第七話 休日(おまけ)
自分の部屋に入りベットにダイブする。
そして、布団に丸まって音漏れしないようにして叫ぶ。
「あーーーーーーーー。」
今日の私はちょっと大胆なところが多かった。
久しぶりに真と二人っきりで出かけることが、デートすることができたっていうのに。
思い返すと、かなり恥ずかしいことをやらかしてしまっている。
一つ目は、朝立ち寄ったカフェで自分からあーんを要求したこと。しかも、あーんのおかわりまで。 そして二つ目は、映画を見ている途中で真の手を握っちゃったこと。あー、あの時真が手を握り返してきてくれて超嬉しかったなぁー。それに、そのあとすぐ主人公が告白したから、なんか真に告白されてるみたいで、心臓飛び出るかと思った。
はっ、デレデレするために思い返してるんじゃなかった。
三つ目は、まだ二人っきりでいたくて駄々こねてカラオケに行ったこと。四つ目は、カラオケを出て家に帰る時に「月が綺麗だね。」つまり、アイラヴユーと暗に伝えてしまったこと。極めつけは、真の大好きなキャラクターがしていて、真が大好きだと言っていたシーンを真似して「真とだから楽しかった。またデートしよっ!」的なことを言ってしまったこと。
やばい。義理とはいえ姉弟なのに、私が真のことが好きだってバレてたらどうしよう。今日の失態からバレた可能性高いよなぁ。どうしよう、もしバレてたらどんな顔して接すればいいの。私のこと嫌いになられたり、遠ざけられたりしたら不登校で引きこもりになる自信がある。神様どうか私の気持ちが真にバレていませんように。
まあこれ以上考えても仕方ないし、義理の姉弟なら一応セーフだから何とかなるでしょ。
それにしても、いつもかっこいいけど、今日の真は一段とかっこよかったなぁ。家族だから間接キスは何度もしてるけど、次にデートするときはファーストキスを真としたいな。あと、今日は言い出せなかったけど、プリクラとかも一緒に撮りたいな。
次のデートでしたいことを考えながら布団に入り、そのまま寝た。
今夜は、真とカップルになってイチャイチャラブラブしている夢を見れた。