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ウラルが突っ込むとこうなる


 殺意が、恐怖へと襲い掛かっていく。


 戦争の主役はあくまでも武器を手にした歩兵。上官から「敵を殺せ」と命令され、敵へと殺意を向けながら突撃していく。それが殲滅戦でも防衛戦でも、その単純な事は変わらない。殺しながら攻めるか、殺しながら守るかの違いしかない。


 パパは私に訓練の時にそう言っていた。パパの住んでいた世界でも、それは同じなんだって。ソビエト連邦っていう国がドイツっていう国に攻め込んだ時も、アメリカ合衆国っていう国が日本っていうパパたちの故郷に反撃を開始した時も、そのルールは同じ。戦争は殺すのが当たり前。


 でもそれは、「殺意」と「殺意」が拮抗しているからこそ「戦争」と言える。では、片方が殺意すら持たず、相手の殺意に怯えて逃げ惑うような状況で始まる戦いは何て言えばいいのかな?


 狩り? 虐殺?


 まあ、どっちでもいいや。こういう哲学的な事を考えるのは哲学者の仕事だもんね。私は哲学者じゃないし、今は大切な任務があるんだから。


 カチューシャの熾烈な砲撃とパンジャンドラムの一斉突撃によって、敵は攻撃が正面からしか来ていないと勘違いしている。お兄ちゃんの作戦は見事に成功したって事だね。私は駐屯地の側面で伏せて隠れているというのに、すぐ近くにいた騎士も私には気付かなかった。「武器庫から早く武器を取ってこい!」って部下に命令して、自分は最前線へと向かう。


 ちょっと呆れた。ここに女の子がいるっていうのに、エスコートもしないの?


「もう」


 背負っていたVSSをそっと取り出し、静かに構える。照準を合わせるのは、今しがた最前線の方へと向かっていった騎士の背中。


 トリガーを引いた瞬間、小さな音が銃口から聞こえた。専用の弾薬と高性能なサプレッサーの恩恵で、VSSの消音性能は他の銃と比べると群を抜いている。遠くにいる敵からすれば、まさに音もない状況で狙撃されたのと同じ状態だ。


 しかもその専用弾薬は、弾速は遅いけれども口径は7.62mmを上回る9×39mm弾。貫通力も非常に高いから、鎧や盾を装備していたとしても関係なく相手を粉砕してしまう。


 スコープのカーソルの向こうで、騎士の右の肩甲骨に大きな風穴が開いた。骨をあっさりと弾丸に粉砕された騎士は、右腕をだらりとさせながら血を吐き、右手に持っていた剣を落としながら崩れ落ちていく。


「分隊長! しっかりしてください!」


「くそ、死んでる! いったいどこから――――――――!?」


 次はあいつだ。分隊長が死んだことに驚いている奴よりも、襲撃を受けたという事に気付き始めている奴を狙うべきだ。そうやって可能な限り数を減らしつつ攪乱して、正面から突っ込むムジャヒディンやお兄ちゃんたちを支援する。


 カーソルを頭に合わせ、トリガーを引く。


 スコープの向こうで、騎士の頭が後ろへと大きく突き飛ばされる。ゆっくりとこちらに戻ってきた騎士の頭は随分と小さくなっていて、上顎から上を吹っ飛ばされた無残な頭をゆらりと揺らしながら、怯える仲間の前にその騎士の死体は崩れ落ちる。


「てっ、敵襲! 側面からも攻撃を受けて――――――――」


 うるさい、死ね。


 もう一度頭に照準を合わせ、弾丸をぶっ放す。


 その弾丸は、先ほどのヘッドショットよりも残酷な一撃となった。敵襲だと叫ぶ敵兵の口の中へと飛び込み、喉と脊髄を貫通して、大穴を開けてしまったのだから。


 骨の破片と鮮血をまき散らしながら崩れ落ちる騎士。今の絶叫が途切れたことで、敵はこちらの奇襲も深刻だという事に気が付く筈。後は狙撃地点を移動しながら攻撃を続け、敵に包囲されているという錯覚を生み出せばいい。


 私は左手を外殻で覆うと、指先から目では見えないほど細い糸を生成し、それを100m先の砂の上に幾重にも張り始めた。今のところ、こうやって糸を張れる最大の距離は半径100m以内。人間の目では見る事ができないほど細い糸だから察知することは不可能だし、切断しようと剣を振り下ろせば剣の方が両断される。キメラとなった私の糸は、あらゆるアラクネの頂点に立つキングアラクネの糸。ドラゴンの外殻ですら両断してしまうのだから、剣で斬れるわけがない。


