられなくなったり、
遠く長く忘れていた記憶の中で呼び覚ますことがある。
これは設定だ。人生とは設定の更新にある。
~第零章~
「案内人」
皆様、ウィーマス・フォーニン…おっと失礼。
此方の世界では”こんにちは”でした。私は…
『シンカ12使徒・第8席・エターナル・フォーエバー』
まぁ…長いのでフェイとお呼びください。私の目的は我が師であるシンカ様の寓話を皆様に告げるためこの界隈に参りました。
それでは傾聴せよ!この神託を!
神託を申し上げる前に...私について少しお話をしましょう。まず私の能力は、
『第三類:無限在世』
つまり不死です。ちなみに第8席の2代目を勤めております。先代の死因は喧伝することは今はできません。ご了承くださいませ。巷では世界一有能な摂政と慕われておりました。双方、良好な関係を確立しましょう。さて、神託と言えど今から語るのは私が記録したシンカ様の紀行文。多少なりとも誤記があるかと思われますが...すべてはあの方の教え。そうあくまでも私は彼女の史実を伝えるためなのです。前座が長くなりました。
それではご一読ください。