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ナタリアの気持ち


 砂漠の中で偵察部隊が見つけた街の名前は、『ガルガディーブル』という街らしい。カルガニスタンがフランセン共和国に支配され、植民地とされてから急激に発展した街だという。


 とはいえ、発展した原因は近くに海があるわけではなく、何かしらの貴重な資源が近くに眠っているというわけでもない。面積だけならばフランセン共和国の面積を上回るカルガニスタンだが、その大半は灼熱の砂漠である。稀に点々とオアシスが見受けられるが、それ以外はびっしりと砂が埋め尽くす広大な砂漠。このガルガディーブルはそんな砂漠のど真ん中に存在する、いわゆる「橋頭保きょうとうほ」というわけだ。


 いきなり終着点へと向かうのは不可能なほど広いのだから、どこかに中継地が必要となる。その都合のいい中継地として白羽の矢を立てられたガルガディーブルはフランセンの積極的な介入―――――――とはいえ、それがカルガニスタンのためではなく自分たちのためであるというのは明白だ――――――――によって発展したこの街は、支配者フランセンだけでなく、ここを訪れる冒険者たちにとっても重大な拠点となっている。


 とりあえず街の中を見てみたが、特にトラブルが起きているような様子はなく、奴隷が売られているような気配もなかった。国を支配しているフランセンの騎士たちとも関係が悪いのではないかと思いきや、露店でぎこちないカルガニスタン語を喋り、何とか現地の人々とコミュニケーションを取ろうとする騎士もいるほどで、思ったよりもこの街での両者の関係は悪くないという事も分かった。


 できるならば何かしらの資金になる情報も欲しかったんだが、ここに冒険者管理局の窓口があるという情報が分かっただけでも大きな収穫と言える。冒険者の報酬は基本的に高額だから、テンプル騎士団の戦闘員たちにダンジョンの調査をさせれば資金はすぐに集まるだろう。それに彼らの戦闘訓練にもなるから、銃を使った戦い方のノウハウを養う重要な経験になるに違いない。


 ということで、ひとまず街の調査は完了だ。露店で珍しい食材をいくらか購入した俺たちは、適度に日が沈んできたタイミングで街を後にし、夕日を浴びて苦しむイリナを励ましながら砂漠を全力疾走していた。


 ドニエプルのエンジンが響き渡り、微かに隣のサイドカーからイリナの呻き声が流れ込んでくる。深紅の夕日を浴びるドニエプルの黒いボディは赤黒く染まり、武骨な軍用バイクが砂の大地を抉り取っていく。


「うぅ……………ゆ、夕日……早く……沈んで……………」


「ふにゅっ、イリナちゃん頑張って! ほら、もう少しで夜だよ!」


 もう少し暗くなってから帰った方がよかったかな…………?


 でも、来た時と比べるとまだ具合は良さそうだ。昼間の強烈な太陽と今の夕日を比べてみると、夕日のほうがはるかに穏やかだし、砂漠の気温も下がりつつある。まだこっちの方が吸血鬼のイリナにとっては優しい環境なのかもしれないけれど、日光を弱点とする彼女らにとっては太陽が出ている限りは〝優しい環境”とは言えないだろう。吸血鬼たちの独壇場になるのは、太陽が完全に沈んだ夜なのだから。


 だが、地平線の向こうにはうっすらとタンプル搭を取り囲む岩山がもう既に見えている。この距離から見ればまるで城郭都市の分厚い城壁にも見えるが、あれは地殻変動で突き出た天然の城壁である。


 陸路でタンプル搭へと入るには、3つのルートがある。タンプル搭を取り囲む岩山は上から見ると3つの大きな亀裂を思わせる谷があり、その谷底がそのまま道になっているのだ。渓谷にはそれぞれ2ずつ武装した兵士を配置した検問所を用意しており、不審な人物や魔物が接近してきた場合は即座に駐留している兵士がHQヘッドクォーターに連絡するような仕組みになっている。兵士たちもAK-12で武装しているものの、圧倒的な数の敵が攻め込んできた場合は火力不足としか言いようがないので、少しでも火力を上げるために重機関銃の『DShK38』を設置している。


 DShK38は、ロシアが第二次世界大戦の前に開発していた重機関銃である。使用する弾薬は改造する前のOSV-96と同じく12.7×108mm弾であり、破壊力では通常のLMGライトマシンガンやアサルトライフルを遥かに上回る。アンチマテリアルライフルに使用されるような大口径の弾丸―――――――正確に言うならば、重機関銃の弾丸を狙撃用に使うのがアンチマテリアルライフルだ―――――――をフルオートでぶっ放すのだから、その破壊力は計り知れない。こいつの掃射を防ぎきれる防御力を持つ魔物は存在しないだろう。いたとしてもエンシェントドラゴンのような化け物か、スライムのような物理的な攻撃の効果が薄い魔物程度だ。