 もちろん、柔らかい糸も出せるよ。私の遺伝子にはキングアラクネの遺伝子が含まれてるからね。


 キメラになる前は、絶対にこんな光景を目にしたら恐怖で動けなくなっていたと思う。血を見るだけで怖くて涙が出てくるし、死体を見たらきっとずっとぶるぶる震える羽目になってた。でも、訓練のおかげでもう血や死体には慣れちゃったし、殺すことにも躊躇いは生まれなくなった。


 だから敵を殺せる。命乞いをする敵でも、絶対に逃がさずに殺す事ができる。


 糸でトラップを仕掛けた私は、今までの慎重さをかなぐり捨てたかのように、これ見よがしに立ち上がる。いくらテンプル騎士団の制服は黒くて夜間の隠密行動に向いているとはいえ、いきなり砂の上で黒い服の女の子が動き出したら警戒している敵兵は気付く筈。案の定、私が立ち上がって走り始めると「いたぞ、敵だ!」とこっちを指差しながら叫ぶ騎士の声が聞こえてきた。


 3人の騎士を引き連れ、私の後を追い始める。うん、それが正解だね。逃げている敵を追うのだから、そのまま素直に追いかけるのは良い判断。しかもこっちは1人で、そっちは3人もいるのだから、仮に深追いになったとしても問題はないよ。


 うん、だから――――――――私にとっては、大正解。


「ギッ――――――」


「ゲェ――――――――」


「ウグッ―――――――」


 次の瞬間、3人が一斉に体を揺らした。


「うふふっ♪」


 蜘蛛って、罠を張るものだよね。木の間とか窓辺に巣を作って、寄ってきた獲物を食べちゃう賢い虫。私にもそういう遺伝子があるからなのか、最近は罠を張るのが大好きになっちゃったの。


 でもね、普通の糸じゃないよ。身体にくっついて獲物を逃げられなくする糸じゃなくて、触れるだけで身体を切り刻んでしまう鋭い糸。そんな糸が張ってある領域に、全力疾走で飛び込んだらどうなるのかな?


「馬鹿だね、おじさんたち」


 私がそう言った直後――――――――身体を揺らしていた騎士たちの身体が、何の前触れもなく、まるでお肉屋さんで売られているハムみたいにスライスされ、鮮血をぶちまけながら砂の上へと降り注いだ。












 敵の数はこっちよりも多い。おそらく倍以上だろうと思っていたが、思ったよりも迎撃してくる騎士たちの人数が少ないことに気付いた俺は、AK-74を構えて突進しながら不安に思っていた。


 あのカチューシャとかいう流星のような攻撃で敵の数を減らしたと言っても、ここまで減らせるのだろうか。突撃して敵を蹂躙しやすいのはありがたいが、もしかするとこれは罠なのではないか。半信半疑で突撃を続けていると、駐屯地の右側の方で血飛沫が噴き上がった。


 ちらりと見てみると、一体どんな攻撃を喰らったのか、人間の身体が肉屋で売られているハムのようにバラバラにされ、砂の上に転がっているではないか。そしてその向こうには、返り血すら浴びずに砂の上に佇む少女の姿が見える。


 確かあの少女は、前哨基地に助けに来てくれたタクヤと一緒にいた少女だ。ノエルという名前の子だったな。


 彼女はこちらを振り向くと、左手を大きく振った。


 なるほど、彼女の奇襲のおかげで敵の兵力は彼女にも対応する必要ができたというわけか。だから人数が少ないんだな?


 よし、納得した。これならば罠ではない。このまま突撃しても問題ない。


 さあ、弔い合戦だ!


「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!」


 走りながら照準を合わせ、トリガーを引き続ける。走っているせいでなかなか命中しないが、偶然敵の身体に数発命中したらしく、鎧を5.45mm弾に貫通された騎士は、砕けた鎧の隙間から血を流しながら崩れ落ちていく。


 他の仲間たちも発砲を開始。命中している弾丸は少ないが、銃声の轟音と俺たちの雄叫びに怯えたのか、騎士たちが後ずさりを始める。


 その時、俺の足元にやけに太い矢が突き刺さった。


「!」


 バリスタか! くそ、カチューシャの一斉攻撃とあの車輪の一斉突撃でもまだ残っていたか!


