ノエルが合流するとこうなる
生まれて初めて、自分の目で本物の砂漠を目にした時は興奮した。
家の中で本の絵を目にした時は、本当に砂で埋め尽くされた大地なんて存在するのだろうかと思っていた。少なくとも、私の住んでいるエイナ・ドルレアンの大地は石畳でちゃんと舗装されているし、土を目にする事ができるのは広場にある花壇や植木鉢の中だけ。土でできた大地をちゃんと見たこともないのだから、砂の大地が存在するという記述を見ても半信半疑だったの。
でも、ちゃんと砂漠はあった。熱い風と日光に支配された、とても広い砂の大地。絵本の中で見たような光景が、生まれて初めて乗るヘリの窓の外に広がってたの!
もう昔みたいに身体が弱いわけじゃない。私は、キメラとして生まれ変わった。おかげで身体能力は爆発的に上がったし、なによりも身体が常人以上に頑丈になったの。フィオナちゃんに検査してもらったけど、『もう普通の風邪をひくことはない』って言われた時は信じられなかったな。だって、今まではちゃんと体調管理をしてないとすぐに風邪をひいちゃってたし、パパやママもすごく気を使ってたから、これでもパパたちに心配をかけることはないし、私も自由になれる。
これが、私の自由。そう、私は自由を手に入れた。
そして今から、私もこの世界に旅立つ。
ずっと憧れ続けた、私のお兄ちゃんたちと共に。
「ノエル、気分はどうだい?」
「うん、大丈夫だよ」
スーパーハインドの兵員室で、パパが私にそう尋ねてくる。今から砂漠の真っ只中に向かうというのに、相変わらずパパと、一緒に来てくれたリキヤおじさんはいつものスーツ姿だった。熱くないのかな?
「なんだか、寂しくなるね……………」
「パパ…………」
「シンヤ、仕方がない事だ。子供は親の元から巣立つものなんだぞ」
「そうだけどさ……………ノエルは、一人娘なんだよ……………? この前までずっとベッドの上でお人形さんと遊んでたノエルが、いきなり危ないダンジョンに旅立つんだよ? 殆ど外を出歩いたことのない我が家の一人娘が魔物に……………ど、どうしよう、兄さん!? 何だかまた心配になってきた!」
ぱ、パパ……………?
もう、パパったら。出発する前もそう言ってずっと心配してたじゃん。最終的には出発に賛成してくれたままにずっと駄々をこねてたんだよね、パパ。もしかして親バカなのかな?
「兄さん、悪い事は言わない! 今すぐ引き返そう! やっぱりノエルにダンジョンは無理だ! というかノエルのいない生活なんて無理だぁッ!!」
「お、落ち着けバカッ!! というかお前そんな奴だっけ!? 数少ないまともなメンバーじゃなかったの!?」
「知った事かッ!! 可愛いノエルのためだったら、そんなポジションなんぞかなぐり捨ててやるわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
ぱ、パパがリキヤおじさんの胸倉を掴んで叫んでる…………!
パパ、ダメだよ! 兄弟喧嘩はダメッ!
「もうっ、パパ!?」
「は、はいっ!」
素早くおじさんの胸倉から手を離し、兵員室の床に正座するパパ。その後ろでは先ほどまで胸倉を掴まれていたリキヤおじさんが、椅子に寄りかかったまま目を回していた。
もう。お兄さんは大切にしないとダメだよ?
