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転生者がオルエーニュ渓谷に出発するとこうなる


 パジャマからいつもの服装に着替え、ミラさんの手料理をご馳走になった俺たちは、借りている部屋の中でエイナ・ドルレアン周辺の地図を広げていた。


 エイナ・ドルレアンは南方では最大の都市とされていて、魔物の攻撃に備えて建造された防壁は王都の次に巨大とされている。近年では魔物が街を襲撃する件数が激減していて、他の都市では騎士団や守備隊の軍縮が始まっているというのに、この年だけが伝統的なあの防壁を維持し続けているのは、近くにダンジョンが存在しているからだった。


 近くにダンジョンがあれば稀にそこから出てきた魔物が街を襲撃する事があるため、予算に余裕のある都市や拠点は防壁を建造する。エイナ・ドルレアンもそのせいで防壁を取り壊す事の出来ない城郭都市の1つで、あの防壁は数年前から全く変化していないという。


 付近に存在するダンジョンの中でも特に規模が大きいのが、東部のオルエーニュ渓谷だ。ドラゴンの巣が数多く存在する渓谷地帯で、足を踏み入れればたちまち凶暴なドラゴンたちに襲撃されることから、ドラゴンたちの外殻を貫通できるほどの威力の魔術が発明される前までは、足を踏み入れれば確実に死ぬと言われていた場所でもある。


 ドラゴンの空襲を凌いでも、奥へと向かえば今度は谷間に巣を作ったアラクネたちの奇襲攻撃に苛まれる。ドラゴンから逃げ切り、油断して彼らの奇襲攻撃で命を落とした冒険者は数多い事だろう。


 更に、21年前にその最深部で新たなダンジョンが発見された。


 カノンの実家であるドルレアン家の初代当主であるリゼット・テュール・ド・レ・ドルレアンが埋葬された地下墓地だ。かつて家臣たちの裏切りで命を落とした彼女は、彼女に忠誠を誓い続けた忠臣たちの手によって愛用の得物と共に埋葬され、約1000年もずっと眠り続けていたという。地下墓地の内部には入り込んだ魔物たちが巣を作っている上に、忠臣たちがリゼットの棺の中にある曲刀を奪われることを防ぐために用意したトラップまで残っているため、その危険度は渓谷の2倍と言われている。


 内部に生息する魔物は、主にゾンビやスケルトンと言われている。奥に進めばスライムも生息しているという。ゾンビと戦った経験はあるが、スライムやスケルトンと戦ったことはない。


 しかも、この2つのダンジョンの危険度はフィエーニュの森の危険度とは比べ物にならないほど高い。


「俺らには早過ぎるか………?」


「どうする? 他のダンジョンにしてみる?」


「うーん………」


 他にもダンジョンはあるが、危険度が低いものや、情報が殆ど無いダンジョンもある。前者は槍応えが無い上に報酬も安いだろうし、後者は逆にこういった情報のないダンジョンの方が危険である可能性もある。


 地図を見下ろしながら腕を組んで考えていると、誰かが階段を上がってくる足音が聞こえた。ミラさんか信也叔父さんかと思ったんだけど、あの2人の足音にしては音が小さい感じがする。


 地図から目を離してドアの方を凝視していると、木製の綺麗なドアの向こうからノックする音が聞こえてきた。やはりこちらも、この屋敷の持ち主たちのノックよりも音が小さくて可愛らしい。


「お兄様」


「カノンか」


 朝早くからこっちの屋敷にやってきたというわけか。


 ドアを開けて入って来たカノンに挨拶をしようと思ったが、部屋に入って来た彼女の表情は、ラウラにちょっかいをかけた時のようにふざけるつもりはないと断言しているようだった。


 真面目で、危機感を含んだ重い表情だ。


「どうした?」


「わたくし、お母様からの試練を受けることになりましたの」


「試練? もう?」


 ドルレアン家の次期当主候補の子供たちは、当主となるために試練を受けるという習慣がある。その試練の内容は当主が決めることになっているため、難易度はばらついている。もちろんカレンさんもその試練を受けているんだが、彼女の試練は、あの発見されたばかりの地下墓地の最深部にあるリゼットの棺から、他の冒険者や転生者に奪われる前にリゼットの曲刀を回収するという危険な試練だったという。


 カレンさんが試練を受けたのは17歳の時だと聞いたが、カノンはまだ14歳。いくら両親から戦い方を教えられている上に様々な才能があるとはいえ、実戦を経験した回数は俺たちよりも遥かに少ない筈だ。ほぼ毎日魔物との戦いを経験していた俺たちが多過ぎるだけかもしれないが、まだ14歳が試練を受けるのは早過ぎるのではないだろうか。