「イリナ、吹っ飛ばせ!」


「了解! 僕が吹っ飛ばす!」


 う、嬉しそうだな…………。まあ、小さい頃から爆発を見たり、その振動を感じるのが大好きな子供だったし、集落を訪れた魔術師から熱心に爆発する魔術ばかり教わっていた筋金入りの爆発マニアだからなぁ…………。


 腰に下げていたRG-6を取り出し、折り畳んでいた照準器を展開して照準を合わせるイリナ。タクヤに擲弾兵としての訓練を受けた彼女は、やはりみんなと同じ装備を持たせるのではなく、彼女が得意とする爆発するような得物を持たせた方が適任なのかもしれない。まだ訓練を受けて数時間だというのに、イリナはもう慣れてしまっているようだ。


 彼女の小さな指が、グレネードランチャーのトリガーを引いた。


 銃声のような重々しい音ではない変わった音を発しながら、40mmグレネード弾が発射されていく。イリナが狙ったのは、当然ながら俺たちの脅威となるバリスタだ。


 次の瞬間、慌ただしく大きな矢を装填しようとしていた射手もろとも、金属製のバリスタが砕け散った。赤黒い肉片と鋼鉄の破片が周囲に飛び散り、破壊されたバリスタがゆっくりと下を向いていく。


「ああ…………やっぱり、爆音って気持ちいいね♪」


「そ、そうか……………」


「うんっ! 爆発の振動を感じるとね、身体がぞくぞくしちゃうの♪」


 苦笑いしつつ、俺は再び突撃を再開する。


 バリスタが何の前触れもなく吹っ飛ばされたことに敵は怯えているようだが、こっちは脅威がなくなったことで前進しやすくなった。必死に矢を放ってくる騎士もいるが、俺たちの突撃を止めるには数が少なすぎる。


「撃ちまくれぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」


「よくも俺たちの同胞を!!」


「皆殺しにしろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!」


 突っ込みながらトリガーを引き続ける。仲間に向かって矢を放とうとしていた騎士の身体が瞬く間に穴だらけになり、鮮血を噴き上げながら後ろへと倒れていく。


 もう、距離は十分近くなっている。走りながら出鱈目に銃を撃っても敵に命中するほどの距離だ。つまり、そろそろ白兵戦の準備をする必要がある。不慣れな銃を距離を置いて連射するような戦いから、俺たちが最も馴染み深い戦い方へと変わっていくのだ。


 その時、俺の肩に敵の騎士が放った矢が突き刺さった。どん、と身体を突き飛ばされたかのような衝撃が襲い、激痛が身体の中で波紋を広げる。


 良かった。銀の矢ではない。俺やイリナはレリエルのような古い吸血鬼ではなく、他の吸血鬼と比べると比較的新しく生まれた吸血鬼だ。それに一般的な吸血鬼の末裔だから、銀の矢で撃たれたり、聖水を浴びれば一瞬で死んでしまう。逆に、それ以外の攻撃を喰らっても日光を浴びない限りは瞬く間に再生する事ができるのだ。夜間の戦いは、強引に戦えるという事である。


 ――――――――吸血鬼らしいじゃないか。


 ああ、これが俺たちの戦いだ!


「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」


 左手で肩の矢を強引に引き抜き、傷口を再生させつつ矢を投げ返す。俺の血で濡れた金属製の矢はまるで弾丸のように回転しながら持ち主の元へと駆け寄ると、恩を仇で返すかのようにその射手の眉間へと齧り付き、そのまま後頭部まで食い破ってしまう。


 敵からすればまた1人の損失に過ぎないが、ただでさえ弾幕が薄い現状で貴重な弓矢の射手が1人減るという事は、瞬間的にとはいえ1人の騎士の損失よりも大きな損失であると言える。


 戦略的な意味が人命よりも重くなる瞬間だ。世界中の戦場では、そういう事が日常茶飯事なのである。


「白兵戦だぁっ!!」


 俺が言うよりも先に、イリナは既にスコップの準備をしていた。俺のAK-74にはもう銃剣が装着されているので、このまま突っ込んでも問題はないだろう。もし仮に徒手空拳になったとしても、吸血鬼の身体能力は人間を遥かに上回る。鍛え上げた熟練の格闘家が相手でも、首の骨を片手でへし折るのは容易い。


 雄叫びを上げながら、慌てふためきつつ剣を引き抜こうとしていた騎士の喉元に銃剣を突き立てた。そのままトリガーを引いて止めを刺し、胴体を蹴り飛ばして銃剣を強引に引き抜く。


 敵を殺す度に、散っていったムジャヒディンの仲間たちの顔が浮かび上がる。拷問を受けて死んでいった者たちや、仲間を逃がすために奮戦し、無数の矢に貫かれて倒れていった同志たち。


 今の俺たちは、散っていった仲間たちのために血まみれになって戦っている。彼らは喜んでくれるだろうか?


 いや、喜んでくれる筈だ。俺たちが敵を殺す度に、安堵して成仏してくれる筈だ。


 これは復讐なのだから!


