白い光
夢見る執事(軍人)とお姫様 ~イパーチェフを越えて~ の開幕です。
昔、調子乗って書いてぐちゃぐちゃな作品です。もう、自分が好きな歴史IF要素で固めてしまい。何に影響をうけたのかバレバレで恥ずかしくなります。ですが、同じく共感してくれる方がいるととてもうれしいです!!
誰かが俺をよぶこえがする………
すでに体感はきえた………
目をさましてはいけない、だれかが覚醒させようとしている。
このまま眠りつづけなければ……
しかし、にぎやかな喧噪がひびいていた。
「みつけたぞ」
野太い男のこえだ!
見つかれば、知られてしまう………
「ボロボロだ……なお……のか?」
「なんと……え……ん」
「そう……陛下はのぞ……る」
ところどころに聞こえる言葉に恐怖がはしる。
それだけは阻止しないと……必死で考えるが理解がおいつかない……
意識をまとめるがうまく……………まとまらない……
くらい世界の中で聴力だけが……状況をつたえてくる……
掘削する重機の音。
いくつもの足音。
俺を連れだそうとしている。
意識の中で体を探り………やがて………白い糸をつかむ様に左腕の感覚が見つかった……
たどっていき、指先に神経がやどっていく……
動くのは人差し指と小指。
たしかに……これでは本当に死に体だ。
ぼやけた視界からクレータのような穴の底に俺はいる。
重機が土砂をどけて俺への道を作っていく……
ぼやける眼でかぞえると34人。
彼らは灰の軍用コートに、ライフルを持つ兵隊たち。
機械部を露出した四足のオートマトンを確認。
やつらに俺の連れて行くつもりだ。
軍人達がおそるおそる、俺へと近づく。
「こ、こいつ、い、いきている」
男が引きつるように声をあげた。
強引に、左手をにぎる。
ギューンーーーという不快な音をならし、オートマトンのアームが伸びていく。
ふれようとするアームをふりほどこうとするが………腕力がたりない。
「まだ、うごけるのか!?」
近づく男が銃床でなぐりつける。
グシャという鈍い音と共に、背に一撃。
痛みはない……痛覚なんてきえている。
とたんに動きがにぶる。
やっと………手にいれた……感覚が失う。
必死に視覚を……とどめようとするが………かすんでいく………
「やっとおとなしくなった」
「よかったのか?」
「ああ、早く回収しないと、やつらがくる前に」
軍人たちはワイヤーで体を固定していく。
守らなければいけない。
俺の意識にその一字がのぼる。
ぼやけていく視界をあきらめ、記憶に鍵をかける。
それだけは……ダメだ……ダメ……
最後にやつらが……声が遠ざかって……意識はおちていく……
歴史好きや、SF好きからロマノフ家への愛あふれる作品になってしまいました。
ロマノフ家四姉妹、最高!!
あと見てくれるだけでもとてもうれしいですので、琴線にふれたらナイスやコメント、ブックマークよろしくお願いします!!