「……内容は?」


「ドルレアン家の地下墓地周辺に出没する、新種の魔物の討伐ですわ」


「新種の魔物?」


「ええ。血まみれになった真っ黒な甲冑を身に纏った騎士のような魔物で、冒険者を発見すると雄叫びを発しながら襲い掛かって来るらしいですわ」


「デュラハンか?」


 甲冑を身に纏っているという特徴を聞いて、俺は図鑑で読んだデュラハンという魔物を連想していた。デュラハンは強力な魔物の一種で、甲冑を身に纏った大男のような姿をしている。だがその大男の首は斬り取られて、紫色の禍々しい炎に包まれながら胴体の周りを浮遊しているという気味の悪い魔物だ。身長は2mほどだけど、腕力はゴーレムをはるかに凌駕し、スピードは全速力で飛ぶドラゴンをあっさりと置き去りにしてしまうほどだという。


 元々は大昔に戦死した騎士や戦士の未練や怨念の集合体であると言われており、出没するのは古戦場という事になっている。ドルレアン家の地下墓地の周辺ではかつて裏切った家臣たちとの内乱が繰り広げられていたという記録があるため、出没してもおかしくはない。


「いえ、お母様は―――――――もしかしたら、彷徨い続けているウィルヘルムの魂なのではないかと………」


「そんな馬鹿な。ウィルヘルムって、最後までリゼットに忠誠を誓い続けた忠臣の1人だろ? 戦死したのは1000年も前だし―――――――」


 ありえないと思ったが、俺はすぐに前言を撤回する羽目になった。


 強烈な未練のおかげで最強の傭兵たちとして活躍した少女が実在するのだ。今から121年前に病死し、まだ生きていたいという未練で、今では数多の特許を持つ天才技術者として活躍しているフィオナちゃんは、幽霊として未だにこの世界に残り、親父たちと共に活躍を続けている。


 彷徨っていた年月は彼女よりも遥かに上だが、1000年も彷徨っている幽霊がいてもおかしくはなかった。


 フィオナちゃんの事を思い出してはっとしながらカノンの方をちらりと見ると、彼女は苦笑しながら「まだお母様の仮説ですわ」と呟いた。


 もしその魔物の正体が裏切った家臣との戦いの中で命を落としたウィルヘルムならば、その怨念は他の悪霊の比ではないだろう。かつて共に敵を討ち破った戦友たちへの失望や怒りが、彼の成仏を妨げているに違いない。


「………危険過ぎるぞ」


「分かっていますわ。でも、この魔物を撃破しなければ冒険者の犠牲が増え続けるでしょう。次期当主候補として何とかしなければなりません。それに―――――もしウィルヘルムならば、彼を鎮める事ができるのはリゼットの子孫であるわたくしだけですわ」


 ドルレアン家初代当主のリゼットは、カノンやカレンさんの先祖だ。現存する肖像画に描かれている美しい金髪の女性は子孫であるカレンさんやカノンに瓜二つで、もし当時の鎧を2人が身につけたら、きっと人々はリゼットが復活したと勘違いしてしまう事だろう。


 彼女の子孫であるからこそ、彼女のために命を落とした英雄を鎮める事ができる。だからカノンはその試練を引き受けようとしたのかもしれない。


「ですが、わたくし1人では力不足ですわ」


「カノン………?」


 部屋を訪れた彼女は、ベッドの上に広げた地図の近くで話を聞いていた俺たちの顔を見回すと、立ち上がってから頭を下げた。


「お願いします。―――――――皆さん、わたくしに力をお貸しください」


 1人では成し遂げることのできないほど難易度の高い試練だが、もしかするとカノンが部屋に入って来た時に感じた彼女の危機感の原因は、これから危険な試練に挑むことへの緊張ではなく、もしかしたらここで俺たちに拒まれてしまう事だったのかもしれない。


 ここで俺たちに断わられれば、カノンは危険な魔物にたった1人で挑まなければならなくなってしまう。


「―――――当たり前だ」


「お兄様…………」


「俺たちの可愛い妹分を、たった1人で行かせるわけにはいかない」


「そうだよ、カノンちゃん。私たちも手伝うよ!」


 腕を組みながらステラとナタリアの方をちらりと見ると、2人とも首を縦に振りながら微笑んだ。


「私たちも手伝うわ。それにあなた、冒険者見習いなんでしょ? 冒険者と一緒じゃないとダンジョンに入れないじゃない」


「ステラもお手伝いします」


「皆さん…………!」


 彼女を1人だけで危険な魔物と戦わせるわけにはいかないからな。


 彼女の試練の手伝いをすることにした俺たちは、早速地下墓地へと向かうための準備を始めることにした。









 モリガン本部の地下に広がる射撃訓練場は、ドルレアン邸の地下にある射撃訓練場と同じくらい広い。さすがに大理石の床ではなく、壁や柱にも一切装飾はない殺風景な空間だったけど、ここにある設備はドルレアン邸の訓練場と全く同じものだ。