「私はもう1人で大丈夫だって言ってるでしょ?」
「だ、だって…………お外には危ない魔物がいっぱい……………」
「訓練で何度もやっつけたし、リディアちゃんも合格させてくれたんだから大丈夫だよ」
「も、もし悪い人に騙されたりしたら? ノエルは可愛いから、もしかしたら悪いおじさんに騙されて奴隷にされちゃうかも…………!」
「もしそんなことする人がいたら、一瞬でバラバラにするから大丈夫だもんっ」
「う、うぅ……………そうだよね、ノエルももう14歳だもんね……………。ごめん、ノエル。パパが悪かったよ」
とりあえず、リキヤおじさんに謝りなよ。まだ目を回してるし…………。
苦笑いしながら、私はポケットから銅色のバッジを取り出す。冒険者管理局で交付された、私の〝冒険者見習い”のバッジ。これがあれば、17歳未満でも冒険者と同伴ならばダンジョンへの立ち入り気が許可される。
お兄ちゃんたちと合流する事を考慮して、パパたちが手続きするのを手伝ってくれた私の大切なバッジ。それをぎゅっと握りしめた私は、目を回しているリキヤおじさんを助け起こすパパの後姿を見て、苦笑いした。
実は、私もちょっと緊張してる。今までずっとお人形さんとお部屋の中にいるだけだったもんね……………。
『ノエル、そろそろ目標地点だよ。準備して』
「うん、ママ」
「あぁ……………ッ! もうノエルが行ってしまうぅぅぅぅぅぅぅッ! み、ミラ! 引き返せ! 家に帰ろうッ!!」
『何言ってるの? 過保護にしててもノエルのためにならないでしょ!?』
「くッ……………ノエルぅ……………!」
「もう………」
過保護なパパだなぁ。でも、パパとお別れするのもちょっと寂しいかも。もし旅がひと段落したら、顔を見せてあげようかな。それにお手紙もちゃんと書かないとね。もちろんみんなで撮った写真も添えて。
スーパーハインドが徐々に速度を落とすにつれて、窓の向こうに巨大な7本の塔が見えてきた。塔というよりは、大きな大砲を天空へと向けた状態で固定しているようにも見える。周囲は岩石を削り出した巨大なテーブルのような岩山に囲まれていて、陸路であそこに向かうにはその岩山の間にある渓谷を進む必要がありそう。お兄ちゃんたちだったら、絶対に検問とかトラップを仕掛けてそうな気がする。
ヘリが高度まで下げ始めると、段々とその塔の根元でこっちを見上げている人影が見えてきた。地上には3両の戦車が停車してて、その周囲に人影が立っている。
お兄ちゃんはどれかな? 蒼い髪だからすぐに分かると思うんだけど、またフードで隠してるのかな?
『タクヤ君、聞こえる?』
『あれ? ミラさん?』
あっ、お兄ちゃんの声だ!
『撃たないでね。お客さんが乗ってるの』
『お客さん? ―――――――おい、撃つなよ』
えへへっ。早くお兄ちゃんに会いたいな。
撃たないでねと祈りながら待っていると、砂漠が段々とせり上がってくる。やがてヘリが大きく揺れたかと思うと、窓の外にはヘリよりも下の方に見えていた砂の大地がすぐ近くに広がっていた。
ママがコクピットから『着陸したよ』と言うよりも早く、私は兵員室のドアを開けると、熱い風の中へと躍り出た。
背中が、熱い。長い間太陽の光で熱され続けていた砂の上に押し倒されているのだから、当たり前だろう。砂漠の砂は最早ちょっとしたフライパンに等しい。
フライパンの上で焼かれる卵やベーコンの気分を味わいながら、俺は目を見開いた。俺を押し倒した張本人が、今しがたミラさんが『お客さん』と言っていた人物に違いない筈だけど、ヘリの兵員室から姿を現したそのお客さんは、予想外の人物だったのである。
決してここにいる筈のない存在。そう、今頃エイナ・ドルレアンにある小さめの屋敷の一室で、ベッドの上でぬいぐるみに囲まれて眠っている筈の、身体の弱い従妹。自宅で両親の愛情を受けながらずっと窓の外を眺めていた気弱な筈の少女が、ニコニコと笑いながら俺の上にのしかかっていたのだ。
「え――――――」
「お兄ちゃん、会いたかったよっ♪」
身体の上にのしかかったまま、人間よりも長い耳をぴくぴくと動かす少女。肌の色は白く、耳も長いため、一見するとエルフに見えてしまうだろう。しかし、彼女は正確に言うならばハーフエルフだ。人間の父とハーフエルフの母の間に生まれた彼女は、母親に似たためにハーフエルフに分類されている。
しかし、俺をお兄ちゃんと呼ぶ彼女は………身体が弱かったはずだ。4歳の頃から急に身体が弱くなり、ずっとベッドの上で生活していた彼女がどうしてここに…………?