 非常に使い勝手もよく、検問所や拠点に設置して掃射するのに使ったりする以外にも、対空用の照準器を装着して対空用の機関銃としても使えるし、戦車のキューポラに装着して敵の歩兵を掃射するのにも使える。まあ、それはアメリカのブローニングM2重機関銃も同じだ。ちなみにブローニングM2は、驚くべきことに大昔に開発されたにもかかわらず現代でも現役の重機関銃である。


 しばらくすると、その検問所が見えてきた。偵察部隊が討伐した魔物から切り取った革に砂を詰めた即席の土嚢袋に取り囲まれ、2丁のDShK38重機関銃がこちらを睨みつけている。


 まるでアンチマテリアルライフルや対戦車ライフルをさらにがっちりとさせ、大口径の弾丸が連なるベルトを側面に装着したような武骨な形状をしている。人体に着弾すれば、その大口径の荒ぶる弾丸は手足を容易くもぎ取り、鍛え上げた兵士の胴体でも真っ二つにしてしまうだろう。そういう凶悪な武器は、俺にではなく敵に向けてほしいものである。


 気が付くと、もうサイドカーからはイリナの呻き声が聞こえない。砂の混じった冷たい風の中でちらりと右を見てみると、昼間とは全く違う元気なイリナが、気持ちよさそうに背伸びをしているところだった。


「んーっ! やっぱり、この闇が気持ちいいっ!」


「やっぱり夜の方がいい?」


「うんっ! 吸血鬼って、基本的に夜行性だから!」


 まあ、夜に動き回った方がいいよな。個人差があるとはいえ日光に触れれば身体が崩壊する吸血鬼もいるんだから。


 そろそろバイクのエンジンの音でこっちが接近しているということに気付いたらしく、AK-12を手にした警備兵が片手を上げてこっちに合図を送ってきた。俺も右手でハンドルを握りながら左手を掲げ、大きく振りつつバイクの速度を落としていく。


 やがて、バイクの先端に取り付けられた円形のライトが生み出す光の中に、夜の砂漠に溶け込んでしまうほど真っ黒な制服に身を包んだ警備兵が躍り出た。左肩にはテンプル騎士団のエンブレムが刻まれており、その下には所属する部隊章がついている。深紅の星が描かれた縦の後方から、巨大な翼が左右へと広がるエンブレムである。


 警備部隊のエンブレムだ。


「お帰りなさい、同志タクヤ」


「警備お疲れさま。何かあった?」


「先ほど3番ゲートの周辺にゴーレムが出現したということで、警備部隊が迎撃しました。死体は工房のドワーフたちが解体し、外殻は武器や防具に加工して支給するそうです。肉は……………正直に言うと、あまり食べたくないですね」


「あー、硬いからな」


 でも、シュタージのケーターはゴーレムの腸を使ってソーセージを作ってたよな。雪山で助けてもらった時にソーセージ入りのアイントプフを食べさせてもらったけど、あれは絶品だった。しかもソーセージは手作りだという。


 確かにゴーレムの肉は硬いから食べたがる人はいないし、そんなものを売っている露店もない。稀にわざわざゴーレムを探し出して討伐し、その肉を持って帰る冒険者もいるというけれど、そういう冒険者は最終的に肉を完食できずに捨てる羽目になると決まっている。


 焼けばなおさら硬くなるし、油で揚げればただでさえたっぷり含まれている脂肪分が溶け出してさらにベトベトになる。だからと言って煮込めばスープは油でいっぱいになるし、肝心な肉も硬くなってしまう。だから調理に向かない食材と言われているんだ。


「あ、でもケーターの奴はゴーレムの腸で美味いソーセージを作るぞ?」


「ソーセージですか?」


「ああ。腸がいい具合に硬いから、中に豚肉でも入れれば歯応えのある美味しいソーセージになるぞ」


「それは楽しみですね! ……………あっ、すいません。よだれが出てきました」


「おいおい……………」


「あははははっ、失礼しました。では、お通りください」


「ありがと」


「お疲れさまー♪」


 警備兵が奥の詰め所で待機している仲間に合図を送ると、その仲間はうなずいてから壁にあるレバーを引いた。ガゴン、と鉄板の上に手のひらくらいの鉄球が落っこちるような音が聞こえた直後、渓谷の奥へと続く道をダムのようにせき止めていたゲートが、足元の砂を巻き上げながらゆっくりと開き始めた。


 警備兵に挨拶してから、俺はバイクを奥へと走らせていく。ここから中心部までは一本道だが、曲がりくねった道が続くため、スピードを出し過ぎればあっという間に交通事故が発生してしまう。速度は極力控えめにしつつ、正確に運転しながら中心部を目指していく。