 コントロール用の魔法陣の傍らで、俺は的に向かって何度もトリガーを引くカノンを見守っていた。武器は俺に作ってもらうように言われて来たらしく、彼女が持っているのは俺の能力で先ほど生産したマークスマンライフルだった。


 俺が用意した方がすぐにカスタマイズすることも出来るから、親父が支給した銃を持参するよりも俺が用意した方が良いだろう。


 カノンが手にしているライフルは、ドイツ製マークスマンライフルのSL-9だ。俺が使っているG36Kの銃身を伸ばし、キャリングハンドルを低くしてスコープを取り付けたような外見をしており、カスタマイズ済みの俺のG36Kと同じくサムホールストックになっている。


 使用する弾薬はアサルトライフルよりも大口径の7.62mm弾で、破壊力と射程距離は彼女のライフルの方が上だ。しかもセミオートマチック式だから、1発撃つ度にボルトハンドルを引く必要はない。


 地下墓地に突入することになれば通路での戦いになるため、搭載しているスコープはACOGスコープにしている。倍率は4倍で、接近戦もできるようにスコープの上には小型のドットサイトも装備している。


 銃身の下には、伏せながら狙撃することはないと思われるため、バイポットではなく折り畳み式のフォアグリップを装備している。


 マガジンの中の弾丸を全て撃ち尽くしたのか、カノンはマークスマンライフルを肩に担ぐと、踵を返してこっちへと戻ってきた。


「どうだ?」


「7.62mm弾も良いですけど、もう少し口径が小さい方が良いですわ」


「5.56mm弾にするか? でも、威力は落ちるし…………。6.8mm弾はどうだ?」


 6.8mm弾は、ドイツ製アサルトライフルのXM8などに使用されている弾丸だ。7.62mm弾よりも口径が小さいから反動も小さいし、命中精度も高い。


 これならば問題はない筈だ。


「では、それでお願いしますわね」


「おう」


 メニューを開いて生産済みのSL-9をタッチし、カスタマイズ用のメニュー画面を開く。弾薬の項目をタッチして7.62mm弾から6.8mm弾へと変更した俺は、ついでにマガジンの弾数を10発から15発に増やしておいた。弾丸が小さくなったからマガジンの中の弾数も増やせるし、弾数が多い方が攻撃できる回数も多くなる。


 50ポイントを使ってカスタマイズを済ませた俺は、SL-9を持つカノンに「弾数は15発に変更した」と告げ、頷いてから再び的の前へと戻っていく彼女を見守る。


 スコープを覗き込んだカノンは、折り畳み式のフォアグリップを素早く展開すると同時に照準を合わせ、トリガーを引く。7.62mm弾よりも少しだけ小さな銃声が、射撃訓練場の中を蹂躙し始める。


 まるで狙撃しながら早撃ちをしているかのように素早く銃口を的に向け、撃ち抜かれた的の残光が消え去るよりも先に次の的のど真ん中を正確に撃ち抜くカノン。ラウラのように遠距離からの狙撃は苦手らしいが、中距離からの狙撃ならば一瞬で敵を殲滅してしまう事だろう。正確な狙撃と早業が融合した、見事な連続射撃である。


 やがて全ての的を撃ち抜いた彼女は、目の前に表示されたメッセージで自分の得点を確認すると、にやりと笑いながらこっちを振り向いた。得点は当然ながら満点だろう。


「素晴らしいですわ」


「よし、弾薬は6.8mm弾にしよう。…………俺のG36Kも弾薬変えてみるかな」


 威力は上がるだろうし、カノンと弾薬を分け合う事ができるようになる。そっちの方が良いかもしれない。


 再びメニュー画面を開き、生産済みのG36Kをタッチして弾薬を変更する。50ポイントを消費して弾薬を変更した俺は、ついでにマガジンの横にもう1つのマガジンを取り付けるジャングルスタイルへと変更すると、セレクターレバーをセミオート射撃に切り替え、魔法陣の表面をタッチして射撃訓練を開始する。


 あくまで命中精度と反動の強さのチェックのためだから、難易度はレベル1だ。


 キャリングハンドルの後部にあるドットサイトを覗き込み、的の中心に照準を合わせてからトリガーを引く。彼女のマークスマンライフルと比べると、俺のG36Kは銃身が短いため命中精度では劣る事だろう。