「の、ノエル!?」
「ふにゃあっ!? ノエルちゃん!?」
「嘘!? ノエルって、あのエイナ・ドルレアンの子よね!?」
ちょ、ちょっと待て。何でノエルがここにいるんだ…………? 第一、彼女は身体が弱かったはずだ。歩くだけでもすぐに息が上がってしまうし、握力とか腕力も全くない。腕立て伏せなんか1回もできないし、スクワットも10回もやらないうちに息が上がるほどである。
屈強と言われるハーフエルフとは思えないほど身体が弱い彼女が、ヘリに乗っていたとはいえここまでやってきただと? 普通なら考えられない。
俺の上に乗っていたノエルは、耳を動かしながらまるで飼い主に甘える猫のように頬ずりすると、にっこりと笑ってから身体を離してくれた。
「ノエル、どうしてここに? お前、身体が弱かったんじゃ――――――――」
「―――――――もう、彼女は変わったんだよ」
シュタージのみんなはノエルの事を知らないからポカンとしていたけれど、エイナ・ドルレアンで顔を合わせている俺たちからすれば考えられない事だった。
考えられない事に唖然としながら起き上がった俺の耳に、またしても聞き覚えのある声が流れ込んでくる。今度はノエルのように可愛らしい少女の声ではなく、むしろ屈強な兵士のように野太く、力強い声だった。
降り立ったスーパーハインドの兵員室から、漆黒のスーツに身を包んだ男が2人下りてくる。片方はノエルの生みの親でもあるシンヤ叔父さん。親父よりも細身のメガネをかけた叔父さんには、紳士のような恰好がよく似合っている。
そしてその後ろから下りてきたのは―――――――さっきの声を発した張本人だった。炎を彷彿とさせる短い髪に、同じく赤い顎鬚。叔父さんと同じような格好をしているが、どちらかと言うと紳士のような恰好よりも迷彩服とか防弾チョッキを身に着けた完全武装している姿の方が似合うのではないだろうか。そう思ってしまうほど屈強で、猛烈な威圧感を放つ男である。
「親父…………?」
岩山と砂しか存在しない灼熱のカルガニスタンに、2人の紳士が降り立つ。産業革命とは無縁の大地に舞い降りるにはミスマッチとしか言いようのない2人の男を見据えつつ、俺は自分の育ての親に問い掛ける。
「な、なあ、親父。ノエルは身体が弱い筈だろ? なんでここにいるんだよ? 散歩か?」
「ノエルは……………ああ、ノエル。見せてあげなさい」
「はーいっ! お兄ちゃん、よく見ててね?」
「え?」
見せる? 俺に何を見せるつもりだ?
俺から離れたノエルは、ニコニコと笑いながらそっと右手の袖をまくり始めた。あらわになるのは、14歳の平均的な少女と比べるとあまりにも細い彼女の右手。肌も白く、今までどれだけ外で遊ぶことと無縁にならざるを得ない環境で育ってきたのかが窺い知れる。
でも、何だか前に見た時よりも少しだけ腕が太くなっているような気がする。鍛えたのかな………? まあ、すらりとしているというか、痩せていることに変わりはない。
そう思いながらぼんやりしていたその時だった。いきなり、彼女の右腕に異変が起きた。
痩せていた彼女の腕の皮膚が、何の前触れもなく変色を始めたのである。黒と黄色を基調とした奇妙な色だが、中にはピンク色も混じっている。しかもドラゴンや他の魔物のような単純な色彩ではなく、奇妙としか言いようのない複雑で不規則的な色彩。あのような色の生き物を、俺は前世の世界でも目にしたことがある。
窓辺や家の裏によく巣を張っている、ジョウロウグモだ。巣に引っかかった虫を一心不乱に食っていた、いつも身近にいた昆虫。相変わらず転生した後のこの異世界でも窓の外に巣を張り、部屋の中で遊ぶ俺とラウラを見守っていた見慣れた昆虫である。そのジョウロウグモを彷彿とさせる色に変色したかと思うと、今度は彼女の柔らかい肌が消え失せ―――――――昆虫の外殻を思わせる、硬質の外殻が隆起を始めたのだ。
そしてその外殻は彼女の右腕を覆うと、形成をぴたりと止めた。まるで蜘蛛の外殻をいくつもつなぎ合わせたような奇妙な右腕を少し動かしたノエルは、唖然とする俺を見つめながら微笑む。
「なっ…………!?」
馬鹿な…………。
その能力は、俺たちと同じだ。魔物の外殻を形成することで硬化し、防御力を一時的に向上させる能力。俺と親父とラウラの3人が身に着けている、キメラの能力である。
元になった魔物はどうやら違うようだが、あの能力は明らかにキメラの外殻。それを使えるようになったという事は、まさかノエルもキメラに………?
