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老い耄れ勇者の隠居譚  作者: 徳傳惣吉
20/24

災難は安心した後…やってくる

ギルドに行き、仕事をみたがその中に曰く付きの小島があり…職員でさえもあまり触れたくないような声だった…何故なのか…

バーノ達は町を散策した後町のギルドに行った…


(トラムのギルド)



バーノ「ほぉ…これはこれは…随分とお洒落な造りよなぁ…看板に貝の御飾りじゃ…」



受付係「お客様、今日のクエストは何になさいますか?」



ミール「真珠貝の収集…トラム水晶の加工…

南の小島の遺跡調査…ですかね?」



ミラト「南の小島って?あるの?」



受付係「はい、ここから船で行けます、あそこは

今は無人島ですが、昔は栄えていたようで…

ただ…あそこはなにぶん曰く付きなもので…」



バーノ「ふぅむ…直接的な害はあるのかね?」



受付係「いえ…とくに…ギルド本部の調査隊の調べた結果では特にないと…」



バーノ(…こやつ何か隠しておるな?)



それからバーノ達は一応クエストは受けて

宿に戻った…。



ミラト「う~ん…あの態度はまさしく何かを隠していますって感じだったよね…。」



ミール「多分ギルドの調査本部が隠したいことが

あるんでしょうね…」



バーノ「ふむ…どうしたものかのぅ…」



その時…ドアをノックする音が聞こえた…。



バーノ「はいはい…どちら様じゃな…」



ガチャ…



マーミス「旦那様、おはよう。」



バーノ「マーミス!良く来たのぅ…今日はどうしたのだ?」



マーミス「…旦那様、もしかしてあの遺跡に行かれるのですか?」



バーノ「あ、あぁ…そうじゃが…」



マーミス「あそこは触れてはいけない禁忌の地…

行ってはいけません…。」



ミール「…あなたは本当のマーミスなんですか?」



マーミス「!?」



ミラト「天使だったらもっと聖なる気が溢れている

はずなのに…貴女からは何も感じない…」



バーノ「ミラト…」



マーミス「クックック…バレちまったらしょうがないねぇ…そうだよ、アタシは天使じゃない、

強いて言うなら堕天使さ!」



バーノ「!?何故お前さんが…」




マーミス?「本当のマーミスは今頃天上の仕事に

追われているさ、で、あんたらはアタシらのテリトリーに入ろうとしたから止めに来たわけ。」



ミール(…こんな時マーミスさんがいてくれたなら…。)



ムート「あれ?バーノ!ミラト!…どしたの?」



マーミス「ちっ…今回はこのくらいにしてあげる、

次はないわよ!」



…とマーミス?に化けた堕天使は消えた…

若妻のマーミスに化けた堕天使が現れたが、

ムートのお陰で難を逃れた三人…行かねばならぬ

あの小島。

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