さっくらー風
「五人中四人目という、飽き始める順番の桜さん。最後なら最後というだけで注目されるのに、最後でもない後半というのは、ほとんどの人が聞き流してしまうであろうという順番の桜さん。話なら手短に頼むわ」ゆり
「言い方に刺があり過ぎる。まあ良いや。微妙に雛乃と被った感じが腹立たしくて仕方がないが、アイドルとかが似合って良いと思う。私には描けない、可愛らしいアイドルの姿が、由里には描けると思う。だから、アイドルを、たとえばゆかたんみたいな可愛いアイドルを!」さくら
「気持ち悪いから止めた方が良いですよ、そういうの。それで読者の気を引こうとしているのかもしれませんが、さっくらーは気持ち悪いと思って終わりです。好感度を落とすだけですし、周りの冷たい視線に気が付いたなら、真面目に答えて下さい」ひなの
「お前にだけは言われたくないね! しかし雛乃には、私が書きたいけれど書けない作品を、是非書いてもらいたいと思っている。桜が舞い散る美しい平安の世で繰り広げられる、鬼と人間の禁断の恋だ。BLでも構わないから、儚く哀しいその愛を、是非……雛乃に任せたい。私はお前に期待をしているし、実力を信じているから」さくら
「あまり雛乃を褒めて、調子に乗らせないでよ? じゃないと、今度雛乃が騒ぎ出したとき、調子に乗らせた桜のせいにするから」あおい
「それは困るな。というかお前ら、本当に私をなんだと思っているんだよ、私が何か悪いことをしたのか? 葵からは意見を求められすらしなかったが、この際、気にしないことにしよう。由里に断られる可能性も考えて、葵にも同じ注文をしたい。可愛らしいアイドル像を描いてほしいのだ、たとえばゆかたんのように! 葵が今書いている作品よりも、もっとゆかたんのような、可愛らしいアイドルを! むしろゆかたんを!」さくら
「……怖いです」ちなつ
「一言、怖いは嫌だな、こっちが怖いわ。どうしてそんなことを言うの、怖いわー。そして稚夏からも意見を求められないというね! しかし私は気にせずに、自ら進んで主張しようじゃないか。稚夏には、立場と恋の間で揺れ動く、乙女チックな悲恋を頼みたい」さくら
「疲れた」さくら
「「「一言、疲れたは嫌だな!」」」ゆり ひなの あおい ちなつ