「ありえない話ではないよ、タクヤ君」
「叔父さん…………」
「ミラが妊娠したのは、僕が義手のリハビリを始めて数日だったんだ。移植したのはもっと前だけど。…………だから、ノエルもキングアラクネの遺伝子を持っていても不思議ではない」
確かに、ありえない話ではない。
シンヤ叔父さんは転生者たちとの戦いが激化する発端となったネイリンゲンの惨劇で、ミラさんを庇って右腕を失った。そしてキングアラクネと呼ばれる凶悪な魔物の義手を移植し、モリガンのメンバーに復帰している。復帰したのは、ミラさんがノエルを出産する数週間前だったという。
つまり、確かに彼女の体内にもキングアラクネの遺伝子があってもおかしくはない。でも、何で今彼女がキメラ化したんだろうか? 今まで身体が弱かったのが関係しているのか?
「見ての通り、ノエルはキングアラクネとのキメラだ。お前たちとはだいぶ違うが、彼女はまさに〝第4のキメラ”と言える」
「第4のキメラ…………」
〝同胞”が増えたのは喜ばしい事だ。でも…………前まではベッドの上で生活していた彼女が、こんなところにいて大丈夫なのだろうか。彼女は家の外の事を知らないし、本格的に出歩いたこともない筈だ。いくらキメラになったからと言って、世界の事を知らないのではあまりにも危険である。
「彼女がキメラになったのは?」
「2週間前。そのうち1週間はずっと訓練さ」
「訓練…………? おい、まさかその訓練って…………」
「ああ、そうさ」
ノエルの頭の上に大きな手を置いた親父は、片手でシルクハットを抑えたまま低い声で告げた。
「転生者ハンターになるための訓練だ」
「…………おいおい」
ノエルを転生者ハンターにするだと…………?
ちょっと待てよ、大丈夫なのか?
「大丈夫だよ、タクヤ君。彼女の訓練相手はリディアちゃんだったんだから」
「リディア? あの男装した居合使う女か?」
「ああ」
確か、海底神殿で戦った女だ。ヴィクター・フランケンシュタインがこの異世界で一番最初に作り上げたホムンクルスで、モデルになったのはフランケンシュタインの実の娘であるリディア・フランケンシュタイン。死んでしまった娘を蘇らせようとする実験を繰り返していた彼だが、結局生み出された技術はクローンを生み出す技術だった。
その失敗作の1つとして取り残されたのが、ホムンクルス第一号のリディア・フランケンシュタイン。つまり、あの海底神殿で戦った女である。
女性でありながら紳士のような男装を好む変わった女で、モリガンのメンバーが銃を使う中で1人だけ日本刀を使い、しかも居合を主体に戦うという変わり者だ。彼女の実力はモリガンの傭兵たちと肩を並べるほどで、親父が手塩にかけて訓練したという。
そう、俺たち以外のもう1人の転生者ハンター。〝バネ足ジャック”の異名を持つ難敵だ。
あの女と訓練してたのかよ…………。
「ちなみに、戦闘訓練以外はひたすら基礎体力を向上させる訓練をこなしてたぞ。完全武装した状態で俺と屋根の上で鬼ごっこしたりとか、毎日戦闘訓練前に40kmくらいランニングするのは当たり前だった」
「あとはネイビー・シールズのヘルウィークをアレンジした訓練とか」
異世界版ヘルウィークかよ…………。というか、そんな訓練をノエルにやらせてたのか!? 俺らもやったけど、かなり辛かったぞ!? それにあんたも息上がってただろうが!!
