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連想が繋がりゆくままに

食べ物について、思いつくまま、連想がつながるままに書いたものなので、統一されたテーマはありません。

これからどう連想がつながって何を書いていくのかもわかりません。


これはかつて通ったりした食べ物屋を中心にして、旅先などで体験したことなどを書き集めた記録である。

さながら流れ落ちていく砂粒を掻き集めるかのごときもので、掻き集めても、掻き集めても、むなしく、指の隙間から流れ落ちていって消えてしまった欠片もあるし、うまいこと手のひらに引っかかっている欠片もある。


残っている欠片を主に書きたいと思うし、なるべく最近の話で書きたいと思うけれども、昔の話になってしまうのはご容赦いただきたい。

そういえば、こんな事があったなと思い返しながら書いているのだから。

あっと、ガイド本の類ではないのだから、店の詳細については書かぬ事にしよう。


どうせ、これを読んでるあなたの目の前の箱の先には、何でも知ってる世界一の知恵者がいて、なんでも聞いたことに答えてくれるのだから、気になったら、彼に気いたらよかろう。

おそらく、すぐさまに答えてくれるだろうし、店名がわかっていれば、たくさんの教えたがりの評価屋が星付きで説明してくれているに違いないから。


ところで、この項では逐一、テーマを決めて書かぬようにしようと思っている、その時その時に心に浮かび、発想がつながったものをダラダラと書き流すつもりでいる。


だから、前の話が中途半端に終わるかもしれないがご容赦いただきたい。

ついでに、時間軸も順番に書く気はない。

そのうえ、すべて真実のみで書こうとも思っていない。


話半分のノンフィクションであると、あらかじめ断っておきたい。


それでは、これから三十分、あなたの目は、あなたの身体を離れて、この虚構と真実が混ざり合った不思議な空間に迷い込んでしまうのです。(1)


さて、とはいえ、何を書こうかと思って、ふと考えてみると、なんと、もう八月が終わってしまい、夏終了の気配である。

今年はなにやらあっという間に夏が来て、お盆が過ぎたら、なにやら一気に涼しくなりはじめた。

夏の盛りなど、夜に風呂から出る前に、シャワーで水を浴びていたのだが、その水が冷たくなくてぬるかったのに、今では冷たいし、そこまで冷やす必要もなくなった。

このまま残暑なく秋になってほしい。


ところで、今年は初めて熱中症なるものにかかった。

心臓はバクバクするは目の前はくらんで倒れそうになるわ、大変であった。

おそらく、日頃、仕事では三から四リットルの水を飲んでいるのに、その時は思ったほど汗かいてないからと、一リットルも飲んでなかったからではないか?

駆け込んだ医者で点滴ついでに血液検査してもらったら、軽い脱水症状だったと言われたから、むべなるかなである。


さて、この熱中症というやつ、水だけ飲んでいてもダメで、適度に塩分をとらねばならぬという。

というのも、人間の身体を流れる体液には塩分が含まれており、その塩分が汗と一緒に流れ出てしまうから、塩分も一緒にとらねばならぬらしい。

それなら塩水を飲んだらよさそうな気がするがダメなのだろうか?

そういえば海の水は飲めないけれども、あれは塩分が濃すぎるからなのだろうか?

なら、コップに少量の海水を汲んで、どんどん水を足して薄めていけば飲める水になるのだろうか?


さて、では逆に海水を煮立てて、どんどん水を蒸発させていくとどうなるかというと、塩になる。

とは言っても、普通に販売されているのは、化学的に作られた真っ白い純粋なNaClであって、海水を煮詰めた昔ながらの塩ではない。


というのも海水に含まれてるのは塩分だけではなく、様々なミネラル分が含まれているので、あのような真っ白い塩にはならないのである。


では、海水を煮詰めた昔ながらの塩はどんなのかというと、三重県の二見町にその答えがある。


伊勢神宮参拝のための禊ぎの地、大小の岩に綱が巻かれた夫婦岩で有名な二見が浦の旅館街のうちの一軒、I館が作っている岩戸の塩がそれである。

その製法は伊勢神宮の原始の森の中を流れる五十鈴川の水が、伊勢の海と交わるところから海水を汲み上げ、釜で煮詰めるというシンプルなもの。

一般的に販売されている、化学的に作られた塩がNaCl100%だが、岩戸の塩のNaClは70%で、他は様々なミネラル分なのだという。

色は薄黄色く、一般的な塩のような真っ白ではなく、舐めてみると、一般的な塩はとんがったしよっぱさしかないのに対して、岩戸の塩はまろやかなしよっぱさの中に、ほんのりと甘さがある。


それだけに、岩戸の塩を水に溶かして飲むだけでもうまい。


今となっては岩戸の塩はすっかり二見の名物と化しており、この塩に惚れ込んだのか、それまでに作っていた饅頭などを一切止めてしまい、岩戸の塩を使った塩ようかんだけを商うようになってしまったS庵という和菓子屋まで二見にはある程だ。

もちろん、この塩ようかんはうまいに決まっている。

ちなみにこの屋の道路を挟んだ向かいには昔から二見に伝わるというくうや勘助餅和菓子を商うS軒という店がある。

もち米を粒を残した状態で餅を作り、中にこしあんをつめたもので、白、紅、緑と三色あって、こちらもうまい。


ところで、塩ようかんというと、私が真っ先に思い出すのは、長野県の諏訪湖のほとり、下諏訪のN本店の塩ようかんだ。


個人的な事だが、子供の時に家族で諏訪に旅行に行き、その時にN本店で塩ようかんを試食させていただいた事があって、そのさっぱりしたうまさとともに、それを未だに覚えている。

数年前にようやっと諏訪に旅をしてきて、昔のように試食させていただいたが、さっぱりしたうまさは昔といささかも変わっていなかった。

だが、あれ、こんな小さな店だったかな。と狭さに驚いた。

まぁ、あの頃は子供だったからなぁ。


ところで諏訪というと諏訪大社を抜きにしては考えられない

書いてみたらやたらと枕が長くなりました。

たぶん、加筆します。

でも、何を書くのかまだわかりません。

伊勢から諏訪に飛んだようにどこに飛ぶのかもわかりません。


解説

(1)ウルトラQのオープニングナレーションより。

特撮が大好きなのです。

ウルトラQはケムール人の走ってる所と、セミ人間が好き。

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