「やぁっ!!」


「遅いッ!」


 突き出された剣をギリギリで回避し、回転しつつ銃床で思い切り騎士の顔面を殴りつける。そのまま左手をAK-74のハンドガードから離し、顔面を殴られてよろめいている騎士の顔面を思い切り掴みつつ、右手でAK-74を持った状態で槍を手にしている騎士を2人まとめて穴だらけにする。


 左手に思い切り力を入れた瞬間、握っている人間の騎士の頭の形が段々とひしゃげ始めた。ボールがへこんでいくかのように頭蓋骨がへこんだ次の瞬間、血飛沫が噴き上がり、肉片と脳漿の欠片が俺の顔に振りかかる。


 片手でそれを拭い去りつつ、至近距離の騎士に向けて発砲。崩れ落ちていく死体からロングソードを拝借し、それを仲間の背後から斬りかかろうとしていた騎士の背中に投擲する。


 再び矢が俺の胸に突き刺さったが、この程度の痛みは今までに何度も味わった。何度も拷問を受けたし、剣で首を斬られたこともある。人間だったらとっくに死んでいる重傷だ。


 掠めた矢が、俺の頭から血まみれのターバンを奪い去っていく。


 胸の矢を引き抜き、その射手に投げ返す。弓で放つよりも勢いの強い矢に貫通された射手が、胸元の大穴を両手で押さえつけようと足掻きながら、血を吐き出して倒れていく。


「兄さん、傷は!?」


「俺の心配はするな!」


 再生能力があるからな。銀や聖水は恐ろしいが、相手の武器が普通の武器ならば怖くはない!


 既にイリナも血まみれだった。相手の攻撃を喰らったから出血したのだろうかと思いきや、再生した形跡はないし、彼女の持つスコップはやけに血で濡れている。ちらりと彼女の背後を見てみると、スコップで撲殺されたと思われる騎士たちの死体がずらりと並び、猛烈な血の臭いを周囲にばら撒いていた。


 放たれた矢を躱し、振り下ろされた剣をスコップで弾き返すイリナ。彼女が剣をスコップで弾いた隙にAK-74の銃剣を突き出し、騎士の眉間を串刺しにする。


 他のムジャヒディンの戦士たちも奮戦を続けているようだった。元々俺たちが最も得意としているのはこういう白兵戦や奇襲だから、今は俺たちの独壇場と言える。


 剣をAK-74の胴体で受け止めた戦士が、蹴りで騎士を引き離してからフルオート射撃。騎士の胸元を穴だらけにしてから、次の騎士を始末する。


 その後方では敵から剣を奪い取った仲間が、騎士を斬りつけているところだった。もう動かなくなった騎士の死体に剣を突き立て、足元に落ちていたAK-74を拾い上げて雄叫びを上げ、再び突撃していく。


 その時、何の前触れもなく鋭い炎の矢が何本も飛来し、仲間たちを掠めた。火をつけた矢でも放ったのだろうかと思ったが、猛烈な炎属性の魔力を纏っている。というよりも、その矢が炎属性の魔力の塊ともいえる。


 はっとして駐屯地の奥を振り向くと、指揮官と思われる男がサーベルを振り上げ、その傍らにずらりと並んだ魔術師たちが、両手を突き出し、その先に紅蓮の魔法陣を形成して詠唱を始めているところだった。


「魔術師だ!」


 拙いな…………。


 フランセン共和国騎士団の戦法で一番恐ろしいのが、あの統制のとれた魔術師たちの一斉攻撃だ。1人1人の魔術の威力はそれほど高いわけではないが、一斉に魔術をぶっ放してくるため、回避が難しい上に総合的な攻撃力が高い。過去の戦いではあの一斉攻撃で、何度も仲間たちが倒れていったものだ。


 AK-74で撃ち抜いてやろうと思ったその時、いきなり発生した土煙と火柱が、その魔術師たちの隊列を一瞬で包み込んでしまった。


「なっ……………!?」


 爆炎がゆっくりと消えていき、その爆風に喰い千切られた哀れな騎士たちの姿があらわになる。手足が全てくっついている者は1人もいなかったし、生存者もいない。手足が欠けているのは当たり前で、中には腹から内臓が飛び出た状態で黒焦げになっている死体もある。


 イリナがグレネード弾で吹っ飛ばしたのかと思ったが、先ほどのイリナのグレネードランチャーの爆発はもう少し小さかった。今の爆発はなんだ……………?


『ウラル、無事か?』


「タクヤか!?」


『おう。今支援砲撃したんだけど、当たった?』


「ハハハハッ。大当たりだ! 次も頼む!!」


『了解。幸運を!!』


 頼もしいな。戦車からの支援砲撃か!


 これで復讐が果たせる。死んでいった仲間たちを安堵させる事ができる。


 イリナに向かって頷いた俺は、いきなり支援砲撃で魔術師部隊を吹っ飛ばされて慌てふためく騎士たちを血祭りにあげるため、銃剣を構えて突撃を続けた。


 この戦いに勝たねば、弔い合戦にはならない。




 

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