 だが、弾丸は的の中心へと正確に風穴を開けていた。反動も7.62mm弾ほど強くないため、フルオート射撃も十分に可能だろう。


「こっちの方が良いな」


 ライフルを腰の後ろに下げた俺は、コントロール用の魔法陣をタッチしてトレーニングを終了し、踵を返した。


 基本的に、魔物を相手にする際は可能な限り大口径の弾丸が望ましいと親父から教わっている。人間ならばM16などの5.56mm弾で十分だが、魔物の中には巨大な身体を持つものもいるし、アラクネのように硬い外殻を持つ魔物も存在する。防御力の高い魔物には5.56mm弾が弾かれてしまう可能性があるし、巨大な魔物には5.56mm弾の効果が薄いため、魔物と戦う時は大口径の武器が最も有効なのである。


 特に、今のところはアンチマテリアルライフルの12.7mm弾を弾くほどの防御力を持つ魔物はいないため、俺たちが使っているアンチマテリアルライフルの火力があれば魔物は容易く撃破できるだろう。


 ちなみに親父たちと戦った時のガルちゃんは、無反動砲の対戦車榴弾を弾き、C4爆弾の爆発でもかすり傷すらつけられないほどの防御力を持った怪物だったらしい。最終的に信也叔父さんが咄嗟に生産したロシア製の迫撃砲による砲撃と、エリスさんのパイルバンカーで止めを刺されたらしいけど、もしガルちゃん並みの防御力を持つ魔物が存在するというのならば、俺たちもそろそろ戦車や戦闘ヘリの生産を考えなければならない。


「よし、装備はこれにしよう。もう準備は出来たか?」


「ええ。あとは部屋に戻って荷物を持つだけですわ」


「じゃあ、1時間後に出発しよう」


 今回の相手は、もしかしたら伝説の騎士の1人であるウィルヘルムかもしれない。もし本当にウィルヘルムなのならば、長年彷徨い続けている彼を成仏させる必要がある。


 まるで俺たちも試練を受けに行くような気分だ。俺はそう思いながら、カノンと共に射撃訓練場を後にすることにした。









『タクヤ君たちは出発したよ』


「そうか」


 無線機から聞こえる弟の声を聞きながら、社長室の外に広がる街並みを見渡す。モリガン・カンパニーの本社は高い建物というわけではないため、窓の外に見えるのは低い建物や、防壁のようにそびえ立つ工場の群れだけだ。


 産業革命の影響で余計に殺風景で重々しくなった風景を見てため息をついた俺は、椅子に腰を下ろしてティーカップを口へと運ぶ。


「―――――準備は?」


『既にドルレアン家の私兵には対吸血鬼用の装備を支給してある。ノエルの護衛はミラに任せて、僕も戦う予定だよ』


「おいおい、参謀が前線に出るのかよ?」


『何言ってるの。今まで全線で戦ってたんだよ? 同志リキノフ』


「――――――無茶はするなよ、同志シンヤスキー」


『人のことは言えないでしょ?』


 自分の悪癖の事を言われ、俺は苦笑いした。


 ずっとこの悪い癖のせいで、妻や仲間たちに心配をかけてしまった。ボロボロになって帰った俺の姿を見て、泣きそうになっていたエミリアたちに謝る度に何度ももう無茶はしないと思うんだが、この悪癖はなかなか俺の中から消えてくれない。


 まるで焼き印のように、俺の中に刻み込まれているのだ。


 この悪癖のせいで――――――あの時、彼は死んだ。


「ところで、メサイアの天秤の行方はどうなってる?」


『ヒントが全く無い。ごめんね、兄さん。まだまだかかるよ』


「気にするな。最優先は吸血鬼の迎撃だ」


『ところで、兄さんは天秤で何か叶えたい願いでもあるの?』


「ああ」


 大き過ぎる願いが1つだけある。


 これを叶える事ができれば、業火が生み出した陽炎という灼熱の幻は消え去る。俺の戦いはそれで終わるのだ。


 だが、願いを叶えるためにはまた無茶をしなければならない。その時の無茶で、今度は誰を泣かせる羽目になってしまうのだろうか――――――。


「ありがとな、信也。気を付けろよ」


『了解、同志リキノフ』


 無線機のスイッチを切り、ティーカップの中の紅茶を全て飲み干した俺は、社長室のデスクの上に飾られている一枚の白黒の写真を見つめる。


 その写真に写っているのは、俺と妻たちと子供たちだ。子供たちの中に紛れ込んでいる幼い少女は、モリガンのメンバーであり、最古の竜でもあるガルゴニス。俺の魔力を元にして人間の姿になっているため、顔立ちはラウラにそっくりである。


 全員が集まった家族写真は、あの1枚だけだ。もう二度とあの時のように6人がそろう事はないだろう。


 だが、メサイアの天秤は手に入れなければならない。


 写真に写る幼い頃の子供たちを見つめた俺は、ため息をつきながら椅子から立ち上がった。


 

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