魔術師の正体
バーノの妻である女性…その正体は!?
バーノと魔術師はギルドに到着してすぐにカウンターに向かった…。
受付係 「お爺さん今日は、今日はどのクエストを
お受けになりますか?」
バーノ「ふぅむ…ウラパ高原で蜜集め…家畜モンスターの世話…王宮の食堂掃除…兵舎の風呂掃除…」
???「なんか…手応えがないわね…なんか…こう…敵を叩き伏せるような…感じではないわねぇ…」
受付係「それは…このクエストは高齢者用のクエストですから…」
???「バー君は何にするのかな?」
バーノ「ふぅむ…ならば王宮の食堂掃除でも良いかな、これは値段も良いし、賄いも出るからのぅ。」
受付係「では、お爺さんとお孫さんのお名前と年齢、職業をお書き下さい。」
受付係「…ギルバート・バーノ様、96歳、冒険者…ミラト・クレミール!?…」
バーノ「なんじゃ…儂の連れが…」
冒険者「あのクレバール魔法学院を10歳で卒業したのち、隣国に喧嘩を吹っ掛けて、敵前逃亡して
姿を眩ました…あの!?」
バーノ「…えーと…儂は…とんでもない人とつるんでいるってことかのぅ…?」
受付係「まぁ…そうなりますかね…?」
ミラト「ふんっ、昨日あれだけ二十歳の体を弄んだ挙げ句そういう事を言うんだ~?」
バーノ「こらこら…儂のイメージを下げる様なホラを吹くんじゃない…」
バーノ「さてさて…行こうとしようかね…。」
王宮~食堂
依頼人「お爺さん、良く来てくれましたね、おや…そちらのお嬢さんは?」
ミラト「この人の妻です!昨日式を挙げたばっかりで…」
バーノ「お、おほん…さて、依頼人さん…どこを掃除したら良いのかな?」
依頼人「え、ええと…まず、台所掃除とテーブル掃除に…あとは出来たら…戸締まりもお願い出来るかな?給金は明日ギルドに届けておくから…。」
ミラト「今日は何か有るんですか?」
依頼人「う、うん今日は王様が違う国の会食に呼ばれているし、また兵舎の方でもご飯を作って食べてるみたいだから…それで、兵士が残って料理人や使用人が帰るんだ。」
バーノ「なるほどのぅ…分かりましたぞ。」
これからバーノとミラトの夫婦仕事が始まった…
ミラトと共に行ったのはとある城の食堂、
食堂掃除といういささかキツい仕事だが、賄いつきが美点である…