 やがて、夜空へと伸びる漆黒の巨大な砲身が見えてくる。戦艦大和の主砲よりも巨大だと断言できるほど太く、巨大な1本の巨塔が天空へと向けて屹立しており、その足元では反対側のゲートから戻ってきたのか、BTR-90がゲートを通過して地下の格納庫へと降りていくところだった。


 もう1つのゲートが見えてくる。検問所にはやはり、漆黒の制服に身を包んだ警備兵が2人。


 もう既に俺たちが帰還したという報告を受けていたらしく、彼らは駆け寄って俺たちを軽くチェックすると、すぐにゲートを開けてくれた。












 射撃訓練を終えた私は、タクヤから貰ったAK-12の試し撃ちを終え、安全装置セーフティを切り替えてからマガジンを取り外した。


 アサルトライフルを背負いながら自室へと向かって歩いていく。周囲に転がっている空の薬莢を手袋をつけた手で拾って片付け、まだ周囲に残る炸薬の臭いを纏いながら踵を返す。


 5.45mm弾から7.62mm弾に変更されたAK-12の反動は結構強烈だと思っていたけれど、タクヤから勧められたフォアグリップを装着してみたら反動があまり気にならなくなったわ。でも、まだ反動が発生する度に肩に銃床がめり込む感覚は慣れないわね。もう少し訓練しないと。


 私のAK-12は、汎用性を重視してフォアグリップとホロサイトが装着されている。それと中距離の狙撃も想定してブースターがついているし、銃身の側面には索敵用のライトが装着されている。更に室内戦でも取り回しが少しでも良くなるように、標準型と比べると銃身を少しだけ短縮してもらっているの。


 タクヤのグレネードランチャーを装着したタイプと比べると火力は低いけど、こっちはどんな状況にも対応できるオールラウンダーよ。私はどちらかというとサポートや敵を攪乱することの方が多いから、こんな風に対応力の高いカスタマイズの方が都合がいいの。


 さて、あとは自室に戻ってシャワーを浴びて、読書をしてから寝ちゃおうかしら。タクヤからテンプル騎士団の参謀を任されているんだし、私が寝坊しちゃったら示しがつかないわよね。うん、この組織には変わった人が多いんだから、私が何とか支えないと!


 頑張ったら、きっとタクヤも喜んでくれるわよね。褒められちゃったらどうしよう?


 うーん、あいつの前に立つとなぜかドキドキしちゃうのよね……………。怖いっていう意味じゃなくて、むしろずっと一緒にいたいっていうか…………ちょ、ちょっとだけ、イチャイチャしてみたいかな……………。


 毎日当たり前のようにイチャイチャしてるラウラが羨ましいなぁ…………。あの子、実の姉だっていうのに人前で弟とキスするのよ? 普通ならあり得ないけど、ああいう大胆さは本当に羨ましい。私じゃ絶対できないわ。


 で、でも、その分ちゃんとした雰囲気の時にすれば……………。


「はぁ……………」


 問題は、その〝ちゃんとした雰囲気”がいつ到来するかっていうことなのよね。前に無人島で2人きりになってキスするチャンスがあったけど、あれはなんだかシリアスな話の後だったから、きっとあいつは私があいつを慰めるためにキスをしたと思ってるに違いないわ。


 できるなら、恋人同士みたいなムードで……………。


 ――――――――落ち着きましょう。視線を下に向けた時に気付いたんだけど、きれいな石畳にものすごく顔を赤くしながらニヤニヤしてる金髪の女の子が映ってるわ。うん、私よ。妄想していた間にいつの間にかニヤニヤしてたみたい。


 私は冷静じゃないとね。それに、あんなにニヤニヤしてるところを見られてたら恥ずかしいじゃないの。


「よう、ナタリア!」


「ひゃふっ!?」


 あ、あれっ!? 今の声って、タクヤだよね!?


 いきなり親に怒鳴りつけられてびっくりした子供みたいに私もびっくりしてしまう。目を見開きながら恐る恐る声の聞こえてきた左側を振り向いてみると――――――――調査から戻ってきたのか、やっぱりそこにはフードのついた黒いコートに身を包んだ、女の子にしか見えない蒼い髪の少年が立っていた。


 触れなくてもさらさらしている事が分かる蒼い髪を黒と蒼の長いリボンでポニーテールにしている彼は、本当に女の子にしか見えない。しかもあのリボンって女の子用のリボンよね? それが女っぽさに拍車をかけてるんじゃないかしら?


 前に髪を切ることを薦めてみたんだけど、彼は拒否したの。「髪を短くしたら、せっかくお姉ちゃんがくれたリボンがつけれなくなるじゃないか」ですって。姉想いの優しい弟さんね。……………でも、なんだか悔しいな。


「あ、あら、もう帰ってきたの?」


「ああ。ところでお前、かなりびっくりしてたけど大丈夫か?」


「えっ? な、な、なによ、あんたが脅かしたからびっくりしただけよ」


「いや、脅かした覚えはないんだけど……………」


 脅かしたわよ! なんでよりにもよってあんたのことを考えてる時に帰ってくるのよ!