「お兄ちゃんたちに会いたいから頑張っちゃった♪」
「が、頑張ったな、ノエル…………」
信じられん。こいつだったら、ネイビー・シールズに入隊できるんじゃないか?
「とりあえず、申し訳ないが今日からノエルを預かってもらえるか?」
「…………本気なのか?」
「ああ」
ノエルを預かるっていう事は、彼女をテンプル騎士団の一員にするという事だ。テンプル騎士団の活動内容は主に転生者の討伐や、この世界にやってきたばかりの転生者の保護になる。後者なら彼女に任せても大丈夫だとは思うんだが、さすがに転生者を相手にするのは危険過ぎるんじゃないだろうか。
それに、俺たちのパーティーに加えればメサイアの天秤の争奪戦に彼女を巻き込むことになる。俺たちと親父たちと吸血鬼たちの、三つ巴の争奪戦。しかも残る鍵はあと1つのみ。よりにもよって争奪戦が激化するタイミングで、戦闘経験の浅い彼女を戦闘に参加させるのは危険過ぎる。
「危険過ぎる。親父、正気か?」
「ああ、正気だ。ノエルにはお前たちと共に激戦を乗り越える力がある」
激戦を乗り越える力か…………。
確かに、あのリディアと訓練をしていたのならば実力がどれだけ高いのかは想像に難くないが、問題は実力だけじゃない。戦場の真っ只中にいれば、必ず極限状態に直面する。例えば、すぐ近くで仲間が殺されたりとか、無残な死体を目の当たりにして精神的なショックを受ける可能性もあるのだ。どれだけ優秀な成績で訓練を乗り越えても、それだけは乗り越えられない。
下手をすればPTSDになる恐れもある。いくらなんでも危険過ぎるぞ、親父。そういう訓練はやってないんだろ?
「まあ、詳しく話をする。タクヤとラウラはついてきてくれ」
「ふにゃ?」
俺たちだけ?
ノエルの事についての話だと思うが…………もしかすると、それ以外の話もするのかもしれない。
仮にも親父は俺たちと一度だけ、倭国で天秤の鍵を手に入れるために一戦交えている。あの時は偽物で何とか鍵を奪われるのは防いだが、今度はもう偽物には騙されないだろう。つまり、次に真っ向から戦えば九分九厘鍵は奪われる。
鍵の話でもするつもりなんだろうか?
とにかく、親父の話を拒否するわけにはいかない。ラウラと目を合わせて同時に頷いた俺たちは、タンプル塔の根元に向かって歩きだした親父の後について行った。
おまけ
シンヤは親バカだった
ノエル(5)「よいしょっ…………」
シンヤ「ノエル!? 無理しちゃダメじゃないか! ベッドから出る時はパパを呼ばないと!」
ノエル(5)「うー…………ごめんなさい、パパ」
シンヤ「ははははっ」
ノエル(8)「痛っ…………あ、針が指に刺さっちゃった…………」
シンヤ「たっ、大変だ! ミラ、早くヒールを! メディィィィィィック!!」
ミラ(し、シン…………)
ノエル(10)「あっ、お人形さんがベッドの下に…………」
シンヤ「ああ、大丈夫大丈夫。パパが拾ってあげるよ。転んじゃったら大変だからね」
ノエル(14)「パパったら、昔から過保護なんだから…………」
ミラ(モリガンの男性陣全滅じゃん…………)
完
シンヤ叔父さん、まさかのここでキャラ崩壊www