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夢見る執事(軍人)とお姫様 ~イパーチェフを越えて~  作者: 七月 七日(なつきネコ)
9/11

夢の中にて3

三か月ぶりの更新になってしまいました。

本当にエグイことになってしまってもうしわけありませんでした。


しかし、これを機に一二三書房Web小説大賞に応募しようと思います。

一気に終わりまで更新するつもりです。

 なぜ、毎夜連続であんな夢を見るのか。

 俺にはわからない。

 彼女の笑顔がどうしても離れない。


 ジャヴォール陛下から認められた栄誉の瞬間などどうでもいいはず。

 どうしても、夢の中だけの彼女との時間が忘れられないのだ。


「誰だ。ナーシャって」


 俺は頭を抱え悩みこんでしまった。


 忘れるべきだ。


 あんな夢なんて、俺は逃げ出すように手を伸ばす。

目的は机に置いた本だ。


それを読んで忘れよう。

手に取ろうとすると、手元が狂い本を落してしまった。


「あっ」


 めんどうくさげに本をとろうとすると、そのページに引き込まれてしまう。


 ページにあったのは王冠をかぶるライオンの姿。


 夢で見た。

 そう家具に彫金された紋章。


 ページを食い入る様に、俺は読み込みひとつのことを知ってしまう。


「ああ。そうだったのか」


 俺は呆然として、どう思っていいのかわからないほどに呆けてしまった。


 昔、凍土に覆われた国にも草原が残り、そこで荒ぶる獅子を討ち取った者を勇者と称え奉られていた。

 その獅子に王冠を掲げ、皇帝の象徴とした国があった。


 かつては悪政を広げ、国を滅ぼした悪しき国、白い神の(ベロボーグ)の帝国(・イムビェーリア)

 この国を千年支配した王家ユーリエフ家の証だった。


「なんで……俺が?」


 ユーリエフ家は十年前に滅んだ。


 俺はそのとき、七歳。


 執事として俺が王宮で働いているわけはない。


 ならば、あの夢はなんだ。

 あの紋章に囲まれた姫はいったい何者だ。


 どうして、俺は彼女の夢を見たのだろうか。

ベロボーグ・イムビェーリアとかすごい名前つけたと我ながら笑えます。

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