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大罪の力で異世界の旅  作者: かぐや(ダックス)
アルギア王国編
11/19

ホントノキモチ

今回は、本編を少し

スキップして書くのですが、

非常に重要なお話です。

邪魔だ。

あのジグルバの一件以来、

ミーナが接客時を除いてずっと

俺にひっついてくる。


ユギトはそのような態度をとられるなか、

一人の少女を思い出してしまった。

そう、優香だ。

ずっと一緒にいた幼馴染みの優香。

ミーナの態度が優香とにていて正直いやだ。

どうしてあのとき、俺も好きだといって

やれなかったのか、

自分に対する怒りと、優香に対する罪悪感が

ごちゃ混ぜになり、

それの影響でミーナに対して嫌悪感を

抱いてしまう。


「引っ付かないでくれ。」


「どうしてですか?まさか、他に好きな人が

いるんですか?」


見抜かれた。

女の勘って本当に怖いな

俺はゆっくりとうなずく。

すると彼女はさらに俺によってきて、


「いいんですよ?妾でも、第二夫人でも

愛しさえしてくれれば、問題ありません。」


なんだと?

いやいや、そんなこと言いはずがない。

もうここにいたくない。離れよう。


と思い立ち上がろうとすると、

ミーナが俺の腕に抱きつき動かせまいとする。

だが俺は怠惰の力をつかい、抱きつかれた

状態で見失わせると彼女が手を離した。

その一瞬をつき、テレポートで

マモンを作り出した公園へとワープした。

ついでにマモンは、俺がテレポートするときに

一緒にテレポートした。


【大丈夫ですか?

顔色がすぐれていないようです。】


「心配ないさ、大丈夫だ。」


【そうですか...

お気をつけください、我が王】


マモンが心配している。

むしゃくしゃする。

しばし、スキルの無駄遣いをして発散しよう。

そう思い、おれは嫉妬の闇の力を手に宿し、

なにもない場所に向かってひたすら拳を

振るった。

すると、どういうわけか、その殴っていた

空間が少し破れ、中から爆発音がきこえると、

黒い炎が少しずつちかずいてきた。


また爆発する。

そう思った瞬間、結界が破れた空間を

包み込み、すぐに修復した。


≪空間魔法、結界魔法を入手しました。≫


嬉しくない。

まだむしゃくしゃする。

今度はベンチに腰かけ、頭を

冷やすべく、俯いてじっとしていた。

今は誰とも会いたくない。一人でいたい。


「はぁ、はぁ、こ、ここにいましたか。」


な!?

ミーナがやってきた。

どうしてこかにいることがわかったの

だろうか。


「以前、ここを通ったときに、

見かけたんでもしかしたらと

思ってきたんです。」


そうか。

そうだったのか、


「よく、わかったね。うん。」


「あの、ごめんなさい。

きっと、辛いことがあったんだと、

わかってたのに、自分勝手に気持ちを

押し付けて」


と、俺に対してミーナは

謝る。ちがう。

ミーナは悪くない。

好きな人に好きと伝えただけ。


「でも、私の気持ちは本当なんだよ?」


さっきまで使っていた半敬語が解かれ、

優しい、胸に直接語りかけるような

甘いこえになった。


「あの日からね、ふっと気がつくと、ずっと

ユギトくんのことかんがえてる。

初めは怖くて怪しくて、とても近づける気が

しなかった。だって黒いローブに身を包んで

るんだもの。...でもね、助けてもらって、

わかったから。話していて、わかったから。

いつもそっけない態度とって、私に見向きも

しないけど、ほんとはすごく、すごーく

優しいんだって、わかったから。

今、すごく自分勝手に話してるの、

わかってる。でも、それでもこれは、

私のホントの気持ちだから。絶対揺るがない

大切な気持ちだから。

忘れないで?ここにはきっと、ユギトくんの

こと、大切におもってる人、絶対いるから。」


俺の胸を縛り付けていた鎖が、

少しずつ解かれていく。

罪悪感で凍っていた心が、

少しずつ溶かされていく。


ミーナは追い討ちをかけるように、

ユギトを自分に包み込み、ゆっくり、

優しく耳元で呟く。


「私も、そのひとりなんだから。」


鎖から解き放たれる。

自分の頬を涙が伝う。

ユギトは誓う。

いつかきっと、必ず迎えにいく。

愛しい優香を、この世界に連れてくる。

彼女が望まないなら、仕方がない。

俺はこっちで暮らしていく。

この世界で幸せになる。

そう決めた。




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~






なきやんだら、自分の出身と、

優香のことをミーナに伝えた。


「だったら、その人を一番にしてあげて?

私は二番目でかまわないから。

それで、十分だから。」


今は二人にしてあげようと、マモンは気遣い、

そっとその場をあとにした。


ミーナがフードを外してと、頼んできたので

フードを外して、素顔を見せた。

ミーナは、その場にへたりこんだものの、

なんとか持ちこたえたらしく、


「私の大切な人は、

こんなにもかっこいいんだね!」


とか言っていた。

二人は肩を並べて、ゆっくりと

宿へもどった。


宿へ戻ると、

俺はすぐさま部屋にはいった。

そこにマモンがいた。

すると、マモンは衝撃的な発言をする。


【王は、ハーレムを作ればよいのでは?

強い雄に雌はよる、器のある雄に雌はよる。

王は、その両方をもっている。

我が保障します。】


するとおれは、

その言葉にのせられるかのように

ゆっくりうなずくと、深い眠りについた。


≪称号:愛されし者、愛するものの器を獲得しました。≫

どうでしたか?

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