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面白おかしい妖怪異聞録

賑わう都会の郊外から外れた道

開けた道から次第に狭くなる砂利道

来る人は皆口をついてこう言う

「来るのが大変だった」

だが去るものはこう言う

「ありがとうございました。ご馳走様でした」

暖簾を潜る人々は皆揃って同じ言葉を贈る

カランと和服を羽織り下駄を履いた若い女が

「ありがとうございました。行ってらっしゃい」

深々と頭を下げ側には幼馴染らしき歳の近い男女も彼女と共に頭を下げる

メディアに取り上げられた訳ではなく、かといって閑古鳥が鳴くほど閑散しているわけではないこのお店は知る人ぞ知るお店として巷で噂になっている

だがそこに辿り着く者はごく一握りと言われている

若者が注目度を浴びる為だけに赴きたくても絶対に辿り着けない

ある筋では都市伝説とまで言われる始末

そこに訪れた者が一度仲間内に話をすれば

妄想だ、虚言だと後ろ指を刺される

しかし確かに存在するそのお店

ある者が店の女主人に尋ねてみた

何故ここに辿り着くのは難しいのかと

「貴方が必要としたから

 ここに来れたんだよ」

含み笑顔で微笑むその女主人は飄々と語る

ここは小料理屋「怪々奇譚」

駆け込み寺の様に血相を変えて訪ねてくる者も居ればただ料理を楽しむだけに訪れる者

女主人達が持て成すのは心温まる料理

そして悩める客からの依頼報酬は

「質の良い食材とそれが面白いこと」

祖母の残した店を切り盛りする4人の男女が面白おかしく繰り広げる、時には人の心も揉み解してくれる妖怪退治物語の始まりである

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