 で、でも、これで2人っきりになれるかな……………? そう思いながらツインテールにしてる自分の髪を弄ってみるけれど、よく見るとタクヤの後ろには当たり前のようにブラコンのお姉ちゃんがくっついていて、平然としている彼の肩に向かって幸せそうな顔をしながら頬ずりを繰り返していたわ。


 す、隙がない…………ッ!


「とっ、ところで、街はどうだった? 面白かった?」


「んー…………平和なところだったな。それなりに大きかったし、買い物にはもってこいだ」


 買い物かぁ…………。ショッピングモールみたいなところはあるのかしら? もしあったら、後で買い物に行ってみようかしら。


「ねえ、ショッピングモールみたいなところはあった?」


「いや、なかったな。でも劇場はあったぞ。小さかったけど」


 劇場かぁ…………。


 もちろん見るならラブストーリーよね。カノンちゃんから借りて読んでるマンガもそういうのだし。あの子っていつもえっちな本ばかり読んでいるように見えるけれど、中には普通の本もちゃんと混じってるのよね。


 一緒に見るなら…………やっぱり、こいつかな。


「じゃあ、ちょっと夕飯食べてくるわ」


「ええ」


「あ、それとラウラがなんだかナタリアにお願いがあるってさ。それじゃ」


「え?」


 ラウラが?


 あまり彼女からお願いをされたことはないんだけど、何なのかしら? 食堂の方へと向かって歩いていくタクヤの後姿を見守りつつ首をかしげていた私は、いつのまにか彼にくっついて頬ずりしていたブラコンの姉の姿が見当たらないことに気付いた。


 あれ? いつの間にかラウラがいなくなってる?


「ふにゃーっ! ナタリアちゃんっ♪」


「きゃあっ!?」


 い、いつの間に後ろに!?


 後ろから突然ラウラに抱き着かれた私は、びっくりして大きな声を出してしまう。いつもラウラに抱き着かれてるタクヤってこんな気分を味わってるのかしら? ……………そ、それにしても、なんでラウラの胸ってこんなに大きいのかしら? 背中に当たってる彼女の胸は明らかに私のより大きいわよ……………?


 うーん、タクヤって、ラウラみたいに胸が大きい子が好きなのかな……………? わ、私だってそれなりに大きいつもりなんだけど……………。


「ねえねえ、ナタリアちゃんってお料理は得意?」


「え? ええ、それなりにはできるわよ?」


 前にタクヤに料理を教えてもらったし、この前作ったストロベリージャムはタクヤに大好評だったもん。


「えへへっ。よかった」


「どうしたの?」


「ええとね、ナタリアちゃんにお料理を教えてもらおうかなって」


「え? ラウラが?」


「うん」


 ああ、そういえば、タクヤが「ラウラの料理はヤバい」って前に言ってたわね。信じられないけど、彼女の料理を食べた傭兵さんが高熱を出して死にかけたって言ってたし。というか、ラウラってそんな料理を作っちゃう子なの?


「私、お料理苦手だから……………」


「タクヤに教わらないの?」


「タクヤには秘密にしたいの。こっそり練習して上手になって、あの子のために美味しいお料理をいっぱい作ってあげたいから……………」


 ブラコンというより、弟想いなのね。


 ラウラって子供っぽいように見えてしまうけれど、本当は弟のために何でもしてあげるような優しいお姉ちゃんなんだ。きっと彼女は、いつも自分のために頑張ってくれるタクヤに恩返しがしたいんだと思う。


「うん、いいわよ」


「本当!?」


「ええ。ただし今日はもう夜遅いし、厨房も忙しくて借りられないと思うから、明日の午後からじゃダメかな?」


「うん、構わないよっ! えへへっ……ありがと、ナタリアちゃんっ!」


 無邪気な笑顔を浮かべ、今度は正面から私に抱き着いてくるラウラ。タクヤと同じ甘い匂いがしたと思った瞬間、彼女の顔が私の頬に近づいてきて―――柔らかい唇を頬に押し付けてから、すぐに遠ざかっていった。


 え……? あれ? ラウラにキスされた?


「それじゃ、私もご飯食べてくるっ♪」


「え、ええ。行ってらっしゃい」


 大きな胸を問答無用で揺らし、スキップしながら食堂の方へと向かっていくラウラ。私は彼女にキスされた頬にそっと手を当てながら、どういうわけかしばらくドキドキしていた。



 

次回はラウラがお料理に挑戦! アシスタントはしっかり者のナタリアさんです!

……ナタリア大丈夫かなぁ(汗)

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